ゴキブリを食べる少年も…TVジョッキーのコーナー「奇人変人」
2017年11月10日 更新

ゴキブリを食べる少年も…TVジョッキーのコーナー「奇人変人」

70年代に一世を風靡した日曜お昼のバラエティ番組『TVジョッキー』(日本テレビ系)。同番組には「奇人・変人」というコーナーがあり、一般公募された素人たちが「ミミズをそばのように食べる」「針金を頬に刺す」など、常軌を逸した特技を披露していたのですが、その中でも「ゴキブリを食べる少年」が登場した時のインパクトたるや絶大なものだったといいます。

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平和な日曜日の午後をかき乱す、常識はずれの番組だった『TVジョッキー』

日曜日のお昼。この安穏とした雰囲気には、『噂の!東京マガジン』(TBS系)だったり、『スクール革命』(日本テレビ系)だったり、ユルめのテレビ番組がよく似合います。しかしかつて、日曜・午後の静寂を打ち破るトンでもな番組が日テレで放送されていました。その番組とは『
TVジョッキー』です。

1971年1月10日から1982年12月26日までの約11年間にわたって続いた同番組の後継といえば、ご存じ『スーパージョッキー』です。ビートたけしが司会をつとめたこの番組は、『TVジョッキー』よりも長い16年3か月にわたり放送されてきました。
TVジョッキー

TVジョッキー

後継番組の『スーパージョッキー』は、熱湯コマーシャルでお馴染み

この『スーパージョッキー』を、「熱湯コマーシャルの番組」と認識している人は多いはず。事実、長い歴史の中で『びっくりしたなぁーMOW!』『言わんのバカ!』『ゾロ目でドーン!』といったさまざまな企画が放送されていたものの、どれも短命で、結局、番組が終了する1999年3月まで生き残ったのは、熱湯コマーシャルのみ。
それだけ視聴者から人気を博していたということなのですが、当然、日曜のまっ昼間から、グラドルやアイドルにポロリを期待するような演出のもと生着替えさせるシーンを流したことで、クレームの対象となったのは言うまでもありません。

こうした批判・毀誉褒貶もなんのそので、視聴者が求める面白い映像を届けようとするショーマンシップの精神は、紛れもなく、『TVジョッキー』から受け継がれし遺産です。

スーパージョッキー

クイズに勝てば、素人男性が素人女性にキスできる企画も…

『TVジョッキー』は視聴者参加型番組でした。企画としては、8名の一般男性が1名の一般女性とのお付き合い&キスを目指してクイズ対決をする『HOT KISS(ホット・キス)』や、電話帳にあった名簿からランダムに電話して抜き打ちでクイズを1問出題する「直撃クイズ」など、今では放送不可能であろう刺激的な内容のオンパレード。
また、ものまね・ギャグ・コントなどを披露するコーナー「ザ・チャレンジ」では、素人時代の竹中直人・石橋貴明・柳沢慎吾などが出演しており、彼らの芸能界への足掛かりとして大きな役割を果たしたことでも知られています。

竹中直人

「針金を目の裏に刺す」「ガラスを食べる」など、ハードな特技の連続だった「奇人・変人」のコーナー

こうした玉石混合の企画の中で特に人気を博したのが、「奇人・変人」のコーナーでした。こちらは読んで字のごとしで、日本全国から変わった特技を持つ素人さんをスタジオに呼び寄せて、披露してもらうという企画。
しかし、実際に執り行われたのは、到底「特技」などという生易しい表現で事足りるような出しものではありません。「オナラに火をつける」「七味唐辛子一瓶口に入れる」「牛乳とコーヒーを飲んで目からコーヒー牛乳を出す」などはまだ序の口。「頬に針を突き刺す」「剣山の上に寝る」「針金を目の裏に刺す」「ガラスを食べる」など、痛々しくて見てられないような特技も多数ありました。

TVジョッキー 奇人変人

1度目はから揚げで、2度目はそのまま…2回にわたって出演した「ゴキブリ少年」

中でもインパクト絶大だったのがゲテモノ食い系のチャレンジ。「ミミズをざるそば代わりに食べる」とか「ウジ虫を食う」とか…。その最たるものとして歴史に名を刻んだのが、「ゴキブリを食らう」です。挑戦したのは2人。うち1人は中年男性であり、もう1人は中学生の少年でした。
しかも、少年のほうは2回にわたって出演。1973年、中学3年生の時にゴキブリをから揚げにして食したかと思えば、その3年後の1976年、高校3年生の時に今度はそのまま食べるという荒業を披露し、茶の間の度肝を抜いたのでした。
 (1940307)

現在は、謎の失踪を遂げているとも…

なお、この少年に関しては「胃の中でゴキブリが卵を産んで増殖し、胃を食い破られて死亡した」という都市伝説がいつからか語られるようになります。もちろん、人間の胃酸に耐えられる昆虫など存在しえないので、そんなことあるはずもありません。
実際、ある雑誌の記者が少年の実家を調べ上げて訪問したところ、生存も確認されています。しかし、実家には母親しかおらず、すっかりおじさんとなっているはずのかつての少年は、謎の失踪を遂げてしまっていたのだとか。還暦間近になっても周囲を混乱させる、その三つ子の魂百までっぷりに呆れるほかありませんが、いずれにしても、無事を祈るばかりです。
TVジョッキーの白いギター

TVジョッキーの白いギター

(こじへい)
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