2023年3月30日 更新
【訃報】新劇界を代表する演技派女優・奈良岡朋子さん死去。おしん、春日局、鉄道員(ぽっぽや)など
新劇界を代表する演技派として知られる女優・奈良岡朋子(ならおか ともこ)さんが23日、肺炎のため都内の病院で亡くなっていたことが明らかとなりました。93歳でした。
【訃報】新劇界を代表する演技派女優・奈良岡朋子さん死去。
新劇界を代表する演技派として知られる女優・奈良岡朋子(ならおか ともこ)さんが23日、肺炎のため都内の病院で亡くなっていたことが明らかとなりました。93歳でした。
第一報はこちらです!
奈良岡さんは 1929年12月1日、東京府東京市出身。1948年に民衆芸術劇場付属俳優養成所に入所し、1950年に劇団民藝の設立に参加。以後多数の舞台に出演し、後に民藝の代表を務めました。また、ドラマ「太陽にほえろ!」やNHK連続テレビ小説「おしん」、映画「どですかでん」など舞台以外でも活躍。晩年も精力的に活動を続け、昨年2月に上演された朗読劇「ラヴ・レターズ」が最後の仕事となりました。
吉永小百合ら著名人から続々と追悼のコメントが。
奈良岡さんの訃報には、芸能界から数多くの追悼のコメントが到着し、吉永小百合(78)は「15才の時、初めて奈良岡さんの娘役をやらせて頂いて以来、仕事のこともプライベートなことも何でも相談できる、かけがえのないお母さんでした」とのコメントを発表。2010年公開の映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」で共演した高島礼子(58)も「お母さんみたいな方でした」と、その人柄を偲んでいました。
奈良岡朋子さんが出演した作品の数々!!
75年にも及ぶ芸歴で、演劇・ドラマ・映画などの分野で幅広い活躍を続けてきた奈良岡朋子さん。その出演作品は多岐に渡っており、全てを紹介することはとても出来ないのですが、ここではその中からミドル世代にとって印象的であろう作品をいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。
おしん(1983年)
1983年4月から1984年3月にかけて放送されたNHK連続テレビ小説「おしん」。62.9%というテレビドラマの歴代最高視聴率を記録した昭和を代表するドラマであり、奈良岡さんはそのナレーターを務めていました。
春日局(1989年)
1989年1月から12月にかけて放送されたNHK大河ドラマ「春日局」。江戸幕府3代将軍・徳川家光の乳母で大奥を仕切っていた春日局の生涯を大原麗子が好演した傑作で、奈良岡さんはそのナレーターを務めていました。
鉄道員(1999年)
1999年に公開された映画「鉄道員(ぽっぽや)」。高倉健と広末涼子の共演や、志村けんの映画初挑戦など、大きな話題を呼びました。奈良岡さんは肇(演・志村けん)の息子・敏行の育ての親・ムネ役を好演。
上記以外にも、映画「どですかでん」、映画「釣りバカ日誌」シリーズ、ドラマ「太陽にほえろ!PART2」など、実に多くの作品で存在感を示していた奈良岡さん。その功績は、これからも語り継がれていくことは間違いないでしょう。ご冥福をお祈り申し上げます。
-
コメントはまだありません
コメントを書く
※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。