せんとコルトの新の出会い
警察の街娼狩りが行われた夜、偶然出会い、一緒に逃げることになった町子が関東一家の一員となった。「元、陸軍中尉の妻」と最初こそおとなしくしていた町子だが、フーテンのろくやみっちは彼女の発言や行動から不審なものを感じ取り嫌っていた。
そんな頃、関東一家のアジトに大怪我をした男が転がり込んでくる。情が深いマヤは手当てをしてやろうと言い、せんはマヤの気持ちに折れるかたちで面倒をみることにした。意識を取り戻したその男は、せんが空襲で食べる物もなくフラフラの時に飯盒の飯を分けてくれ、自分はそのお返しにと処女を捧げた。それ以来ずっと想い続けていた男だった。
そんな頃、関東一家のアジトに大怪我をした男が転がり込んでくる。情が深いマヤは手当てをしてやろうと言い、せんはマヤの気持ちに折れるかたちで面倒をみることにした。意識を取り戻したその男は、せんが空襲で食べる物もなくフラフラの時に飯盒の飯を分けてくれ、自分はそのお返しにと処女を捧げた。それ以来ずっと想い続けていた男だった。
町子の裏切り
ある日、町子が関東一家の稼ぎを博奕につぎ込んだことが発覚する。その金は彼女たちの夢である「ダンスホール・パラダイス」を作るための資金だった。怒るせんたちにリンチにかけられるが、戻ってきた新がそれを止めるのだった。町子はその日を境に袴田組につき、組長の女になる。
せんとお澄み
関東一家のリーダー・せん、らくちょう一家のリーダー・お澄み。
2人の出会いは、マヤがらくちょう一家のテリーにヤキを入れたことで「ケジメをつけろ」とお澄みたちのアジトに呼び出された時だった。
2人の出会いは、マヤがらくちょう一家のテリーにヤキを入れたことで「ケジメをつけろ」とお澄みたちのアジトに呼び出された時だった。
クリスマスの近いある夜。米軍のクラブで米兵数人に犯されそうになるところをお澄みに助けられた。今まで敵対していた2人は、そのまま屋台で一杯やりながら急速に親しくなっていった。
お澄みはせんに心を開き、自分の過去を語り始めた。元郵便局に勤めていた事、自分の住んでいた地域は焼けずに残ったが、母と妹がやっていた床屋に進駐軍がやってきて、2人共犯され殺された。犯人はロバートという米兵。そいつを殺すために進駐軍専門の街娼になったと言う。
お澄みはせんに心を開き、自分の過去を語り始めた。元郵便局に勤めていた事、自分の住んでいた地域は焼けずに残ったが、母と妹がやっていた床屋に進駐軍がやってきて、2人共犯され殺された。犯人はロバートという米兵。そいつを殺すために進駐軍専門の街娼になったと言う。
ロバートを見つけ、ホテルまで行ったお澄みだったが急所を撃ち損じ、せんのアジトへ逃げてきた。
「私は肝心なときに意気地がないんだ!」と泣き言を言うお澄みを励ますせん。「何度だってやり直せる!何度だって!」
そこへ拡声器を通して、お澄みへ投降するようにと進駐軍とロバートが怒鳴りつけていた。もう銃には弾がない。お澄みは留さんから脇差しをもらい、投降したフリをしてロバートの心臓を突き刺した。直後、彼女の身体は蜂の巣にされ絶命した。
「私は肝心なときに意気地がないんだ!」と泣き言を言うお澄みを励ますせん。「何度だってやり直せる!何度だって!」
そこへ拡声器を通して、お澄みへ投降するようにと進駐軍とロバートが怒鳴りつけていた。もう銃には弾がない。お澄みは留さんから脇差しをもらい、投降したフリをしてロバートの心臓を突き刺した。直後、彼女の身体は蜂の巣にされ絶命した。