日曜夜の王道クイズ番組『クイズ!!ひらめきパスワード』
2016年2月17日 更新

日曜夜の王道クイズ番組『クイズ!!ひらめきパスワード』

かつて日曜夜に放送していた、家族みんなで楽しめた人気クイズ番組を懐かしく振り返る。

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 TBS系列で放送されていた毎日放送(MBS)製作のクイズ番組。
 番組開始から1991年10月までは、ロート製薬の一社提供であった。
 司会は1990年12月まではMBSのアナウンサー野村啓司、1991年1月からは山城新伍が担当。

ロート製薬 OP集 - YouTube

懐かしいロート製薬のオープニング集です。
野村啓司アナウンサー

野村啓司アナウンサー

 毎日放送のアナウンサー。定年後、専属契約を経て、2013年にフリーになりましたが、現在も関西のラジオやテレビで活躍しています。
22年(全1084回)続いた『アップダウンクイズ』の後継番組として、1985年10月13日から1992年3月29日まで、毎週日曜 19:00 ‐ 19:30に放送された。
人気長寿クイズ番組の後番組としてスタート。当時の裏番組は同じく視聴者参加クイズ番組の「世界一周双六ゲーム」が放送されていました。
アップダウンクイズ

アップダウンクイズ

 前番組のアップダウンクイズ。「夢のハワイ旅行」というフレーズが、当時は海外旅行が手の届きにくいものだったことを物語っています。
 それに倣ってか、「クイズ!!ひらめきパスワード」の初期の商品もハワイ旅行でした。

5つの言葉(ブランチ)から連想される単語(パスワード)を当てるクイズ

前半戦はキャプテンのヒントからブランチと呼ばれる小キーワードを当てる形式。
後半戦はチーム戦。ブランチのヒントは文章ではなく単語となり、アトランダムに1マスずつ開いて文字が出現。分かった時点でボタンを押し解答。
ブランチの言葉を正解したチームは、そのブランチから想像されるパスワードを全員で推理(相談可)して答える。
 4人1チームで、2チームによる対抗戦でした。クイズの内容は、いわゆる連想ゲームですね。
 例えば、第1ブランチが「警察」の場合、その警察を当てるためにキャプテンがヒントを出す。
 そこで警察を当てられたら、さらに「警察」から連想されるパスワードを推理する。
 パスワードが外れたら、以下、第2ブランチ「馬」、第3「百円玉」…と、パスワードが当たるまで繰り返すというものです。(ちなみに、答えは「桜」)
収録されていた毎日放送千里丘放送センター

収録されていた毎日放送千里丘放送センター

 番組が収録されていた、大阪にある毎日放送千里丘放送センターです。
 現在は移転して、大きなマンション群となっています。

ブランチボードと呼ばれる大きな電光掲示板が特徴

番組のセットには、当時まだ珍しいLEDを使った電光掲示板を使用。これによりスムーズにヒントを表示することが可能となった。表示出来る文字数は最大9文字で、ブランチ番号は緑、ブランチワードはオレンジ色で表示された。赤はテレビで見づらいためか使用されていない。
画面中央に大きな電光掲示板が設置されていたのが、番組の大きな特徴でした。
今だったらかなり予算がかかってしまうので、CGでしょうね。
電光掲示板

電光掲示板

 司会席の後ろに設置されています。

最初は視聴者参加番組だった

開始から1986年3月23日放送分までは視聴者参加型の番組だったが、同年4月6日放送分からタレントらが参加して対決しあう形式へと移行。
前番組「アップダウンクイズ」を踏襲して、視聴者参加型(ただし、キャプテンは板東英二と山咲千里)にしていたのですが、人気が低迷してしまったのか、半年でタレント参加型に変わりました。
板東英二

板東英二

男性軍キャプテンでした。
山咲千里

山咲千里

女性軍キャプテンでした。

島田紳助や板東英二とのやりとりが見ものに

タレント対決型方式への移行後は、板東英二や島田紳助などの大物タレントを起用。タレント陣と司会者の野村とのトークやツッコミを交えながら番組が進行された。
タレント参加型になってからは、男性チームのレギュラーに島田紳助やラサール石井が加わり、女性チームのキャプテンは多岐川裕美に代わり、女性チームのレギュラーに大島さと子やマッハ文朱が加わりました。
 特に島田紳助は板東英二やラサール石井とは旧知の仲でトークが弾むことが多く、男女対抗戦の盛り上げにも一役買っていました。
 ラサール石井にクイズの強いイメージが付きだしたのは、「平成教育委員会」よりも先に、この番組からではないでしょうか。

司会者の交代、そして終了へ

1991年放送分では、番組本編に先駆けて司会担当者が野村から山城へと交代。板東、紳助、大島さと子、由紀さおりらがそれぞれキャプテンを務め新旧キャプテン4チーム(各チーム4人・総計16人)で争われた。
 お茶の間の人気を博していましたが、マンネリ化からか1991年に司会を山城新伍、キャプテンも島田紳助と大島さと子に変えてリニューアルしました。
 しかし、人気が盛り返すことはなく、1年少しで終了してしまいました。
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