人間椅子・鈴木研一さんにミドルエッジ編集部がインタビューを敢行!!
また、ミドルエッジ読者に向けて、動画でコメントも頂戴しましたので、併せてご覧ください!
ニューアルバム「新青年」のジャケットはこちら!
【鈴木研一さんよりメッセージ】
【ミドルエッジ】人間椅子・鈴木研一 動画コメント
【鈴木研一さん インタビュー】
30周年おめでとうございます!記念アルバムの『新青年』を製作するにあたり、特に意識されたことはございますか?
アルバム製作前のライブで和嶋くんが「30周年を記念して戦慄と恐怖に満ちたアルバムをつくります!」と断言していたので、このMCは自分に向けての「いつもよりハードルを上げて曲を作りましょう」というメッセージでもあるんだなと解釈して、ヘビーな曲作りを意識しました。リフ作りに時間をかけて、たくさん作り溜めたものの中から厳選して、更に何度も作り直してやっとできあがった曲たちです。
『新青年』というタイトルがいかにも人間椅子さんらしいですが、本作では小説、漫画などから着想を得た楽曲も数多く収録されています。
鈴木研一さんが歌唱を担当されている「巌窟王」「暗夜行路」といった文芸作品は、特に思いれが強い作品だったのでしょうか?
「巌窟王」も「暗夜行路」も読んだことすらありません。和嶋くんが出来上がった曲を聴いて湧いてくるイメージで歌詞をのせてくれます。和嶋くんはギターも巧いですが、曲に一番ふさわしい歌詞をつける天才です。そのうちにその二冊を読んでみようかなと思います。
ミドルエッジの読者には、「イカ天」(TBS系)でのパフォーマンスも印象深いかと思われます。当時、鈴木研一さんのネズミ男に扮した奇抜な衣装が話題となりました。
ご自身では反響をどのように感じられていましたか?
以前から変な恰好をして演奏するのが好きで、その一つがネズミ男だっただけなのですが、予想以上に話題になり過ぎて嫌になって一年くらいで辞めてしまいました。いまだに「あぁ、あのネズミ男の・・・」と言われますが、今では覚えていてもらえるだけでありがたいです。
引き続いて見た目のお話で恐縮ですが、白塗りや長髪などのインパクトが強いです!ファンサービスの一面もあるのでしょうか?
白塗りは日常モードからライブモードに切り替える大事なスイッチです。女性がすっぴんで出かけたくないのと似ています。長髪は、当時ハードロックの象徴のようなものだったので当たり前のように振り乱していましたが、体型も変わり、お坊さんの衣装も定着したので辞めました。お客さんに「また髪を伸ばして下さい」とよく言われますが、今のところその予定はありません。
30年にも亘る長い音楽活動において、ご自身の中で“変わったもの”“変わらなかったもの”は何かございますか?
変わったものは、ずばり体型です。長髪の頃より30キロ増です。そこからくる弊害で身体のあちこちが痛く、ステージアクションがぎこちなく地味なものになってしまいました。このままだと近い将来、微動だにしない演奏スタイルになりそうです。お地蔵さんのようですね。変わらなかったものは、バンドの音楽と自分の楽器です。相変わらずのハードロックを続けていることに誇りを持っています。ベースアンプはファーストアルバムから30年間同じものを使用しています。ベースは時々浮気していますが結局はBCRICHのイーグルベースに落ち着きます。初期に弾いていたイーグルはネックに難があるものの愛着があるので写真やMVの撮影時にのみ使用しています。
ミドルエッジにはバンド・人間椅子のファンが数多くいらっしゃいます。最後にファンの方へ向けてメッセージを頂戴できますでしょうか!
いつもアルバムを買って下さってありがとうございます。いつもライブに足を運んで下さってありがとうございます。開演前から終演までずっと立っていて下さる皆さんの苦労を思うだけでも感謝に堪えません。人間椅子が好きな音楽を続けることができるのは本当に皆さんのおかげです。