タツノコプロらしい盛り上がるオープニング
オープニング題名「ガッチャマン ファイター」
改めて曲や映像を見直してみても、色褪せない魅力を感じますよね。製造元であるタツノコプロの圧倒的なこだわりやプライド・個性が伝わってきます。
科学忍者隊ガッチャマンFのあらすじ
その頃、新たに世界征服を目論む組織として、マフィアのエゴボスラーファミリーが登場。科学忍者隊とエゴボスラーとの対決の最中に、謎の巨大メカ怪獣が出現してニューゴッドフェニックスはいとも簡単に撃墜されてしまいます。そして、巨大メカ怪獣を作り出していたのは総裁Xの残骸から生まれた総裁Zでした。
利害が一致したエゴボスラーと総裁Zは手を組んで、新生ギャラクターを名乗って世界征服を本格化させていきます。
ニューゴッドフェニックスを失ってしまい満身創痍だった科学忍者隊は、ガッチャマンの基地で新たな力となるガッチャスパルタンやGフェンサーなどの武器を与えられ、新生ギャラクターから世界を救うために立ち向かっていきます。
ケン・ジョーと絶大な人気を誇るメンバー
ケン
科学忍者隊の中でもリーダー的な立ち位置で、今作からはGフェンサーと呼ばれる細身のエネルギーソードを与えられて活躍します。Gフェンサーはガッチャスパルタンが合体したときに発生するデルタパワーフィールドを得ることで、厚さ数十センチの鋼鉄をも切り裂くことができる強力な武装です。
16話以降は、Gスーツが開発されたことで、新しい必殺技であるハイパーシュートが使用可能になります。しかし、デルタパワーを受けて強力なパワーを発揮する反動で、物語の終盤では細胞破壊の副作用に苦しめられます。
性格的には、いかにもヒーローアニメの主人公といった熱血漢で、今作では不安定な強さを持ったことでの面白みを全面に押し出した描写が多いです。
ジョー
生身の人間ではなく、サイボーグのため、物語序盤からエネルギー供給の問題で危機を迎えます。しかし、問題が解決されると一転して不死身の無敵キャラになり、活躍する場面は増えます。
性格的にはクールに立ち振舞っていますが、時々みせる熱い気持ちの二面性のギャップが何よりのジョーの魅力なのではないでしょうか。
ガッチャスパルタンの格好良さ
一新された美しいフォルム
ニューゴッドフェニックスから全面的にリニューアルされたデザインは、鋭角的なフォルムとメカニカルなイメージが印象的です。
合体することで発生するデルタパワーフィールドは、バリアのように敵から身を守ることもできるうえに、体当たりで突っ込むといったように攻撃に活かすことも可能にします。
満を持して中盤から使用可能になる科学忍法ハイパーシュートは、大鷲のケンの武器であるGフェンサーと、ガッチャスパルタンのデルタフィールドパワーが連動することで発動する必殺技です。
南部博士の存在感の大きさ
割れたガラスの欠片を手裏剣のように投げたり、銃器の扱いに長けていたり、意外と身体能力が高いところも見逃せません。
最後はギャラクターに捕まりって自白剤による拷問を受けますが、耐え切ってみせ、逆にエゴボスラーに自白剤を飲ませて重要な情報を引き出すといった活躍をみせます。しかし、最後は銃で撃たれ、科学忍者隊の目の前で死んでしまいます。
南部博士の人気の凄いところは、実際に葬儀が行なわれたことです。「あしたのジョー」の力石 徹(りきいし とおる)や「北斗の拳」のラオウなど、漫画・アニメのキャラクターが死んだことで葬式が行なわれた例はありますが、南部博士も数多くのファンに愛されたキャラクターだったため、千代田会館にて追悼イベントが開かれています。その事実だけでも、その存在感の大きさを後世への歴史として語り継がれることになるでしょう。
科学忍者隊ガッチャマンFを見返して魅力を再発見!
三部作にして物語の完結
合体や必殺技といった見た目の格好良さはもちろん、仲間との絆を描いたストーリーも秀逸で思わず胸が熱くなって涙が溢れてしまう場面もあるでしょう。
そんな魅力が旧作の中でも根強い人気を誇る科学忍者隊ガッチャマンには多いことでしょう。
とくに注目すべきは最終回の展開で、視聴者に考えて創造させる余地を残していることも見逃せません。
令和の時代に改めて視聴することで、新しい発見をすることができるアニメだと思いますので、この機会にぜひご覧になってみてください。
【作詞】小林亜星
【編曲】高田弘
【歌手】ささきいさお・コロムビアゆりかご会
※じつはテレビ放映版はレコード版より全音高くなっていて、楽曲そのものの印象が強く残るように編集されています。