腹部があまり前屈出来ないので、ゴッグの印象的な、「『あしたのジョー』の矢吹丈両手ぶらり戦法のようなポーズ」が取れないし、両手の可動範囲が狭いので、ガンダムハンマーを鷲掴みにするポーズも取りにくい。
前屈姿勢に関してはむしろ、そのポーズ優先でデザインが改めて練りこまれた、出渕裕氏デザインの『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』(1989年)のハイゴッグが、後に2003年にHGUC版が発売されているが、今回のゴッグの問題点は、ほぼぞちらで解決してしまったので、今後ゴッグのREVIBE版発売は難しいと思われる。
前屈姿勢に関してはむしろ、そのポーズ優先でデザインが改めて練りこまれた、出渕裕氏デザインの『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』(1989年)のハイゴッグが、後に2003年にHGUC版が発売されているが、今回のゴッグの問題点は、ほぼぞちらで解決してしまったので、今後ゴッグのREVIBE版発売は難しいと思われる。
とりあえずこのHGUC版ゴッグ、確かにアニメのデザインには忠実だし、20年前の旧1/144からの技術革新のアピールには成功しているが、むしろガンプラの現在進行形のテクノロジーを知っている者からすると、いろいろガッカリ感は否めない。
2000年時点のガンプラの技術力で、ゴッグという素材をあてがわれれば、もっとあれもこれも出来ただろうにとの残念さが、強く出てしまうアイテムに仕上がっているのだ。
なまじ、腹部や頭部にまで関節を仕込んで、腕などはABSのボールジョイントで節単位で全てを独立接続にしたにもかかわらず、それらのギミックのほぼ半分が、死んだ結果というのはいただけない。
2000年時点のガンプラの技術力で、ゴッグという素材をあてがわれれば、もっとあれもこれも出来ただろうにとの残念さが、強く出てしまうアイテムに仕上がっているのだ。
なまじ、腹部や頭部にまで関節を仕込んで、腕などはABSのボールジョイントで節単位で全てを独立接続にしたにもかかわらず、それらのギミックのほぼ半分が、死んだ結果というのはいただけない。
塗装の方は、キットの状態で殆ど色分けが成されているので、こちらは膝関節のグレーを足の色と似せる手法をとれば、アニメのゴッグにより近づく(幸い、ゴッグには肘関節という概念がない)。
なので、膝関節部をサンディブラウンで、あと、頭部のモノアイレールを艶消し黒で塗装した。
細かい塗装でいえば、腹部メガ粒子砲(パーツ成型色は赤)の中央は、指定だとピンクだが、劇中での塗装に準じて白で塗装。腹部脇の両サイドのミサイル発射管はミディアムブルーで塗った。
うむ、20年で進歩を遂げた技術が、一見上手く組み込まれつつも、微妙に空回りしてしまったという、しかし、物がゴッグだけに、あまり問題が取りざたされなかったという、二重にも三重にも物悲しいキットの話になってしまったという(笑)
なので、膝関節部をサンディブラウンで、あと、頭部のモノアイレールを艶消し黒で塗装した。
細かい塗装でいえば、腹部メガ粒子砲(パーツ成型色は赤)の中央は、指定だとピンクだが、劇中での塗装に準じて白で塗装。腹部脇の両サイドのミサイル発射管はミディアムブルーで塗った。
うむ、20年で進歩を遂げた技術が、一見上手く組み込まれつつも、微妙に空回りしてしまったという、しかし、物がゴッグだけに、あまり問題が取りざたされなかったという、二重にも三重にも物悲しいキットの話になってしまったという(笑)
市川大河公式サイト
光の国から愛をこめて
フリーランスライター・脚本家・演出家・元映画助監督・制作進行
市川大河が語る、ウルトラマン、ガンダム、日本のカルチャー