どれもこれも一生もの。ジョージ・ロイ・ヒルの名作映画。
2021年6月6日 更新

どれもこれも一生もの。ジョージ・ロイ・ヒルの名作映画。

ジョージ・ロイ・ヒルの監督作品はシリアスになり過ぎない。どの作品にもコメディの要素が入っているというのが大きな特徴でしょう。なので後味が良い!もう、単純に楽しい作品ばかりなんです。そして心に残る。70年代に公開された、まさに一生ものの作品をぜひ観てみてください。

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華麗なるヒコーキ野郎

華麗なるヒコーキ野郎

監督:ジョージ・ロイ・ヒル
脚本:ウィリアム・ゴールドマン
原案:ジョージ・ロイ・ヒル
製作:ジョージ・ロイ・ヒル
出演者:ロバート・レッドフォード、ボー・スヴェンソン、スーザン・サランドン
音楽:ヘンリー・マンシーニ
撮影:ロバート・サーティース
編集:ウィリアム・H・レイノルズ
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
公開:アメリカ 1975年3月13日、日本 1976年3月13日
上映時間:108分
1920年代を舞台に、空を飛ぶ魅力に取り憑かれた男たちの生きざまを、勇壮に、ロマンティックに描いた名編。第一次大戦で空の勇士と名を馳せたパイロットたちも、今や遊覧飛行で日銭を稼ぐしがない身分。その中でもウォルド・ペッパーは曲乗り飛行で有名で、やがてハリウッドに招かれスタントマンとなる。そこで出会ったのが、終生のライバルであり憧れの人物でもある元ドイツ空軍の撃墜王ケスラー。ペッパーとケスラーは互いの技量に敬服しつつ、空中戦のスタントのため、二人して大空に舞い上がっていく……。
「華麗なるヒコーキ野郎」にはロバート・レッドフォードだけではなく、「スティング」のスタッフも参加しています。
ジョージ・ロイ・ヒルが信頼のおけるキャスト・スタッフを集め、心置きなく力を発揮した作品といっていいでしょう。

The Great Waldo Pepper (1975) Trailer

原題は「The Great Waldo Pepper」。それが何故「華麗なるヒコーキ野郎」になったかといえば、前年ロバート・レッドフォード主演で公開され日本でも大ヒットした「The Great Gatsby」の邦題が「華麗なるギャツビー」だったからでしょう。「Great」つながりということかな???

スラップ・ショット

ロバート・レッドフォードが出たんだったら次は俺だと言ったとか言わなかったとかで、ジョージ・ロイ・ヒルの「華麗なるヒコーキ野郎」に次ぐ作品「スラップ・ショット」の主役はポール・ニューマンです。
スラップ・ショット

スラップ・ショット

監督:ジョージ・ロイ・ヒル
脚本:ナンシー・ダウド
製作:ロバート・J・ウンシュ、スティーヴン・フリードマン
音楽:エルマー・バーンスタイン
撮影:ヴィクター・J・ケンパー
編集:デデ・アレン
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
公開:アメリカ 1977年2月25日、日本 1977年10月29日
上映時間:123分
連戦連敗、リーグ最下位のホッケー・チームが、3兄弟の新人を加えた事からラフ・プレイ専門の人気チームに早変わり。次第にエスカレートしていく乱闘乱戦ぶりと、選手たちの私生活を織り混ぜた快作コメディで、女性脚本家だから書けた(?)スポーツ選手の、いや、男の馬鹿っぷりが痛快。
ロバート・レッドフォードはジョージ・ロイ・ヒルによって見出されたといえますが、ポール・ニューマンはそうではありません。ジョージ・ロイ・ヒル作品に出る前から既に大スターでした。そのポール・ニューマンを自分の作品の色に染めてしまうジョージ・ロイ・ヒルの手腕はやはり見事と言うほかはありません。
名作と言われる作品に多数出演しているポール・ニューマンですが、ジョージ・ロイ・ヒル作品はひと味違いますよ。

Slap Shot Official Trailer #1 - Paul Newman Movie (1977) HD

「スラップ・ショット」は、ひと言で言えば痛快アイスホッケー映画ということになります。アイスホッケー映画というのは珍しいですよね。アイスホッケーのルールは知らないという方でも大丈夫!間違いなく楽しめます。
「スラップ・ショット2」「スラップ・ショット3」と続編が作られていることからこの作品の人気の高さが伺えます。しかし、それはジョージ・ロイ・ヒルともポール・ニューマンとも別のお話。
リメイクが予定されているらしいので、それはそれで楽しみです。

リトルロマンス

少年と少女による最高の恋愛映画「リトル・ロマンス」がジョージ・ロイ・ヒル作品の70年代最後を飾ります。
ポール・ニューマンもロバート・レッドフォードも出てきませんが、ヒロインを当時15歳のダイアン・レインが演じています。彼女これがデビュー作なのですが、ジョージ・ロイ・ヒルよくぞ発掘してくれました。最高にカワイイです。それだけでも観る価値があるのですが、ダイアン・レインを別にしても作品自体が素晴らしいのですよ。
リトルロマンス

リトルロマンス

監督:ジョージ・ロイ・ヒル
脚本:アラン・バーンズ
原作:パトリック・コーヴァン
製作:イヴ・ルッセ・ルアール、ロバート・L・クロウフォード
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
撮影:ピエール・ウィリアム・グレン
編集:ウィリアム・H・レイノルズ
配給:ワーナー・ブラザース
公開:1979年
上映時間:109分
パリ郊外のアパートにタクシー運転手の父と2人暮らしの少年ダニエルは、大の映画ファン。今日も一人映画館で「明日に向って撃て!」に釘づけになっていた。そんなある日、マイケルは同い年の美少女ローレンと知り合う。ふたりはある老人から、永遠の愛を手にできるという“サンセット・キッス”の伝説の話を聞き、ベニスへ行こうとするが……。
「リトル・ロマンス」はダニエルとローレンという少年少女の淡い恋の物語です。個人的には、この手の映画としては「小さな恋のメロディ」と双璧をなす作品だと思っています。

「リトル・ロマンス」のクライマックスはなんといってもサンセット・キッスです。サンセット・キッスというのは、ダニエルとローレンがふとしたことで知り合った老人から聞いた伝説で、ベネチアにある嘆きの橋の下で日没の瞬間にキスをすると永遠の愛を手にすることが出来るというものです。
2人は自分たちも体験しようと老人と共にベネチアに旅立つのですが、当然まわりは大騒ぎ。誘拐事件としてニュースになってしまします。しかも一緒にいる老人が実は詐欺師だったのです。サンセット・キッスの伝説は嘘だったのか?!どうするダニエルとローレン!ということで、ダニエルとローレンの出会いからサンセット・キッスまでワクワクドキドキの連続で思いっきり楽しませてくれます。もう必見!!
詐欺師の老人を、シェイクスピア俳優として名高い名優ローレンス・オリヴィエが実にいい味を出して演じていますよ。

A LITTLE ROMANCE (1979) Trailer

ジョージ・ロイ・ヒルの作品にはヘンに小難しいところがないんですよね。誰にでも楽しめる、スカッとする。そんな作風です。

ただ残念なことに、この後には、1982年「ガープの世界」、1984年「リトル・ドラマー・ガール」、1988年「ファニー・ファーム 勝手にユートピア」と僅かに3本しか残しておらず、その後パーキンソン病を発病し映画の製作から離れ、2002年12月27日に80歳で亡くなりました。惜しい。なんとも惜しい。体調さえ万全であれば、80年代、90年代にも素晴らしい作品を作れたに違いありません。

それでもジョージ・ロイ・ヒルは偉大な作品を残してくれました。ジョージ・ロイ・ヒルの充実した70年代の作品はこれからも輝きを失うことはないでしょう。
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