ロジャー・ムーアが演じた007ことジェームズ・ボンド。もっと評価されてもいいと思いますが。。。
2020年4月11日 更新

ロジャー・ムーアが演じた007ことジェームズ・ボンド。もっと評価されてもいいと思いますが。。。

ロジャー・ムーアがジェームズ・ボンドを演じたのは1973年から1985年までで作品数は全部で7本。歴代のボンド役の中で最も多く、作品はどれも大ヒットしています。十分に評価されているとは思いますが、それでもまだ足りない!もっと、もっと評価されてもいいのがロジャー・ボンドなのだと言いたいです!

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ジェームズ・ボンド

世界で最も有名なスパイといえば、007のコードネームを持つジェームズ・ボンドではないでしょうか?イギリス秘密情報部に所属し、殺人許可証(いわゆる「殺しのライセンス」)を与えられています。これによって任務遂行中は自分の一存で容疑者を殺してもOKになんですよ。
もちろん実在はしません。イギリスの作家イアン・フレミングが生み出しました。
007/カジノ・ロワイヤル

007/カジノ・ロワイヤル

1953年発行
第1作は1953年に発表された「007/カジノ・ロワイヤル」で、007シリーズはイアン・フレミングが亡くなる1964年まで書き継がれました。
その間もその後も、多くの作品が映画化されているのはご存じの通りです。現在までのところ映画でジェームズ・ボンドを演じたのは全部で7人。定評が高いのはショーン・コネリーが務めたジェームズ・ボンドかもしれませんが、一番多くェームズ・ボンドを演じているのは3代目のロジャー・ムーアです。
ロジャー・ムーア

ロジャー・ムーア

本名:Roger George Moore
生年月日:1927年10月14日
没年月日:2017年5月23日(89歳没)
出生地:イングランド、ロンドン、ランベス区、ストックウェル
死没地:スイス、ヴァレー州、クラン=モンタナ
国籍:イギリス
活動期間:1945年~2017年
ロジャー・ムーアの007、いいですよ。父親はスコットランド人、母親はスイス人でベルリン生まれという国際色豊かなジェームズ・ボンド。柔道をはじめとしてスポーツ万能でありながら、オックスフォード大学卒業というインテリでもあります。酒にもギャンブルにも強く、もちろん美女にもてまくりです。
そんなジェームズ・ボンドを見事に演じたロジャー・ムーア版、ド~ンとご紹介します。

死ぬのは奴らだ

シリーズにロジャー・ムーアが3代目ジェームズ・ボンドとして登場するのは1973年の8作目「007 死ぬのは奴らだ」からです。
イアン・フレミングの小説においては1954年に出版された長編の第2作目にあたります。
死ぬのは奴らだ

死ぬのは奴らだ

監督:ガイ・ハミルトン
製作:ハリー・サルツマン、アルバート・R・ブロッコリ
脚本:トム・マンキーウィッツ
音楽:ジョージ・マーティン
撮影:テッド・ムーア
特撮:デレク・メディングス
美術:スティーブン・ヘンドリックソン
衣裳:ジェリー・ハリス
テーマ曲:モンティ・ノーマン
主題歌:ポール・マッカートニー&ウイングス
メインタイトル・デザイン:モーリス・ビンダー
<ストーリー>
麻薬シンジケートを探っていたイギリス諜報部員が次々に暗殺された。調査のためにニューヨークへ飛んだボンドはCIAの親友、フィリックス・ライターと共にドクター・カナンガをマークする。彼にはブラック・マフィアという恐るべきもうひとつの顔が隠されていたのだ!
ロジャー・ムーア版として最初の1本ということで、制作側も力を入れたのではないでしょうか。主題歌をポール・マッカートニーに依頼しています。失敗は許されん!という感じだったのではないですかね?

出演当時、ロジャー・ムーアは46歳でした。初代としてジェームズ・ボンドを6作演じたショーン・コネリーよりも3歳年上なんですよね。年齢の問題が関係したのか、時代の要求だったのか、ショーン・コネリーのシリアスなジェームズ・ボンドに比べると、ロジャー・ムーア版はユーモラスになっているという特徴があります。

死ぬのは奴らだ (字幕版)

007シリーズと言えば美女がつきものなわけですが、本作でボンド・ガールを射止めたのはジェーン・シーモア。さすがに美しいです。他にもカトリーヌ・ドヌーヴやキャサリン・ロスなどが候補に挙がったと言いますからボンド・ガールのレベルは相当に高いということがよく分かりますね。

「死ぬのは奴らだ」は、世界興行成績で第3位と大ヒットしました。日本においても1973年度の洋画配給収入2位という記録をあげています。

黄金銃を持つ男

1974年に公開された007シリーズの第9作「黄金銃を持つ男」は、イアン・フレミングの遺作となった長編第12作目の同名小説が原作です。
ただ原作と映画とは内容が大きく異なっています。イアン・フレミングの小説は晩年になると、あまり評判が芳しくありませんでしたからねぇ。そこらへんも影響してるのかもしれません。
黄金銃を持つ男

黄金銃を持つ男

監督:ガイ・ハミルトン
製作:ハリー・サルツマン、アルバート・R・ブロッコリ
脚本:リチャード・メイボーム、トム・マンキーウィッツ
撮影:テッド・ムーア、オズワルド・モリス
編集:レイ・パウルトン、ジョン・シャーリー
主題歌:ルル
プロダクション・デザイン:ピーター・マートン
特殊効果:ジョン・ステアズ
視覚効果:デレク・メディングス
メインタイトル・デザイン:モーリス・ビンダー
<ストーリー>
イギリス謀報部に届いた007への挑戦状。それは黄金の銃を持つ、謎の殺し屋スカラマンガからだった。彼を追って香港に飛んだボンドは、彼が太陽エネルギーを利用した特殊装置で巨万の富を得ようとしていることを知る・・・。
悪役を演じたのはドラキュラ役者として有名なクリストファー・リーですが、彼はイアン・フレミングの従兄弟なんですね。
あ、そう言えばクリストファー・リーは、ポール・マッカートニー&ウイングスの名盤「バンド・オン・ザ・ラン」のジャケットにも囚人役で写ってますね。

黄金銃を持つ男 (字幕版)

ロケ地は、香港・マカオ・タイ(原作の舞台はジャマイカ)。ロケ地も007シリーズの見どころのひとつになっていますが、本作では香港の名門ホテル、ザ・ペニンシュラ香港が出てきます。ご存じの方も多いかと思いますが、1928年12月に開業したこのホテルの名物は緑色のロールス・ロイス。1970年代から緑色のロールス・ロイス「シルバー・レイス」や「シルバー・スパー」を世界で最も多く所有し、送迎用として使っていたことで知られていました。本作にもその緑色のロールス・ロイスが出てきますよ。
現在は14台所有の最高級車種「ファントム」が送迎に使われているそうです。
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