【訃報】作詞家・喜多條忠さん死去。
70年代を中心に、かぐや姫「神田川」などのヒット曲を輩出した作詞家・喜多條忠(きたじょう まこと)さんが11月22日、肺がんのため亡くなっていたことが明らかとなりました。74歳でした。
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「神田川」などで知られる作詞家・喜多條忠さんが肺がんのため74歳で死去 https://t.co/UBN3MJKKeK #芸能ニュース #ニュース pic.twitter.com/kmvsludPO3
— スポーツ報知 (@SportsHochi) November 30, 2021
喜多條さんは1947年、大阪府出身。早稲田大学中退後に文化放送にて放送作家の仕事をスタートさせ、番組の台本書きを担当。その後、文化放送を訪れた南こうせつと出会い、かぐや姫が1973年に発表したシングル「神田川」の作詞を担当、同曲は最終的にミリオンセラーを記録する大ヒットとなりました。以降作詞家として、アグネス・チャン、五木ひろし、キャンディーズらに多数の楽曲を提供、近年も島倉千代子の遺作「からたちの小径(2013年)」の作詞を担当したり、日本作詩家協会会長やJASRACの理事を務めるなどしていました。
昭和の音楽シーンを彩った喜多條忠作品を振り返る!!
昭和の歌謡シーンを語る上で外せない、喜多條さんの作品の数々。ここでは、その中から特に著名と思われるものをいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。
かぐや姫「神田川」
まずご紹介するのは、1973年発表のかぐや姫「神田川」。喜多條さんの大学時代の体験を基にした作品で、「赤い手ぬぐいマフラーにして」「小さな石けんカタカタ鳴った」といった表現は、世代を超えて浸透しています。なお、翌1974年発表の「赤ちょうちん」「妹」でも作詞を担当しています。
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柏原よしえ(柏原芳恵)「ハロー・グッバイ」
1981年発表の柏原よしえ「ハロー・グッバイ」。アグネス・チャンの楽曲のカバーであり、およそ40万枚の売上を記録する大ヒットとなりました。この曲のヒットにより、柏原は同年の第23回日本レコード大賞にてゴールデン・アイドル賞を獲得しています。
キャンディーズ「暑中お見舞い申し上げます」
1977年発表のキャンディーズ「暑中お見舞い申し上げます」。同曲のヒット中に、キャンディーズが“普通の女の子に戻りたい”と解散宣言を行ったことで話題となりました。なお、「やさしい悪魔」「アン・ドゥ・トロワ」の作詞も担当しています。
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SHŌGUN「男達のメロディー」
1979年発表のSHŌGUN「男達のメロディー」。日本テレビ系列で放送されたテレビドラマ「俺たちは天使だ!」の主題歌に起用され、50万枚を超えるヒットを記録しました。
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上記以外にも、石川さゆり、五木ひろし、小柳ルミ子、南こうせつ、山田パンダといった歌手の楽曲で作詞を担当し、昭和という時代を音楽を通じて彩った喜多條さん。その功績はこれからも語り継がれていくことでしょう。ご冥福をお祈り申し上げます。