1997年の中谷美紀 with 坂本龍一のシングル「砂の果実」を振り返る
2017年10月19日 更新

1997年の中谷美紀 with 坂本龍一のシングル「砂の果実」を振り返る

この記事では、1997年にヒットした中谷美紀 with 坂本龍一のシングル「砂の果実」を振り返りたいと思います。ミドルエッジの記事の中では最近のものになりますが、なかなか懐かしい曲でもあります。

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中谷美紀 with 坂本龍一とは

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1996年、ミュージシャン・坂本龍一のプロデュースによるシングルCD「MIND CIRCUS」をリリースし、音楽活動を再開。翌1997年3月には、“中谷美紀 with 坂本龍一”名義で発売した「砂の果実」が初のオリコンシングルチャートトップ10入りとなり、33万枚を売り上げた。
当時とても意外でした。
何故坂本龍一さんが中谷美紀さんをプロデュースで選んだのか、よくわかりませんでした。
しかし、曲を聴いて納得。
中谷美紀さんが歌うことによって、しっとりした色っぽさがあり、素晴らしい内容だったと思います。

シングル 砂の果実

シングルジャケット

砂の果実 / 中谷美紀 with 坂本龍一

砂の果実 / 中谷美紀 with 坂本龍一

作詞:売野雅勇
作曲:坂本龍一
このジャケットにもしっとしとした色っぽさと奥の方に少し艶というか雅な雰囲気がありますね。

youtubeの音源

砂の果実

「あの頃の僕らが 嘲笑して軽蔑した 空っぽの大人に 気がつけば なっていたよ」
歌詞のこの部分に、ほんとに衝撃が走りました。この歌詞はどうしても忘れられません。
ここまで心の奥に残る歌詞を書けるというのは、作詞家の売野雅勇さんの才能は素晴らしいものなんだなぁと思いました。

作詞に対して思うこと

上記で記述しましたが、僕がこの曲を忘れられないのは、曲もそうですが詩があまりにも強烈だったからだと思います。
歌いだし「生まれてこなければ 本当に よかったのに・・・」
ここで電撃が走ったのを覚えています。

実はこのミドルエッジで、以前この歌詞を書かれた売野雅勇さんにインタビューをしています。
そこで売野雅勇さんはこう語っております。

”一つ極めたなと実感した体験が、1997年に「中谷美紀 with 坂本龍一」のシングル「砂の果実」を手掛けた時でした。あの作詞を担当して「これだ」と思ったんです。

自由に書けるということ。
それは好きなことを制約なく書くということではなくて、「自分が構想したものが文字になる。自由自在に書けるようになった。」という到達点に達したと感じました。”

この曲で、ある種の到達を実感されたそうです。
長年作詞をされてきた売野雅勇さんがそう感じたこの曲の詩。
それだけのインパクトがあるのも納得出来ました。

その売野雅勇さんへのインタビュー記事は下記のリンクから引用しました。
合わせて是非お読みください。

作詞家 売野雅勇さんへのインタビュー

発売に至る経緯

もともとこの曲は坂本龍一さんの娘である坂本美雨さんが、ジ・アザー・サイド・オブ・ラヴでfeaturing Sister Mとして歌った英語の曲でした。
それを売野雅勇さんが作詞し、中谷美紀さんを坂本龍一さんがプロデュースして、日本語版として発表された曲でしたね。

youtubeの音源がありました

坂本龍一 featuring Sister M - The Other Side of Love

作曲に対して思うこと

坂本龍一さんの曲はほんとに才能がほとばしる曲が多く、戦場のメリークリスマスでも感動したのを覚えています。
僕はウラBTTBも購入しましたが、3曲共に素晴らしい内容でした。鉄道員に関しては、映画「ぽっぽや」も観ました。とても良く、そして自然に映画に馴染んでおり、大変素晴らしい内容でした。
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