まだ最新作「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」。EP.7を観る前に復習です!
2015年12月16日 更新

まだ最新作「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」。EP.7を観る前に復習です!

「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」は2005年公開。もう10年前もなんですね。

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日本と関係深いSWの世界

ストーム・トルーパー。モチーフは侍の鎧。

ストーム・トルーパー。モチーフは侍の鎧。

左が「七人の侍」の島田勘兵衛、右がヨーダ

左が「七人の侍」の島田勘兵衛、右がヨーダ

上が「隠し砦の三悪人」の太平と又七、下がC-3POとR...

上が「隠し砦の三悪人」の太平と又七、下がC-3POとR2-D2

世界に与えた影響という意味では、ひょっとしたら『七人の侍』や『用心棒』以上かもしれない映画、それが『隠し砦の三悪人』である。何せジョージ・ルーカスはこの作品から『スター・ウォーズ』の着想を得て、やがて巨万の富を得ることになるのだ(後年黒澤明の『影武者』の資金を調達したことで、ルーカスはきちんと恩を返すことになる)。千秋実と藤原釜足演じる百姓コンビが、C-3POとR2-D2の原型であることは、もはや宇宙的常識。二人がお互いを罵り合いながら乾燥地帯を歩いて行く冒頭のシーンなんぞ、C-3POとR2-D2が惑星タトゥーインの砂漠をトボトボ歩いて行くシーンとクリソツではないか!
フォースを使い、撮影をする山田洋次監督

フォースを使い、撮影をする山田洋次監督

山田監督は、黒澤明監督が明かしたというジョージ・ルーカス監督とのエピソードを述懐。「ルーカスが黒澤さんを『スター・ウォーズ』の試写会に招待したらしいんですけど、黒澤さんは『スター・ウォーズ』にはまったく興味がない。リムジンか何かに乗せられてしきりと感想を求められたんで、しょうがないから『とにかく音楽が多い』と言ったそうです。そうしたらルーカスがとにかく弁解し続けるから、『多いから多いんだ!』と言ったら、ルーカスが泣き出して、ちょっと言いすぎたかなと反省したという。そんな話を思い出しましたね」と名監督の意外なやり取りを明かした。
山田洋次監督が、黒澤明監督とジョージルーカス監督の秘話を述懐。

ライトセーバー=日本刀

そうそうたる面子。ライトセーバーが光る。

そうそうたる面子。ライトセーバーが光る。

スターウォーズの「ジェダイ」の名称は、「時代劇」からヒントを得た。
殺陣のシーンは迫力です。

殺陣のシーンは迫力です。

動きは武士そのものです。
ダースモールは忍者ぽいですが。
ルーカスが監督を担当しなかった『エピソード5』、『エピソード6』のライトセーバー戦で、俳優たちがフェンシングのような立ち回りをすると、それを知ったルーカスはそれを激しく否定したという。

How are Samurai Films Responsible for Star Wars?!? - Film School'd - YouTube

ジョージルーカスが黒澤明に影響を受けている事が、イラストや映像の対比でよく分かる映像です。

三船にダースベイダー役を願ったジョージルーカス

三船敏郎

三船敏郎

三船さんの遺族や、当時を知る人の証言などによると、オビワンケノービー役でオファーが最初に来たが、三船さん自身がSF映画に対して子供のための空想科学映画程度の認識しかなく、断ったというエピソードは有名です。
確かに、当時の設定デザイン画を見ると、衣装デザイン画のオビワンの顔は明らかに東洋人それも三船敏郎さんのイメージで描かれています。

さて、オビワンを断られたSW制作陣は、顔が出なきゃいいだろうということで、今度はダースベーダーの役にオファーをするのですが、今度はこんな恰好ができるか!と断られます(この話はダウンタウンデラックスで三船美佳さんも述べてました)。
「Tokyo Comic Con 2016」の会見で、...

「Tokyo Comic Con 2016」の会見で、父敏郎とスター・ウォーズのエピソードを話す三船美佳

会見では、三船が父である故・三船敏郎さんに「スター・ウォーズ」出演のオファーがあったことを告白。「サムライ魂がコミカルに描かれるかもしれない」と懸念し、出演はならなかったが、「共演すごく見たかったですね」と残念がった。
「ジェダイの帰還(復讐)」が作られることになるのですが、このエピソードではついにダースベーダーの素顔が明かされることになります。そこで、三たび三船敏郎にダースベーダーのオファーを行います。
スタッフ側も、ここまで世界中でヒットした作品だから、今度は快諾されるであろうと思っていたら、またもや拒否されます。ちなみに。制作陣は先走って三船の顔に似せてダースベーダーのフィギュアも制作しており、この幻のフィギュアは高額プレミアがついているのだとか(真意不明)。
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