映画『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』の主題歌&劇中歌
『愛・おぼえていますか』は、アニメ映画『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』の主題歌であり劇中歌でもある。
『超時空要塞マクロス』でリン・ミンメイ役を務めた飯島真理が歌った。
マクロスファン以外にも広く支持され、オリコンチャート最高7位、6週連続トップ10入りを果たす。
第7回アニメグランプリアニメソング部門・女性歌手部門、第2回日本アニメ大賞主題歌賞を受賞。
1984年の売上げは約27万枚。
『超時空要塞マクロス』でリン・ミンメイ役を務めた飯島真理が歌った。
マクロスファン以外にも広く支持され、オリコンチャート最高7位、6週連続トップ10入りを果たす。
第7回アニメグランプリアニメソング部門・女性歌手部門、第2回日本アニメ大賞主題歌賞を受賞。
1984年の売上げは約27万枚。
【動画】リン・ミンメイ/飯島真理 マクロス劇場版 愛・おぼえていますか
『愛・おぼえてますか』と記憶している人も多いが、『い』が入り『愛・おぼえていますか』である。
via www.youtube.com
劇場版マクロスの劇中でリン・ミンメイが歌い、重要な役割を持つ
『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』
1982年~1983年にかけてTBS系列で放送されたテレビアニメ『超時空要塞マクロス』の劇場版。
マクロスの人気を受けて、1982年末にテレビシリーズの放送延長とともに映画化企画が浮上し、1984年7月に東宝洋画系にて公開された。
総製作費は約4億円、配給収入は7億円。
マクロスの人気を受けて、1982年末にテレビシリーズの放送延長とともに映画化企画が浮上し、1984年7月に東宝洋画系にて公開された。
総製作費は約4億円、配給収入は7億円。
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劇中歌『愛・おぼえていますか』がストーリー上で果たす役割
宇宙で抗争を続ける巨人族の二大勢力、男のゼントラーディと女のメルトランディによって地球は壊滅的な被害を受ける。
巨大宇宙戦艦マクロスに避難した5万8千人は地球を離れ、マクロスの広大な艦内に市街地を建設し生活を営んでいた。
艦内に敵部隊の侵入を許してしまい、敵に捕らえたミンメイを可変戦闘機バルキリー隊のパイロット一条輝が救い出す。
芸能生活に疲れたミンメイを元気づけるため、二人で土星の輪の遊覧飛行を楽しむ。
一条の優しさにミンメイは心惹かれていく。
その後、一条とその上官であるマクロス航空管制主任の早瀬未沙は、人類が死に絶えた地上を1カ月間放浪することになった。
そして寂しさをともに分かちあい、愛を確かめ合う。
二人は太古に滅びたプロトカルチャー文明の遺跡にて刻まれていた歌を発見する。
未沙はそれを解読し、地球人の現代語に翻訳。
この歌こそが『愛・おぼえていますか』である。
巨大宇宙戦艦マクロスに避難した5万8千人は地球を離れ、マクロスの広大な艦内に市街地を建設し生活を営んでいた。
艦内に敵部隊の侵入を許してしまい、敵に捕らえたミンメイを可変戦闘機バルキリー隊のパイロット一条輝が救い出す。
芸能生活に疲れたミンメイを元気づけるため、二人で土星の輪の遊覧飛行を楽しむ。
一条の優しさにミンメイは心惹かれていく。
その後、一条とその上官であるマクロス航空管制主任の早瀬未沙は、人類が死に絶えた地上を1カ月間放浪することになった。
そして寂しさをともに分かちあい、愛を確かめ合う。
二人は太古に滅びたプロトカルチャー文明の遺跡にて刻まれていた歌を発見する。
未沙はそれを解読し、地球人の現代語に翻訳。
この歌こそが『愛・おぼえていますか』である。
おぼえていますか 目と目が会った時を
おぼえていますか 手と手が触れあった時
それは初めての 愛の旅立ちでした
I love you, so
地球に帰還したマクロス艦内で、一条・ミンメイ・未沙は再会を果たす。
ミンメイは一条へ想いを告げるが、一条は憧れのアイドルよりも未沙への愛を貫く。
ゼントラーディ軍とメルトランディ軍が激しく戦っているなか、一条はマクロス市街地のなかで探し出したミンメイに、未沙が解読した歌を歌ってほしいと頼む。
ミンメイは拒絶し、失意の反動から「あなたとわたし以外、みんな死んじゃえばいいのに!」と身勝手な言葉を口にして一条に頬を打たれる。
一条の言葉を聞きながら、ミンメイはすべての人のために歌を歌うというみずからの使命をさとる。
ミンメイは失恋に傷つきながらも、歌手としての誇りを胸にステージに立つ。
ミンメイが歌う『愛・おぼえていますか』が戦場に響き渡ると、男と女の巨人たちは秘めたるカールチューン(文化因子)を呼び起こされ、再び文化を取り戻すために団結していく。
太古の昔に流行したラブソング『愛・おぼえていますか』は、愛のシンボルとして時空を超えて平和をもたらすのだった。
映画の制作中、この歌に合わせて決戦シーンが展開されるラストパートのシナリオは、曲が出来上がるまで保留されていた。
共同監督の河森正治は「既にイメージしていたシーンのアイデアを作曲サイドに伝え、作画の意図から間奏の長さも指定した。完成した曲を聴いて、『ああ、この映画はこれで出来たな』と思ったのを覚えています」、「あの曲とは違うものが上がってきた場合は、まったく違う展開になっていたでしょうね」と語っている。
ミンメイは一条へ想いを告げるが、一条は憧れのアイドルよりも未沙への愛を貫く。
ゼントラーディ軍とメルトランディ軍が激しく戦っているなか、一条はマクロス市街地のなかで探し出したミンメイに、未沙が解読した歌を歌ってほしいと頼む。
ミンメイは拒絶し、失意の反動から「あなたとわたし以外、みんな死んじゃえばいいのに!」と身勝手な言葉を口にして一条に頬を打たれる。
一条の言葉を聞きながら、ミンメイはすべての人のために歌を歌うというみずからの使命をさとる。
ミンメイは失恋に傷つきながらも、歌手としての誇りを胸にステージに立つ。
ミンメイが歌う『愛・おぼえていますか』が戦場に響き渡ると、男と女の巨人たちは秘めたるカールチューン(文化因子)を呼び起こされ、再び文化を取り戻すために団結していく。
太古の昔に流行したラブソング『愛・おぼえていますか』は、愛のシンボルとして時空を超えて平和をもたらすのだった。
映画の制作中、この歌に合わせて決戦シーンが展開されるラストパートのシナリオは、曲が出来上がるまで保留されていた。
共同監督の河森正治は「既にイメージしていたシーンのアイデアを作曲サイドに伝え、作画の意図から間奏の長さも指定した。完成した曲を聴いて、『ああ、この映画はこれで出来たな』と思ったのを覚えています」、「あの曲とは違うものが上がってきた場合は、まったく違う展開になっていたでしょうね」と語っている。
『飯島真理=リン・ミンメイ』というイメージへの抵抗、そして邂逅。
声優は歌手デビュー前の度胸試しだった。
飯島真理(いいじま まり)
1963年5月18日生まれ
音楽好きな両親の影響で幼い頃からピアノを弾き、小学5年生から作曲を始めた。
中学時代から高校時代にクラシックのピアニストになるためドイツへ音楽留学する予定だったが、恩師の助言でシンガーソングライターの道を目指すようになった。
音楽好きな両親の影響で幼い頃からピアノを弾き、小学5年生から作曲を始めた。
中学時代から高校時代にクラシックのピアニストになるためドイツへ音楽留学する予定だったが、恩師の助言でシンガーソングライターの道を目指すようになった。
飯島真理はリン・ミンメイ役を見事に演じていたことから声優出身の歌手だと思われることが多いが、元々シンガーソングライターとデビューが決まっており、声優はデビュー前の度胸試しであった。
国立音楽大学音楽学部ピアノ科在学中に、自作の曲の中から厳選した10曲のデモテープをレコード会社(ビクター)に持ち込み、気に入られ契約を結ぶことなった。
ビクターのディレクターと打ち合わせしていた際に、マクロスの声優オーディション参加をと勧められて、「歌手になる前のいい経験になる」と翌日オーディションを受けてみた。
自作曲を弾き語りしたところ、石黒昇チーフプロデューサーの「歌手の役だから歌える人がいい」という一言でリン・ミンメイ役に抜擢された。
国立音楽大学音楽学部ピアノ科在学中に、自作の曲の中から厳選した10曲のデモテープをレコード会社(ビクター)に持ち込み、気に入られ契約を結ぶことなった。
ビクターのディレクターと打ち合わせしていた際に、マクロスの声優オーディション参加をと勧められて、「歌手になる前のいい経験になる」と翌日オーディションを受けてみた。
自作曲を弾き語りしたところ、石黒昇チーフプロデューサーの「歌手の役だから歌える人がいい」という一言でリン・ミンメイ役に抜擢された。
『リン・ミンメイ』の存在が大きくなりすぎ、次第に葛藤するように…。
声優もアニメのこともよく知らなかったが、架空のアイドル『リン・ミンメイ』を初々しく演じ、『私の彼はパイロット』『愛は流れる』などの作中歌を歌い、振り付けも自ら考案。
マクロスのヒット共に、歌手デビュー前にはファンクラブが発足するなどアイドル的な人気を博し、lさらに『愛・おぼえていますか』の大ヒットで人気は決定的なものとなった。
劇場版マクロスの共同監督河森正治は「声を当てたのが飯島さんじゃなかったら、ミンメイは物語の中であれほどのアイドルにはなってなかったかも。あれは飯島さんの人気の盛り上がりに触発されたところがあるもの」と述べている。
ファンは飯島にリン・ミンメイ像を投射し「ミンメイちゃん」と呼ぶようになり、シンガーソングライターとしてのデビュー後もレコードはアイドルのセクションに置かれ、マスコミにも取材で「飯島さんて自分でも曲書かれていたんですか?」と言われることが多かった。
自分の中身と、一人歩きした自分のイメージとのギャップに飯島は戸惑うようになる。
マクロスのヒット共に、歌手デビュー前にはファンクラブが発足するなどアイドル的な人気を博し、lさらに『愛・おぼえていますか』の大ヒットで人気は決定的なものとなった。
劇場版マクロスの共同監督河森正治は「声を当てたのが飯島さんじゃなかったら、ミンメイは物語の中であれほどのアイドルにはなってなかったかも。あれは飯島さんの人気の盛り上がりに触発されたところがあるもの」と述べている。
ファンは飯島にリン・ミンメイ像を投射し「ミンメイちゃん」と呼ぶようになり、シンガーソングライターとしてのデビュー後もレコードはアイドルのセクションに置かれ、マスコミにも取材で「飯島さんて自分でも曲書かれていたんですか?」と言われることが多かった。
自分の中身と、一人歩きした自分のイメージとのギャップに飯島は戸惑うようになる。
飯島真理-愛・おぼえていますか(歌のトップテン)
日本テレビ系『歌のトップテン』出演時の貴重な動画。
ミュージシャンというよりアイドルのような扱われ方であったことが、よく伝わってくる。
ミュージシャンというよりアイドルのような扱われ方であったことが、よく伝わってくる。
via www.youtube.com
この時期のことを振り返り、「どうしてアニメ(マクロス)の曲を歌わないのか、と指摘されることもあった。ある時、“アニメには興味がありません”と言い切ってしまったことがあり、ひんしゅくを買ったこともあった」と飯島は語っている。
『愛・おぼえていますか』は飯島自作の曲ではない。
『愛・おぼえていますか』は、作詞は安井かずみ、作曲加藤和彦という音楽界の大物夫婦の作品である。
シンガーソングライターとして活動したい飯島はヒットの裏で「私は自分で作って歌えるのに、どうして人が作った曲を歌わなければならないの」という葛藤は消えなかった。
映画の挿入歌となった自作の曲「天使の絵の具」をB面に入れたのは、せめて自分を納得させるためと飯島のささやかな自己主張だったという。
シンガーソングライターとして活動したい飯島はヒットの裏で「私は自分で作って歌えるのに、どうして人が作った曲を歌わなければならないの」という葛藤は消えなかった。
映画の挿入歌となった自作の曲「天使の絵の具」をB面に入れたのは、せめて自分を納得させるためと飯島のささやかな自己主張だったという。
天使の絵の具(New Recording)Remix/飯島真理(リン・ミンメイ) - YouTube
劇場版「超時空要塞マクロス」のエンディングテーマだった「天使の絵の具」
作詞作曲:飯島真理 編曲:清水信之。
作詞作曲:飯島真理 編曲:清水信之。
via www.youtube.com