【訃報】元プロレスラー・アントニオ猪木さん死去。1987年因縁の「たけしプロレス軍団(TPG)」騒動を振り返る!!
2022年10月3日 更新

【訃報】元プロレスラー・アントニオ猪木さん死去。1987年因縁の「たけしプロレス軍団(TPG)」騒動を振り返る!!

日本を代表するプロレスラーであり、国会議員としても活動した元プロレスラー・アントニオ猪木さんが1日、心不全のため東京都内の自宅で亡くなりました。79歳でした。

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【訃報】元プロレスラー・アントニオ猪木さん死去。

日本を代表するプロレスラーであり、国会議員としても活動した元プロレスラー・アントニオ猪木さんが1日、心不全のため東京都内の自宅で亡くなりました。79歳でした。

第一報はこちらです!

猪木さんは1943年、神奈川県横浜市出身。ブラジルに移住していた際に力道山にスカウトされ、1960年にプロレスラーとしてデビュー。1972年には「新日本プロレス」を立ち上げ、1976年にはモハメド・アリと対戦するなど当時のプロレス人気をけん引しました。その後、1989年にはスポーツ平和党から参議院選挙に出馬し初当選、1998年にプロレスラーを引退後は格闘技大会のプロデュースなどを務め、プロレス界に貢献してきました。そんな猪木さんでしたが、2020年に難病の「心アミロイドーシス」と診断され、以後闘病生活を続けていたものの、このたびの訃報となりました。

死去10日前の“最期の言葉”が公開される!!

晩年は闘病生活を送っていた猪木さんですが、自身のYouTubeチャンネルにてその模様を定期的に発信しており、亡くなった10月1日には、『アントニオ猪木「最期の言葉」』と題した動画が公開。死去10日前に撮影されたという動画の中では、「まだまだ猪木さんに先頭走ってもらいたい」との声に対し「この声が一番俺の敵」とプレッシャーを感じつつも「でも敵がいる限りいいじゃないですか」と笑顔を覗かせていました。

|アントニオ猪木「最期の言葉」

『NJPWWORLD』にて、アントニオ猪木さんの過去の試合が大特集!!

このたびの訃報に際し、『NJPWWORLD』では猪木さんの過去の試合を大特集。フリーで視聴できる試合も多数あり、是非この機会に猪木さんの雄姿を振り返っておきたいところです!

今こそ思い出したい!35年前に発生した「たけしプロレス軍団」との事件!!

60年代から90年代までの長いプロレスラーとしてのキャリアを持つ猪木さん。その中には、栄光だけでなく苦い経験もありました。その筆頭として挙げられるのが1987年12月27日に両国国技館で行われた新日本プロレス「イヤー・エンド・イン国技館」ではないでしょうか?
刺客「ビッグバン・ベイダー」

刺客「ビッグバン・ベイダー」

この興行では、当時人気絶頂だったビートたけし率いる「たけしプロレス軍団(TPG)」が参戦したものの、リングにたけし軍団の面々が上がると観客からは大ブーイングの嵐が発生。そんな中、猪木はTPGを拒否する観客の空気を読まずに刺客「ビッグバン・ベイダー」とのシングルマッチを受諾してしまい、さらにそのカードの直前に行った長州力戦での疲労からかビッグバン・ベイダーに大敗。リングには観客からゴミが投げられ、最終的には観客が暴動を起こすなど、散々な内容となってしまいました。

Antonio Inoki vs Big Van Vader | Potsu - Cham

こちらは1996年に行われたビッグバン・ベイダー戦。
TPGとのドタバタ劇が繰り広げられてしまった経緯ですが、当時のプロレス人気は下降傾向であり、この興行で行われた「猪木vs長州」は新日本プロレスが組める最高のカードのひとつであったものの、一般層への訴求という意味では弱いと判断されたためか、“飛び道具”としてTPGがセッティングされ、それがコアなプロレスファンに受け入れられなかったことから騒動に発展したと見られています。この結果、新日本のテレビ中継はゴールデンタイムから転落。昭和の時代特有の「お茶の間を沸かせたプロレス」は終わりを告げることとなりました。

ビッグバン・ベイダーの自伝『VADER TIME ベイダータイム 皇帝戦士の真実』も必読!!

1987年当時、猪木さんに大勝したビッグバン・ベイダーですが、2018年に63歳で惜しくも亡くなっています。そして2021年には、徳間書店から自伝『ADER TIME ベイダータイム 皇帝戦士の真実』が発売。同自伝では、「たけしプロレス軍団(TPG)」で刺客を演じた際のエピソードも描かれている模様です。是非こちらもチェックしておきたいところです!
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