2016年11月21日 更新
尾崎豊を兄のように慕う関係…ミュージシャンとしての一面もある『吉岡秀隆』
子役時代から現在に至るまで、俳優として映画やTVドラマなどで活躍し続ける「吉岡秀隆」。そんな彼が1990年代から2000年代前半まで、俳優業の傍らミュージシャンとして活動していた時期があります。そんな一面も含めて彼をご紹介します。
映画『ラストソング』にて同名主題歌でミュージシャンデビュー
ラストソング(1994年) - 稲葉一矢 役
1994年に主演した映画『ラストソング』にて、同名の劇中歌を作詞・作曲し1月7日にリリース。デビューシングルにも関わらず、オリコン最高7位を記録するなど47万枚を売り上げる大ヒットとなりました。
また、映画撮影の際に監督である杉田成道から「ギターを練習しろ」と言われ練習していたところ、今度は「だったら曲を作れ」との指示。吉岡が戸惑いながら作ったラストソングが、他の候補曲を押し退け、主題歌・劇中歌として採用されたという逸話があります。
後に杉田監督は「吉岡の歌がせつなくて心に響くいい歌なのを知っていたので、彼に作詞・作曲もしてもらいました」と雑誌の取材で語っています。
ラストソング
俳優活動の傍らオリジナルアルバムを3枚リリース
1stアルバム『分岐点』
1994年5月にリリース。短編小説のような歌詞に潜む内省的な言葉、フォーク調のマイナー系な音作り、また、その歌い方などは兄のように慕っていた尾崎豊の影響を感じさせるものがあります。当時、吉岡自身が抱えていた悩みや葛藤、まだ消化しきれていない尾崎の死への感情が表現されたアルバムになっています。
2ndアルバム『つづく』
無駄な要素を削ぎ落とし、シンプルなメロディと叙情的で人間味あふれる歌詞で勝負しているアルバム。全曲を自身で作詞・作曲し、感情的かつ朴訥な声で歌い上げ、聴く者の心を静かに打つ作品になっています。
3rdアルバム『裏』
2002年にリリースされた「分岐点」「つづく」から6年ぶり3作目のアルバム。こちらも全曲が自作で、俳優として見せるナイーヴな表情と無骨さの両面がうかがえる作品です。
リリースの翌年、2003年からはフジテレビ系TVドラマ『Dr.コトー診療所』にて主演を演じることになります。残念ながら、この後、未だ新しいアルバムは制作されていません。
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