私、市川大河が、書評サイトシミルボンで連載している、
『機動戦士ガンダムを読む!』での、再現画像で使用しているガンプラを、
古い物から最新の物まで片っ端から紹介していこうというテーマのこの記事。
今回は、ジオンでは機動巡洋艦と冠されている戦艦・ザンジバルの1/2400キットです!
今回は、ジオンでは機動巡洋艦と冠されている戦艦・ザンジバルの1/2400キットです!
ザンジバル 1/2400 1983年3月 300円
ザンジバル!
パッと見、ジオン系戦艦の中では、リフティングボディを取り入れていて、ムサイやチベと見比べてみると、トンデモ度は低い地味系デザインなんだけど、ランバ・ラル初登場の時とか、『機動戦士ガンダム 哀・戦士編』(1981年)エンディングでの、シャアの宇宙出陣とか、『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙編』(1982年)ラストでの、キシリア脱出直前シャアバズーカ頭吹っ飛びとか、名シーンでの登場頻度は、むしろムサイより多いぞ、ザンジバル!
なんだかんだで、後半のシャアの母艦として、ビグロとかザクレロとか、ビックリドッキリメカを毎週送り出しては敗退していた、哀愁漂う宇宙戦艦ザンジバル!
パッと見、ジオン系戦艦の中では、リフティングボディを取り入れていて、ムサイやチベと見比べてみると、トンデモ度は低い地味系デザインなんだけど、ランバ・ラル初登場の時とか、『機動戦士ガンダム 哀・戦士編』(1981年)エンディングでの、シャアの宇宙出陣とか、『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙編』(1982年)ラストでの、キシリア脱出直前シャアバズーカ頭吹っ飛びとか、名シーンでの登場頻度は、むしろムサイより多いぞ、ザンジバル!
なんだかんだで、後半のシャアの母艦として、ビグロとかザクレロとか、ビックリドッキリメカを毎週送り出しては敗退していた、哀愁漂う宇宙戦艦ザンジバル!
だけど、あまりにも地味なデザインだからか、ガンプラでも後回しの後回しにされて、ぶっちゃけこれが出た後は、1/1200 サラミスと、1/60 量産型ゲルググっていう、落ち葉拾いみたいなラインナップで、アニメ登場ジオンメカの発売のラストを飾っちゃったぞ、ザンジバル!
けれど、プラモデル化もされなかったパプア補給艦とか戦艦チベとか空母ドロスよりは、まだマシだと思え、ザンジバル!
実際、ザンジバルのデザインは、『スタートレック』のエンタープライズをひっくり返しただけのムサイや、白馬で木馬でペガサスのホワイトベースとは違って、大気圏内から宇宙へ突破する時は着脱式ブースターを使うなど、リアリズムが優先されているのだけれども、地味が仇になってか、プラモデルとしての発売は、戦艦シリーズも残りはサラミスを残すだけ。テレビ登場メカのガンプラ全種のラスト3を飾ってしまった。
キットの方は、着脱式ブースターこそ、接着の選択方式だが、シルエット、ディティール共に満点クラスの良作キット。
両主翼も2枚の尾翼も、触れれば手が切れそうなぐらいに薄く、スケール感満点。
また、ボディ両脇のインテーク(Jミサイル発射口?)も、カバーがちゃんと別パーツになっていて芸が細かい。
両主翼も2枚の尾翼も、触れれば手が切れそうなぐらいに薄く、スケール感満点。
また、ボディ両脇のインテーク(Jミサイル発射口?)も、カバーがちゃんと別パーツになっていて芸が細かい。
艦全体に、5か所10門ある機銃は、設定では大気圏突入時や通常航行時はボディに収納されているというのがあるので、取り付ける、付けないをちゃんと選択できるところもスケールモデルテイスト。
組み上げてみれば、リフティングボディ的シルエットも充分再現されていて、やはりヤマトメカコレ時期以降のガンプラの艦船キットの出来栄えにハズレがないことを改めて実感できる手ごたえがそこにある。
組み上げてみれば、リフティングボディ的シルエットも充分再現されていて、やはりヤマトメカコレ時期以降のガンプラの艦船キットの出来栄えにハズレがないことを改めて実感できる手ごたえがそこにある。
しかし、逆に難点と言えば、リアリズムを追求するあまり、大気圏突破用のブースターが、ボディ本体との着脱ジョイントのような無粋ギミックを一切仕込まず、接着での選択方式なので、完成後に付けたり外したりが出来ないというところか。
大河さんの『機動戦士ガンダムを読む!』シミルボンでの再現画像では、『機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編』ラスト、ホワイトベースを追ってブースター付きザンジバルで発進するシャアのカットでは、ザンジバル本体に、ブースターを両面テープで仮止めした状態で撮影してみたりした。
しかし、そういった不便さはスケールモデルでは常識的なことであり、むしろ潔くアダルトチックな感覚をもたらしてくれる(同じガンダムの戦艦シリーズでも、1/1200 ホワイトベースの、ガンペリー用正面ハッチ開閉ギミックの「開閉用爪」などは、スケールモデル的に興を削ぐ残念さであった)。
しかし、そういった不便さはスケールモデルでは常識的なことであり、むしろ潔くアダルトチックな感覚をもたらしてくれる(同じガンダムの戦艦シリーズでも、1/1200 ホワイトベースの、ガンペリー用正面ハッチ開閉ギミックの「開閉用爪」などは、スケールモデル的に興を削ぐ残念さであった)。