研究バカの父親としっかり者の娘が描く母親の理想像
この父親に似ず恐らく母親似たのであろう、しっかりものの娘を中心にして本来の物語は、構成されています。
いやもう、前半この父娘の会話に乗れるかどうかで、この映画の好き嫌いが決まるような感じです。研究バカの父親に、6年前に亡くなったらしい母親の事はともかく、再婚してはどうかと勧める良くできた娘。
その娘と庭のベンチに座ると、その肩を抱き寄せながら、父親は夜空を見上げながら答えます。
「この銀河系だけで、2000億の星!素晴らしい……」もちろん研究バカでも一流?天文学者の娘です。
「ママが生きていたらきっと喜ぶのに、パパが銀河を超えたって!ママのような人と、再婚は?」と、ワザとかも知れませんが夢のある回答します。しかし父親にとって、それが残酷な現実だったのです。
「他の星に生命がいると証明するより、難しい。160億分の1の確率だ」娘は、何とも答えられません。それほど、貴重な存在だったのだと言われているのと同じですから、実の娘としては亡き母に対する父親の愛情と、それに答えた母親の愛情を感じて、嬉しくないはずはありません。
しかし、これは事実上の父親の敗北宣言でもあります。
この作品が微妙なのは、実はこの会話が完全に伏線というか、今後の展開そのものを、示しているのです。
生命それも、いわゆる人類型知的生命体。その存在確率は、160億分の1だと言われています(当時)。ところがこの確率を超えて、既に人類型の知的生命体が、この物語では存在しています。
しかも、地球を目指して飛んで来るその宇宙人(エイリアン)は娘の願う、「ママのような女性(変わり者か、変わり者好き?なのでしょう)」でした。
そして最初から、父親を目的にはるばる銀河を超えて、やって来たのです。
映画の見所
この映画の見所は、なんと言ってもキム・ベイシンガーが、セクシーだったり、ナチュラルだったり、お茶目な一面をみせてくれる所です。
また、キスシーンでは、キスの仕方がわからないセレステ(キム・ベイシンガー)が、色々な映画のキスシーンを真似してスティーヴとキスをします。
KISS : The Best Kiss Ever
via youtu.be
さらに地球の生活に慣れていないため、色々とやらかします。例えばお金を払う時とか・・・。
映画の最後には、宇宙人の仲間がやって来ます。なんと全員美女でスタイルの良さにびっくりさせられます!!
ジミー・デュランテが“Did You Ever Have the Feeling”を歌うシーンがあり、最後にはセレスタとスティーヴがデュエットします。
Dan Aykroyd and Kim Basinger Did You Ever Have the Feeling
via youtu.be
恋愛あり、コメディーありで、SF要素も加わり、飽きずに楽しく観ることが出来る映画でした。是非、ご覧ください。