「六神合体ゴッドマーズ」とは?
『六神合体ゴッドマーズ』(ろくしんがったいゴッドマーズ)は、日本テレビ系列で放送された東京ムービー新社製作のロボットアニメである。
横山光輝の漫画『マーズ』を原作にすることで企画された。ただし、横山の了解の下、大胆な改編がなされた。
当初は半年の放送予定だったが、おもちゃのセールスが好調だったほか、おもちゃの購買層である低年齢層とは別に、女性ファンを中心にアニメファンの人気が高まり、1年以上放映された。ストーリーは、ギシン星編、マルメロ星編、地球編の三部構成。
OPテーマ - 『宇宙の王者! ゴッドマーズ』/EDテーマ - 『愛の金字塔』
「ポゥーン」という宇宙っぽさ満点の効果音が印象的なOPと、ベースラインがかっこいいED。どちらも名曲です。
キャラクター紹介
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「六神合体ゴッドマーズ」のここがすごい!
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「六神合体ゴッドマーズ」の作画監督は本橋秀之さん。美少女戦士セーラームーン 、魔法騎士レイアース 、ふしぎ遊戯といった女子アニメから遊☆戯☆王、カウボーイビバップ、蒼穹のファフナーといった男子アニメまで多くの名作アニメの作画監督をてがけた有名アニメーターです。当時弱冠23歳でしたがこの頃から繊細で柔らかいタッチで多くの視聴者を魅了しました。
放送当時のマーグの人気は凄まじく、マーグが死亡すると分かったときは助命嘆願書やカミソリが送られ、実際に本編で死亡した際には『あしたのジョー』の力石徹に倣って、アニメ雑誌「アニメディア」の協力で、日本テレビの南館ホールで葬儀を行うイベントが開催されたほどである。
よくある番組だと、主人公が強くて、ロボットに乗って悪と戦っている姿を見たら、回りの人間もそれをあっさり受け入れていると思うのですが、このゴッドマーズは違う。
仲間の一人がタケル(マーズ)のデータを出生時にまでさかのぼって調べ、そのあやふやさに不信感を抱き、タケルの死=ガイヤー爆発=地球の破滅と知ると、「こんなやつとは一緒に戦えない」とはっきり言ってます。これってそばにいる人間として正直な反応だと思うんですよ。
ただアニメっていうとどうしてもお子様向けで、このあたりの心情を省略して話を進めることが多いと思うんですが、ゴッドマーズは仲間がタケルを受け入れるまでに5回もかけています。このあたりの丁寧さは当時中学生だった私でも感心するほどでした。
『六神合体ゴッドマーズ』の原作は、横山光輝の「マーズ」である。
主人公が操るロボットであるガイヤー(原作ではガイアー)が、宇宙人によって、地球を破壊するために作られたのは同じだが、原作では主人公とガイアーが、六神体と呼ばれるロボットと戦う。
それに対して『ゴッドマーズ』ではガイヤーを含む六神ロボが合体して、ゴッドマーズとなってしまう。ラストに関しても正反対で、原作では地球人が自分自身の愚かさのために滅んでしまうのに対して、『ゴッドマーズ』は全世界の人々の想いがひとつになって、その力で悪を倒すのだ。
ゴッドマーズというロボットを語る際に必ずといっていいほど話題に上がるほど有名なのが、「ほとんど動かない」戦闘シーンである。特に初期はその傾向が顕著で、阿蘇山火口での戦いで振り返ったことがネタにされるほど、滅多に動いたシーンが描かれていない。
これはもともと番組が玩具主導で制作され、ゴッドマーズのデザインが、かなり複雑で線が多かったことに起因している。ともすれば「手抜き」ともとられかねない戦闘シーンは、結果的にゴッドマーズの強さを表現するものとして強烈なインパクトを残した。
なお、一部ファンの間では「ゴッドマーズは『動かない』のではなく『動じない』のだ」として、『不動明王』というあだ名がつけられている。