(映画を鑑賞した人の感想)
マイケル・ダグラス演じるゲッコーは、その好演もあって素晴らしい悪役になった。このキャラクターが実際のウォール街に受け入れられ、彼の真似をする人まで現れた事を監督であり脚本も書いているオリバー・ストーンは嫌がったようだが、嫌悪する対象だからこそ魅力的に描けたのだとも思う。
ダグラスのハマり役とも言えるだろう。観ていないファンがいるかは知らないが、観ておくべきと言って良い。
1987年だろうが、土台や設定がしっかりしているので、自分に当てはめて感情移入して感動できますし、刺激的で、学べることも多いです。
いい映画でした。
お金が絡むと人が変わる事がありますが、映画ではバドがそうでした。
投資家ゲッコーは、強欲です!!
バドの持ち込んだカールの勤務する航空会社の内部情報に、ゲッコーは興味を示し、次第にバドを重用していくのです。
「お金で買えないものはない」と言い、さらには欲の上限はないのですね。白人の中でもWASPに仲間入りしたい。そしてサーの称号を持ち、かつてゲッコーに大損をさせたイギリス人、ワイルドマンに一泡吹かせたい。イギリス人とアメリカ人のプライドの戦いでもあります。
ゲッコーの次から次へと繰り出される要求に、バドは着実に答えていくのです。それによって
彼の会社での地位も上がり、個人の部屋まで用意されるのですが、「俺は誰だ?」とある時思うのです。毎日、数字、グラフを見つめ、人をだまし、心を休める暇もない。人間としての倫理観などとっくの昔になくなっています。
(貴重なワンシーン)
続編で公開された『ウォール・ストリート 』
2010年に『ウォール街』の続編として『ウォール・ストリート 』が映画化されました。ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)が再び映画の中で登場しました。監督も前作に続きオリバー・ストーンが務めています。
映画『ウォール・ストリート』予告編 - YouTube
via youtu.be
『ウォール街』から約23年、オリヴァー・ストーン監督が21世紀のマネー・ゲームを描く人間ドラマ。かたや家族のために、一方は復讐(ふくしゅう)のために、元カリスマ投資家ゴードン・ゲッコーと若く有能な電子取引トレーダーが繰り広げる駆け引きをスリリングに描き出す。