吉田敬がM-1を獲るまで!!!
2025年2月9日 更新

吉田敬がM-1を獲るまで!!!

ブラックマヨネーズ 吉田敬 飲んで、打って、買って、どケチで女性に超アグレッシブ。本当にどうかしてるぜ。ヒーハ~!

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幼い頃から芸人に憧れ、高校卒業後、NSC吉本総合芸能学院に入るつもりだったが、一緒に受験するはずだった友人が芝居の道へ進んだため、フリーターとなった吉田敬は、紆余曲折の末、再びお笑い芸人を目指し、21歳でNSC吉本総合芸能学院に入学。
同期(NSC大阪校13期生)は、「次長課長」や「野性爆弾」、「クワバタオハラ」のくわばたりえ、「チュートリアル」の徳井義実を含め、200人以上もいた。
そんな中、吉田敬は、高校の同級生である和田義浩(現:放送作家)と「ツインテール」を結成。
しかしすぐに解散し、前々から
「2種類のなんでやねんを使いこなしてる」
とツッコミのスキルの高さに一目を置いていた小杉竜一にアプローチ。
小杉竜一も「関西キング」というコンビを組んでいたが、相方が結婚を期に引退したため、フリーだった。

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コンビ名は、他に「ダークメキシカン」などの候補もあったが、「ブラックマヨネーズ」に決定。
「解散をいい出した方が罰金3000万円を払う」
という誓約書を書き、いつでもネタ合わせができるように同じマンションの別の階に住み、吉田敬の携帯電話もメモリのNo.0は小杉竜一で小杉竜一の携帯電話のメモリのNo.1は吉田敬。
練習場所である近所の区民会館の前をダンサーに取られると
「うるさくて眠れません」
警察に電話。
吉田敬は、漫才の最中、
(アレッ、ツッこんでくれへん)
(今の頭叩き方強すぎひん?)
と思うと、終わった後、すぐに小杉竜一に注意。
吉田敬に、
「小杉、お笑いはバスケットボールに似てる。
俺がシュート外してもお前がリバウンドとってくれたら、まだブラマヨボールや。
逆も、またしかり。
だから間違っても何やねん、今のシュートはとか、リバウンドとりにいかんのはナシや。」
といわれた小杉竜一は、健気に実行したが、それでもウケないと
「基本的に俺のシュートは入らないと思え‼」
といわれた。
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こうして吉田敬が25歳のときに結成された「ブラックマヨネーズ」だが、すぐに日の目を浴びることはなかった。
吉田敬は自分の面白さに自信があったが、アルバイトをしながら、
「もう病んでたんですよ。
売れへんし、周りは売れてくし」
働いた後では疲れてネタを書くこともままならず、一念発起。
元来、無類のパチンコ好きだったが、アルバイトをやめてパチプロになることを決意。
パチンコ店に月20日、1日10時間出勤し、本気で研究。
結果、負けなくなって、2年弱、パチンコだけで生活。
「これは簡単なことではありません。
良い(釘が開いている)台を見抜く眼力を鍛えましたし、自分が根拠を持ってよい台と信じたなら、当り確率が1/300の台が1000回、2000回と回して当たららなくても、確率が収束されるのを信じて打ち続けなければなりません。
俺ってすごいって思えた、自分のギャンブル史上最も輝ける2年間でした」
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吉田敬は、中学時代から、競馬、パチンコ、パチスロをするために夏休みに新聞配達や居酒屋のアルバイト。
「1日3時間弱で1ヵ月8万円程度。
時給でいうとそこそこ良いが、キツかった。
起きて雪なんか降ってたら絶望ですよ」
その8万円は、最短で給料日の夕方にすべてなくなったこともあった。
そして大人になると
「トータルでとんでもない額負けてて、小さなマンションくらい」
というが、やるのは、
「運や流れだけのあまりに目にみえないもの頼りのギャンブルやなく、自分の力で何とかなりそうな気がする方のギャンブル」
それ故、勝ったときの興奮はすさまじく、脳を焼くような興奮を覚える。
しかしそういった快楽だけでなく、
「ギャンブルには色んなことを学ばせてもらった」
といい、特に
「人生はパチンコで教わった」
という。
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それは、
「強そうな店員に刃向ったらアカン」
「ワゴンレディのケツを振り返るオッサンになったらアカン」
「人生も右打ちしたければ より左側を丁寧にしないとダメ」
などという初歩的なものから、人生における珠玉の教訓まで様々なものがあった。
「自分が2500発出してても友達が1万発出してたら負けた気がするんです。
逆に自分が1万円ツッコんでも、友達が僕の倍、2万ツッコんでたら、なんか救われた気になったりして。
だから『エエなあ、あいつだけうまくいってるやん』、『よしよし、あいつ飲まれてるな』とか、自分の出玉よりも友達の台を気にしてたりする自分がいましたね。
でもそんなことを気にしていて良い成果が出せるわけがない」
周囲を気にしすぎる自分に気づいた吉田敬は、
「自分の目の前の台と向き合うことが大事ちゃうんか?」
と考え方をシフト。
かなり後輩でもあるキングコングが先に売れると常にスベることを祈っていたが、
「他人、関係ないやろ。
まず俺やろ」
と思えるようになった。
「パチンコは人生のリトルリーグ。
大人として仕事をする前に、人間として成長する場。、
高い授業料を払ってるんやから学ばんと損ですわ」
こうして芸を鍛えた吉田敬は、28歳のとき、相方の小杉竜一とのしゃべくり漫才で「ABCお笑い新人グランプリ新人賞」を受賞。
デビュー3年、初メジャータイトルを獲得した。
29歳の吉田敬は、2年連続でABCお笑い新人グランプリ新人賞を受賞。
そしてこの年、「M-1グランプリ」が始まった。
島田紳助発案で吉本興業が企画する「M-1グランプリ」は、

・審査基準は、「とにかくおもしろい漫才」
・出場資格は、結成10年以内のコンビあるいはグループ
・所属事務所やプロアマは問わない
・優勝賞金は、1000万円
・決勝戦は年末のゴールデンタイムに全国ネットで生放送

という大型の漫才コンテストで、若手芸人にとって一夜でスターになれる超ビッグチャンス。
アマチュアを含め、1603組がエントリーした1回戦は、

9/9(日) NGKスタジオ(大阪)
9/16(日) フォルテホール(浜松)
9/22(土) よしもと紙屋町劇場(広島)
9/24(月) NGKスタジオ(大阪)
9/29(土) NGKスタジオ(大阪)
9/29(土) イズミティ21小ホール(仙台)
9/30(日) オリーブホール(高松)
10/6(土) ペニーレーン24(札幌)
10/7(日) 吉本ゴールデン劇場(福岡)
10/8(月) テレピアホール(名古屋)
10/13(土) ルミネtheよしもと(東京)
10/13(土) NGKスタジオ(大阪)
10/14(日) NGKスタジオ(大阪)
10/20(土) ルミネtheよしもと(東京)
10/22(月) 新宿モリエール(東京)
10/27(土) ルミネtheよしもと(東京)
10/29(月) 新宿ビプランシアター(東京)

で行われ、
なぎさ
足軽エンペラー(山里良太)
ミサイルマン
笑い飯
千鳥
西中サーキット(山崎静代)
天津
ダイアン
チュートリアル
ロザン
レギュラー
サバンナ
ハリガネロック
NON STYLE
ランディーズ
中川家
和泉修・ベーブルース高山
タカアンドトシ
アメリカザリガニ
レッツゴー2匹
華丸・大吉
バッドボーイズ
ドリアンズ
ますだおかだ
ダイノジ
カンニング
ツーハウス
おぎはやぎ
DONDOKODON
COWCOW
太平かつみさゆり
ビッキーズ
麒麟
オジンオズボーン
フットボールアワー
安田大サーカス
シャンプーハット
ハイキングウォーキング
パンクブーブー
2丁拳銃
アンタッチャブル
ライセンス
バイきんぐ
クワバタオハラ
トータルテンボス
ロバート
森山中
インパルス
ペナルティ

そしてブラックマヨネーズを含む、283組が合格。

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2回戦は、


11/4(日) NGKスタジオ(大阪)
11/10(土) ルミネtheよしもと(東京)
11/11(日) NGKスタジオ(大阪)
11/17(土) ルミネtheよしもと(東京)

で行われ、106組に絞られ、3回戦の

11/18(日) NGKスタジオ(大阪)
11/24(土) ルミネtheよしもと(東京)

で35組に。
準決勝は、

12/1(土) ルミネtheよしもと(東京)
12/2(日) なんばグランド花月(大阪)

で行われ、


おぎやはぎ
DonDokoDon
中川家
フットボールアワー
麒麟
チュートリアル
キングコング
ますだおかだ
アメリカザリガニ
ハリガネロック

が生き延び、ブラックマヨネーズは、ここで落選した。
「M-1っていうのが始まるぞとなって、大したことない大会なはずやから…と思ってたんですけど、フタを開けてみたらガチもガチのとんでもない大会だとわかったんです。
それでなんかわからんけど自分らは準決勝で負けたんです」
決勝戦は、

12/25(火) レモンスタジオ(東京)

で生放送され、、

西川きよし
青島幸男
春風亭小朝
鴻上尚史
ラサール石井
島田紳助
松本人志

という審査員の得点と会場票によって最終決戦が行われ、結果は、


優勝 中川家 829点
2位 ハリガネロック 809点
3位 アメリカザリガニ 796点
4位 ますだおかだ 770点
5位 麒麟 741点
6位 フットボールアワー 726点
7位 キングコング 707点
8位 チュートリアル 637点
9位 DonDokoDon 614点
10位 おぎやはぎ 540点

こうしてNSC大阪校13期生のブラックマヨネーズは、M-1を準決勝で敗退。
優勝したのは、NSC大阪校11期生、2年先輩である中川家。
NSC大阪20期生、ほぼ無名だった麒麟は、決勝進出(最終結果は5位)を果たした。
M-1直後、大阪で一緒に歩いていた吉田敬は、7年後輩の麒麟が道でキャーキャーといわれるのを目の当たりにした。
しかしそんな中、
「写真撮ってください」
っといわれ
(やっぱり俺やろな)
と思いながら、ピース。
しかし
「いや、あの…撮ってください」
といってカメラ渡された。
「俺がお前らを撮んのか!」
とボケると田村裕に、
「すいません」
にマジメに謝られ、余計にツラくなった。
写真を撮った後、食事に行ったが麒麟のよると吉田敬は、いつもより口数が少なく、それまで毎日のように誘われてたのに翌日からピタリと連絡が来なくなった。
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