「リトル巨人くん」のストーリー
ジャイアンツの長嶋茂雄監督と王貞治が巨人くんの素質を見出し、異例のドラフト指名をします。
晴れてジャイアンツに入団した「巨人くん」のプロ野球選手の大人たちとの戦いが始まります…!
内山まもる先生の『リトル巨人くん』が全巻買っても792円! これを読むと堀内恒夫のことが好きになります(巨人くんの良き兄貴分)。後半の原・中畑・江川の3バカトリオがまた魅力的。あと黒歴史の巨人くんバッター編は我々の間では負けすぎた王監督が見た夢という解釈。https://t.co/AW3EcUUJhy
— ルイ (@tundratiger) August 18, 2020
「リトル巨人くん」の連載時期と雑誌
また、小学館の学年別学習雑誌でも並行して連載。
「小学生の巨人くんがジャイアンツに入団して活躍する」という設定と登場人物は変わりませんが、学年別学習雑誌の初回に掲載される「巨人くんがジャイアンツに入団することになるエピソード」は、コロコロコミック版とは違った形で描かれていました。
現在刊行されている単行本はコロコロコミック版のエピソードが中心で、学習雑誌版の漫画は、読み切りエピソードなどが修正して収録されています。
「リトル巨人くん」の作者は?
タツノコプロのアニメーターを経て、1968年に「チェ・ゲバラ」でデビューし、代表作はこの「リトル巨人くん」ほか、「ザ・ウルトラマン」「燃えろ!クロパン」があります。
80年代半ばから少年誌だけでなく、青年誌にも活躍の幅を広げていましたが、2011年に62歳の若さで死去しています。
「リトル巨人くん」では、劇画調のタッチと圧倒的な画力でジャイアンツはじめプロ野球選手たちのキャラクターをリアルに描写。
躍動感ある野球シーンで、読者の子ども達を夢中にさせました。
「リトル巨人くん」の魅力
時には大人であり人気プロ野球選手であるジャイアンツのメンバーに少々生意気な口を聞いてしまったり、選手たちにたしなめられたり…。
また、プロ野球選手として活躍しながら、勉強が追いつかない、学校行事と試合の両立の難しさ…などなど、小学生ならではの問題に直面します。
スーパー小学生の巨人くんでも、子どもの読者であった私達と同じような思いや悩みを抱える姿には「わかるわかる!」と共感させられましたよね。
また、巨人くんは他の漫画のように魔球や必殺技などがありませんでした。
あくまで速球が投げられるサウスポーの選手という設定も、小学生がプロ野球選手になるというファンタジーな設定と反してリアルに感じられたものでした。
プロ野球選手たちも超カッコ良い&面白い!?
そんな選手たちが、小学生の巨人くんの面倒を見たりチームプレーをする中で、一緒にドタバタしたり、ギャグ顔になったり…。
(特に、原・江川・中畑の3人は大好きでした!)
当時の私達にとってはヒーローで、手の届かない存在であったプロ野球選手たちが、より魅力的で身近な存在と感じたのを覚えています。
また、時折選手たちが巨人くんに語るそれぞれの野球観・人生哲学は深みがあり、巨人くんだけでなく読者も成長させるきっかけになりました。
王や長嶋、江夏などは特に「プロフェッショナルって、こういうことなんだ!」「有言実行でかっこ良い!」とシビれたものです。
プロ野球の知識(試合、普段の練習の様子などなど)もこの漫画で知ることができましたね。
現在も電子コミック版で読める!
連載開始当時は、長嶋は巨人軍の監督、王は現役選手。豪華な時代に感涙してしまいます。
その大スターの2人がリリーフのピッチャーに悩んで、ぶらりと街を散歩してた時に通りすがりの小学校で巨人くんと出会う…なんともシュールで、夢のある設定です!
改めて「巨人くん」の面白さを再確認し、胸アツで家族とナイターを楽しんでいたあの頃を思い出しました。
気になる方はぜひ、チェックしてみてくださいね。
この漫画で堀内投手は「めちゃくちゃ良い人」というイメージがつきました(笑)