誰もが憧れた『いつかはクラウン』昭和のクラウン百科事典
2017年7月3日 更新

誰もが憧れた『いつかはクラウン』昭和のクラウン百科事典

発売以来60年以上、常にオーナードライバーの頂点として、日本の高級車のスタンダードとして存在し続けているクラウン。今回はモデル誕生時からの、歴代の昭和のクラウンをご紹介します。懐かしい画像や映像を織り交ぜながら、クラウンの魅力を振り返ってみましょう。

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初代トヨペットクラウン RS型/S2型/S3型

初代クラウンは昭和30年に発売されました。
当時の自動車の製造は、まだ海外のメーカーと提携して行われていたのですが、トヨタ独自の開発の純国産性の自動車として誕生しました。
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水冷4気筒のエンジンに3速のコラムシフト。公称最高速度は100キロ。
もちろん現代の車と比べれば、パワー不足の感は否めませんが、敗戦後わずか10年足らずのうちに、これだけのクォリティーの車を純国産で開発できたという事に驚くとともに、当時の開発者や職人さん達の気概を感じもします。
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丸みを帯びてクラシカルなボディ、2枚ガラスのフロントウィンドウ、広い車内空間、観音開きのドアなど、現在見ても、その美しさには目を見張るばかりです。
1960年には1900ccのエンジンも誕生。トヨグライドと名付けたATも登場します。
自動車産業が日本の経済の礎となる、きっかけとなったモデルと言えるでしょう。

初代トヨペットクラウンのスペック

全長×全幅×全高  4,285×1,680×1,525mm
最高出力    48ps/4,000rpm
最大トルク  10kgm
エンジン  水冷4気筒OHV
総排気量  1,453cc
車両重量  1,210kg

2代目トヨペットクラウン S4型

2代目クラウンは昭和37年に発売になりました。
先代の丸みを帯びたフォルムから一変して、直線的で伸びやかな印象に。フラットデッキスタイルと呼ばれるこのフォルムは、1960年に登場し、後にムスタングのベースにもなった「フォード・ファルコン」をモチーフに作られたと言われています。
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エンジンは水冷4気筒の1900ccを継承。後に直列6気筒搭載モデルも登場する事になります。
セダンの他に、ライトバン、ピックアップモデルも展開するようになります。
今でも継承されている、クラウンの象徴とも言うべき、王冠エンブレムが登場しています。

トヨペット クラウン デラックス Ⅲ- 1963

2代目トヨペットクラウンのスペック

全長×全幅×全高  4,610×1,695×1,460mm
最高出力    90ps/5,000rpm
最大トルク  14.5kgm
エンジン  水冷4気筒OHV
総排気量  1,897cc
車両重量  1,265kg

3代目トヨペットクラウン S5型

昭和42年発売の3代目クラウンは、それまでの社用車・公用車に加え、個人ユーザーの獲得を目指しはじめたモデルです。
これまで黒塗りの車体のイメージが強かったクラウンですが、「白いクラウン」と銘打ったCMキャンペーンを繰り広げ、憧れとともに、より身近な車として浸透していきました。
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車体は、車内空間を確保しながらも車体を低くする、ペリメーターフレームを採用。後に平成に入るまで使い続けられる事になる、クラウンの核となる部分が誕生したモデルでもあります。
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思い出を語ろう

     
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  • I.O 2020/3/19 21:42

    S120系クラウンとは、83年から4年間に渡って生産されたクラウンシリーズ唯一の大ヒット作となり、TVCMで放送された「いつかはクラウン」と言うキャッチフレーズは誰もが憧れました。この代から俳優広告は起用せず、石坂浩二さんのナレーションによる解説(120系のみ)となり、先代110系後期の途中で山村聡さん(故人)が降り、同系最後の1年間は吉永小百合さんの広告が復活し話題となりました。

    👑🚙 2020/3/1 07:51

    この大臣車・・・
    スピードメーターでデジタルの先がけだったような

    いつかわクラウン 2017/11/30 14:45

    「いつかわクラウン」憧れでしたね。

    エンブレム 2017/11/29 14:32

    クラウンのエンブレム、あこがれましたね~

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