超時空要塞マクロス1982年10月より放送開始
「スタジオぬえ」が企画した作品であり当初からアニメ雑誌などで、その精巧なデザイン・設定が注目を集めていた。
本作が『ヤマト』や『ガンダム』と大きく異なるところは、制作側スタッフとしてSFもしくはアニメーションなどのファンないしファンダムの層からアニメ業界に入ってきた若いスタッフが数多く参加していることである。
メカニックデザイン・絵コンテ・監修担当の河森正治、キャラクターデザイン担当の美樹本晴彦らは慶應義塾高等学校からの同級生であり、本作の企画をまとめる中心となった。河森や、本作で脚本家デビューした大野木寛は本作の放送中は慶應義塾大学の学生だった。劇場版の制作時には、河森は共同監督に抜擢されている。また、平野俊弘(現:平野俊貴)、板野一郎ら既にキャリアのあったアニメーターも、本作をきっかけに注目を集めることとなった。プロ以外にアマチュアの学生も参加しており、山賀博之は本作で演出家デビューし、庵野秀明や前田真宏、貞本義行は原画を担当している。
これらの若いスタッフは作品に「自分達が観たいものを作る」という実験的な方向性を持ち込み、結果的に視聴者層と世代感覚を共有することになった。また、その姿勢やセンスを認め、力を引き出した人物がアートランド社長も務めたチーフディレクターの石黒昇だった。
SFアニメとしては異星人とのファーストコンタクトを扱っている点や、異星人を地球に招き入れたことを理由に、マクロスや市民が地球を放逐される流れなど、『伝説巨神イデオン』に近いものがある。一方で、従来は異星人側から攻撃してくる所を図らずも人類側から先制攻撃してしまう点や、地球から進撃するのでなくいきなり遠方に飛ばされて地球に帰還しようとする点など、従来のパターンを破る試みも行われている。
一話を通してまったく主人公が出撃しない、戦闘シーンがまったくないといった回も珍しくないなど、戦争もののアニメとしては異色の存在だった。これは当時のリアルロボットものに目立つ「戦争の過酷さ」や「政治劇」などのシリアスな描写を避け、主人公の輝とミンメイ、未沙の三角関係という恋愛ドラマを軸に、戦時下で営まれる市民社会の活力を描くという意識的な演出だった。
地球統合軍の兵器
強襲揚陸艦ダイダロス、攻撃空母プロメテウスをアームド-01、02の代わりに両舷に接続
戦艦から人型形態に変形(トランスフォーメーション)を行うことができ、それぞれ「要塞艦 (Cruiser Fortress)」「強攻型 (Storm Attacker mode)」と呼ばれる
全長
1,210m(要塞艦) / 312m(強攻型)
全幅
465m(要塞艦) / 496m(強攻型)
全高
335m(要塞艦) / 1,210m(強攻型)
戦艦から人型形態に変形(トランスフォーメーション)を行うことができ、それぞれ「要塞艦 (Cruiser Fortress)」「強攻型 (Storm Attacker mode)」と呼ばれる
全長
1,210m(要塞艦) / 312m(強攻型)
全幅
465m(要塞艦) / 496m(強攻型)
全高
335m(要塞艦) / 1,210m(強攻型)
SLV-111 ダイダロス
統合海軍所属の大型強襲揚陸艦。全長448m。陸戦兵器デストロイド部隊を海上輸送し、その頑強な艦体にて敵前に強襲上陸作戦を行う。
マクロス強攻型の右腕となり、「ダイダロスアタック」が編み出される。
マクロス強攻型の右腕となり、「ダイダロスアタック」が編み出される。
CVS-101 プロメテウス
全長512m。バルキリー150機他を搭載する統合海軍所属の大型航空母艦。マクロス強攻型の左腕となる。
(劇場版)
第一次星間大戦開戦直後に轟沈。全滅した地球上で残骸が発見される。
(劇場版)
第一次星間大戦開戦直後に轟沈。全滅した地球上で残骸が発見される。
マクロスにおける主要メカのひとつである「バルキリー」は、F14トムキャットに酷似した戦闘機がロボットへ一瞬にして変形するアイデアが革新的であり、後のロボットアニメに強い影響を与えた。
二年後に製作された「機動戦士Ζガンダム」でも、Ζガンダムが戦闘機形態に変形可能な他、同じような可変メカが多数登場する。そういったことから「ガンダム」と並ぶ「リアルロボットアニメの2大金字塔」として、「バルキリー」はリアルロボット群に変形ブームを巻き起こした革命機と言える
二年後に製作された「機動戦士Ζガンダム」でも、Ζガンダムが戦闘機形態に変形可能な他、同じような可変メカが多数登場する。そういったことから「ガンダム」と並ぶ「リアルロボットアニメの2大金字塔」として、「バルキリー」はリアルロボット群に変形ブームを巻き起こした革命機と言える
VF-1 バルキリー
全高
3.84m(ファイター)
8.7m(ガウォーク)
12.68m(バトロイド)
全長
14.23m(ファイター)
11.3m(ガウォーク)
4m(バトロイド)
全幅
14.78m(主翼展張時)
8.25m(主翼後退時)
7.3m(バトロイド)
3.84m(ファイター)
8.7m(ガウォーク)
12.68m(バトロイド)
全長
14.23m(ファイター)
11.3m(ガウォーク)
4m(バトロイド)
全幅
14.78m(主翼展張時)
8.25m(主翼後退時)
7.3m(バトロイド)
タイプはVF-1A(量産機)、VF-1J(小隊長機)、VF-1S(指揮官機)、VF-1D(複座練習機)。オプション仕様としてアーマードバルキリー、スーパーバルキリーも登場する。
劇場版ではテレビ版デザインをマイナーチェンジし、新たにVT-1(複座練習機)、VE-1(早期警戒機)、オプション仕様のストライクバルキリーが追加される。
劇場版ではテレビ版デザインをマイナーチェンジし、新たにVT-1(複座練習機)、VE-1(早期警戒機)、オプション仕様のストライクバルキリーが追加される。
via kufang.nengu.jp
VF1Jアーマード・バルキリー
GBP-1S プロテクター・ウェポンシステム
バトロイド形態用の全身装甲兵装システム。
バトロイドのみに形態が固定され変形は不可能となるが、装甲は戦闘中でも分離ボルトを点火することで瞬時に各追加外装を「分離&排除」(パージ)する事が可能である。
バトロイド形態用の全身装甲兵装システム。
バトロイドのみに形態が固定され変形は不可能となるが、装甲は戦闘中でも分離ボルトを点火することで瞬時に各追加外装を「分離&排除」(パージ)する事が可能である。