Jungle Smile(ジャングル スマイル)
壊れそうな繊細な歌声とどこかに懐かしさを感じさせる歌謡曲的なメロディが注目され、98年、シングル「同じ星」、アルバム『林檎のためいき』が大ヒットし、人気アーティストの仲間入りを果たす。日本語の響きを大事にした柔らかいナチュラルな歌の数々を作り続けてきた
メンバー
Jungle Smileの第一の魅力は、やはり、その胸がキュンとなるような、切ないメロディーラインでしょう。名曲「片思い」をはじめ、彼女たちの楽曲の多くが、聴くだけで、どこか切ない気持ちになるような、胸につきささるポップスを書いてきます。
そして、その胸キュンのメロディーとは、別の角度から胸につきささってくるのが、その歌詞です。イクノフこと高木郁乃の書く歌詞は、とてもリアリティーにあふれています。それに加えて、人の心の奥底に、ずばずばと踏み込むような、とてもストレートな歌詞を、時として「残酷」だと思えるまで、実直に書いてきます。限りなく痛い歌詞。彼女の心の奥底まで、ひけらかしたその歌詞の世界観は、目指すベクトルこそ微妙に異なれ、あのCoccoに通じるような部分があります。
ジャンスマのライブは、そんな歌詞の世界をそのまま表現したようなライブになっています。特に、ライブでのイクノフは、そのステージで、自分のすべてをひけらかしているかのような、鬼気あふれる、鳥肌モノのステージを見せてくれます。
さらに、Jungle SmileがJungle Smileたらしめているのが、そのアレンジでしょう。その名前の通り、ジャングルやドラムンベース、さらにはトランスやダブといった、クラブサウンドを次々と取り入れてくる、非常に凝ったアレンジの曲を続々と披露してくれます。他にも多く、胸がキュンとなるようなポップスを書いてくるようなミュージシャンはいますが、それらのミュージシャンと、ジャンスマの最大の違いは、ポップなメロディーとは、一見むすびつかないような、そのアレンジにあると思います。
活動経歴
1994年11月、結成。
1995年10月、YAMAHA THE 4th ミュージッククエストJAPAN FINAL優秀賞を「チェリーボーイ」で受賞。これがきっかけでビクタースピードスターレコードと契約。
1997年3月、リリースした2ndシングル「片思い」でこの年の全日本有線放送大賞新人賞を受賞。
叶わないとはわかっていても、伝えずにはいられなかった想い。それでも、相手を困らせたくないといつものままでいて欲しいと思う。どこにでも、ある話。だからこそ、共感できる感情。独特の、透明感のある声が切ないメロディーにのって、心に響きます。忘れかけていた、何かを思い出させてくれるような一曲です。
1997年6月に3rdシングル『冒険』をリリース。
「片思い」とは違い、大変力強いメロディーでした。しかし、やはりなんか心にひびいてくるようなメロディー。耳に残るその歌詞は2nd Singleと同様でした。
JungleSmileというグループの冒険(ロマン)という歌に「自由に生きるリスクは覚悟している 孤独、別れ待ち伏せてても、知りたい、自分の力を試してみたい」という歌詞があります。たまにはそういう気概で人生を選択してみてもよいのでは?
— シカタシヨミ (@Captain_34) October 19, 2010
1998年1月21日に4thシングル『 小さな革命』をリリース。
好きな人への問いかけ、自分を認めてくれた人がいる嬉しさが伝わってくる。その人の為に自分自身を変えてみせる意志の強さがうかがえます。自分を変えるきっかけとなった運命的な出会いがあったからこそ、自分は変わってゆけるんだという力強さを感じさせる一曲です。
5thシングル『おなじ星』をリリースする。Jngle Smileのシングルで最も高い売り上げを記録。
昔、某CMに使われていた曲です。「星の数ほど訪れる巡り合いの中で」貴方が私を見つけてくれた。
こうして出会えた。そんな暖かく優しい気持ちが詰まった歌です。
「たとえあなたが 女に生まれていたとしても 私の心は必ずこの場所 たどりついてるわ」「離れた空の下で 同じ時間 同じ星を見上げて タメ息もらしてたかもね」等、奇跡的なフレーズが満載。
折角の冬なので、BGMにJungle Smileの白い恋人を。この歌は聴く度に心が暖かくなる感じがするので大好きです、一途な冬のラブソングはロマンチックで本当に素晴らしいですね。
— メイカ (@MEIKA_WR) December 31, 2015
Jungle Smileというグループ名には、"殺伐としたジャングル(のような都会)でも、いつも笑顔でいられますように…"という高木郁乃の想いが込められている。