諸星大二郎先生
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あらためまして、諸星大二郎先生はどのような作品を発表されているかと言いますと、代表的なのは「妖怪ハンター」「西遊妖猿伝」「栞と紙魚子」などあります。
短編も非常に面白く、多くの短編集が発行されています。
主に、古代中国や日本の書物をもとにイメージをふくらませたもの、それ以外もどれも奇妙で不思議なお話が多いです。
そのため、ホラーや奇妙な話を愛好する読者から絶大な支持を集めています。
短編も非常に面白く、多くの短編集が発行されています。
主に、古代中国や日本の書物をもとにイメージをふくらませたもの、それ以外もどれも奇妙で不思議なお話が多いです。
そのため、ホラーや奇妙な話を愛好する読者から絶大な支持を集めています。
「暗黒神話」
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この「暗黒神話」は諸星先生の長い漫画家人生の初期に描かれた作品ですが、この時から、古事記・日本書紀を題材に、奇妙で壮大なストーリーを描かれています。
週刊少年ジャンプに、このような作品が掲載されていたとは、現在のジャンプからは信じられないことに思えます。
諸星先生が新書判のあとがきで「1年半かけて構想したのに、6週で終わって拍子抜けした」とおっしゃっていますが、この独特の諸星ワールドはジャンプ読者には向かなかったのかもしれません。
週刊少年ジャンプに、このような作品が掲載されていたとは、現在のジャンプからは信じられないことに思えます。
諸星先生が新書判のあとがきで「1年半かけて構想したのに、6週で終わって拍子抜けした」とおっしゃっていますが、この独特の諸星ワールドはジャンプ読者には向かなかったのかもしれません。
主な登場人物
あらすじ
父の残した書物と絵を手がかりに、武は西日本にある遺跡や古墳をめぐります。
その度に不思議な出来事や化物が現れ、なぜか体に聖痕ができていきます。
その度に不思議な出来事や化物が現れ、なぜか体に聖痕ができていきます。
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そして、武がヤマトタケルの転生した者だとわかり、邪馬台国の謎が判明していく中、父の敵・菊池彦を倒します。
そして壮大すぎるラストページはこちら。
そして壮大すぎるラストページはこちら。
仏教の話になっていきます。
こんな壮大なスケールの話を、たった6話に収めたのですから、情報がたくさん盛り込まれていて、テーマに興味がない人には、ちょっと読みにくい作品かもしれません。
それが6話で終わった原因かはわかりませんが、それでも諸星先生はその後、ジャンプ以外の場でも徹底して自分の作品の赴きを変えたりしません。
いわゆる王道の、バトル、スポーツ、恋愛などは描かず、ひたすら古代や宇宙、近年では童話をモチーフに奇妙な物語を発表して、私たちを楽しませてくれます。
こんな壮大なスケールの話を、たった6話に収めたのですから、情報がたくさん盛り込まれていて、テーマに興味がない人には、ちょっと読みにくい作品かもしれません。
それが6話で終わった原因かはわかりませんが、それでも諸星先生はその後、ジャンプ以外の場でも徹底して自分の作品の赴きを変えたりしません。
いわゆる王道の、バトル、スポーツ、恋愛などは描かず、ひたすら古代や宇宙、近年では童話をモチーフに奇妙な物語を発表して、私たちを楽しませてくれます。
この話が76年にジャンプに掲載された時には、まさにそんな驚きを味わったものです。まあ多感な青春時代でもあったのですが、私の父親もこの話にどっぷり浸かってしまって、スクラップにした連載ページをずいぶん何度も二人で読み返したものです。私の友人は、この本が元で日本古代史に興味を持ったあげく、大学で神主の勉強を始めてしまいました。
すごいね、これ!
ちりばめられたいくつもの事項が収束するところは、まるで上質のミステリみたいだ。
何より、細部のつじつまがきちんと合っている。
こんな破綻のない物語を作る能力って、どうなってるんだろうと思うよ。
いろんな制限があったであろう週刊少年誌の連載で、よくここまでストーリーを書き込めたものだと思います。今だったら10巻くらいかけてじっくり読ませてもらいたいですね。
レビューを見ましても、諸星先生のファンの熱さを感じます。
漫画家歴46年のベテラン先生です。