家族が崩壊・・・社会現象にもなった衝撃的な実話『積木くずし』
2017年1月31日 更新

家族が崩壊・・・社会現象にもなった衝撃的な実話『積木くずし』

民間放送で最高視聴率45.3%を記録した衝撃の作品『積木くずし』この視聴率は現在も越えられることはなく歴代1位となっています。非行へ走った娘を目の当たりにした時、家族はどう向き合えばいいのでしょうか?

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積木くずし

俳優として活躍している穂積 隆信さんの家族崩壊を描いた衝撃の作品。
「本当にこんなことが?」と思うかもしれませんが、全て実話です。
自分の子どもでも、何を思っているのか気持ちを理解するのは難しいですよね。
今だからこそ見て欲しい作品です。
ある日突然不良少女となった実娘・穂積由香里との200日間の葛藤を描いた作品であり、日本国内で300万部を出版。続編として『積木くずし あとさき悩める親からのアドバイス』『積木 その後の娘と私たち』『積木くずし(続)』『積木くずし崩壊 そして…』『由香里の死 そして愛 積木くずし終章』が出版されている。「積木くずし」出版後、由香里の再度に渡る補導や穂積の妻との離婚、後に大麻所持の容疑で由香里は再逮捕された。
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著書の出版の1年後の1983年から1984年にかけて、東宝によりテレビドラマ化、映画化、舞台化された。中でも1983年からTBSで放送された最初のテレビドラマ版である『積木くずし・親と子の200日戦争』は全7回で放送され、高い視聴率を獲得した。

ストーリー

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主人公、穂高香緒里(高部知子)は幼い頃から重病を抱えており学校へ行けないほど病弱でした。薬で治療を続けるも、髪の毛は赤く変色。中学校ではそれが原因となりイジメの標的に・・・。他校の生徒からは因縁をつけられ負傷をし、非行へ走るようになります。
不登校・家出・シンナー・窃盗・集団暴走行為・家庭内暴力など、香緒里の非行化は激しくなっていくばかり。今まで香緒里の教育を妻に任せっきりにしていた父・信彦(前田吟)と甘やかしてばかりだった母・三枝子(小川真由美)がカウンセラーと共に香緒里と向き合い更正へと導い
ていくストーリー。

窃盗により警察に逮捕され裁判を受けた香緒里は、自らの意思で暴走族を抜けます。そして短い時間ではありますが、学校へ通うようにもなり一安心・・・と思いきや再び不登校へなってしまいます。また、シンナーにも手を出してしまい何度も逮捕されることに。家族で乗り越えられたかと思いましたが、結果家族は崩壊してしまいました。そして妻・三枝子も自殺をし、この世を去ってしまいます。
当時、社会問題にもなっていた非行を俳優の穂積隆信が実話として書籍を出版したことは世間に大きな影響を与えました。
1983年にテレビドラマが放送されて以降、リメイク版や続編も放送されています。

主な登場人物

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穂高香緒里 :高部知子
幼少期に重病を患う。職業柄、父が不在がちに加え、母から溺愛を受けたことなどもあり、幼少期には内向的で、我が儘な面がみられた。公立の中学校に入学。剣道部に所属していたこともあるが、病気で赤く変色した髪を理由に、他校の生徒に因縁をつけられ、負傷させられて以来、非行化(髪の色に関しては、入学直後に担任の先生から黒く染める様に指導を受けているが、父が却下した様子)不登校・別の公立中学校への転校の末に家出・シンナー吸引・集団暴走行為などにのめり込んでゆく。
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穂高信彦 :前田吟(右)
穂高三枝子:小川真由美(左)
香緒里の父で俳優。香緒里の教育等を妻の三枝子に任せっきりにしてしまったり、世間体を気にする面は見られるが、家族への愛情は持ち合わせている。時折、お芝居の稽古をしながら、セリフを自身の状況と重ね合わせる場面がみられる。
香緒里の母。病弱な香緒里に対して負い目を持ち、甘やかしてしまっていた。竹村からのアドバイスに戸惑いながらも、香緒里を更正させるべく立ち上がる。
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竹村 宏 :古谷一行
警視庁本庁内に所属するカウンセラー。相談者である穂高夫妻のみならず、香緒里に対しても「近所を担当する警察官が持参した」という形で出頭命令を出し、指導をおこなう。

エンディングは懐かしのこの名曲!

積木くずしの主題歌になったのは、来生たかおの『無口な夜』でした。
今でも人気のある名曲ですよね。

無口な夜 来生たかお - YouTube

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