SCARECROW(スケアクロウ)
via pp.vk.me
SCARECROWは、ボーカルのいずみとギターの蜂須賀拓未を中心に結成されたバンドで、東京を拠点に活動していました。
「和製JAPAN」です(あくまでもワタクシの中では)。んーでも、音的にはJAPANよりネガティブだと思います。
聴いていて苦にならずそれでいてしっかりと耳に残る、インストでさえも存在感があります。
特にギターの音は一度聴いたら忘れられません。これはもう天性のセンスだとおもいますが...。
そして、ボーカルの透明な声(とワタクシは感じているのですが)水の様に、ある時は風の様に流れる声。それらに絡み合うベースとドラム。
プログレ、アートフォーク、ノイズ、ニューウェイブはたまたジャズの要素も取り入れて独自の音楽に昇華させていました。
メンバー
・ボーカル:いずみ(acid screenより『阿部カツ』に変名) SCARECROW→いずみ(ソロ活動)→acid screen→CARVE→A-bee
・ギター:蜂須賀拓未
・ベース:野村輝一 Zin
・ドラム:徳永義幸
・ギター:蜂須賀拓未
・ベース:野村輝一 Zin
・ドラム:徳永義幸
発表した作品
1992年7月にデモテープ「My home and mother」でバンド初めての曲が発表されました。
via www.suruga-ya.jp
(side A)
He stood in a field where barley grows
蜃気楼
Race Dance
(side B)
Concrete hole
鎖のついた銀のスプーン
No imagination
He stood in a field where barley grows
蜃気楼
Race Dance
(side B)
Concrete hole
鎖のついた銀のスプーン
No imagination
(A面)
1曲目 He stood in a field where barley grows
ピアノが織り成す壮大なスケールのインストとなっています。天空の城ラピュタを何故か想起いたしました。
2曲目 蜃気楼
ヴォーカルいずみの伸びのある声を、まるで楽器のように使った秀作です。砂漠をさまよい雨を待ち詫びる旅人をイメージしました。
3曲目 Race Dance
複雑なリズムを刻むミッドテンポ曲です。段々いずみの声と曲調が激しくなります。中盤の虫の羽音のようなギターの音が印象的です。曲の終盤、転調し曲が激しくなります。(まるで別の曲のようです)いずみさんもシャウトしまくりです。
(B面)
1曲目 Concrete hole
立春時からは想像できない、ポップな感じの曲です。唯一ビジュアル系の面影を残した曲でしょうか。ラルクアンシエルに在りそうなほどポップでカッコいい曲です。ギターソロも入っています。
2曲目 鎖のついた銀のスプーン
恐らく作曲は蜂須賀さんかと思われるインスト曲です。切ない感じのピアノが印象的です。子供が遊ぶときの笑い声などが使われており郷愁を感じさせる曲です。
3曲目 No imagination
全編でベースが印象的でカッコいい秀曲です。サビが呪文を唱えているようです。
4曲目 不明
「ワン、ツー、スリー、フォー」といういずみの掛け声から始まる
謎の曲です。歌詞は同じ事をループして歌っています。
その後、限定300本のCLUBGIO市川で行われた時のLIVE VIDEOを発売。
1994年にアルバム『立春』を発売。
via yaplog.jp
このバンドの世界観は「和」ですね。
この「立春」というアルバムには、歌詞は掲載されていないのですが、ブックレットに散文詩みたいな詩が載っています。
それを読む限りでは民俗学的?な感じがして、ある意味宗教(神道)がかった感じも受けました。のちに販売されたプロモビデオには「立春」の歌詞がのった冊子が封入されてました。
それを見ると、やはり純和風で、神がかった詩だなと感じました。
1995年2月に「立春」の全曲ビデオクリップが収録されている『如月 し けふの風やと くらむ』発売。
via www.suruga-ya.jp