1990年代のロボットアニメの代表作!絶対無敵ライジンオーの魅力とは?
2020年3月13日 更新

1990年代のロボットアニメの代表作!絶対無敵ライジンオーの魅力とは?

エルドランシリーズとして、主人公の小学生クラスメイトたちが学校を舞台にして活躍するロボットアニメの金字塔となったコンテンツです。物語展開や設定の発想は飛び抜けていて、子供だけではなく、大人をも巻き込むかたちで人気を獲得しました。そんな絶対無敵ライジンオーの魅力を紹介していきます。

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絶対無敵ライジンオーとは?

エルドランシリーズとして、後にロボットアニメのひとつの分野を確立したコンテンツ。特徴としては、小学校が基地となっていて巨大ロボットが出撃すること、教室が司令塔となってクラスメイト全員が戦いに参加することといった内容です。
1991年4月から1年に渡って放送され、子供たちに身近な場所を舞台にした斬新な設定で人気を獲得しました。放送終了の半年後には、おまけ的な内容で、全3話で構成されているOVAも発売されています。

思わずワクワクするオープニング曲

「ドリーム・シフト」

【作詞】篠原仁志
【作曲】和泉一弥
【編曲】和泉一弥
【歌手】SILK
アニメ制作にあたってオープニングやエンディング・挿入歌など、作中で使用されている楽曲もアニメの内容を踏襲したものが作られました。
当時のヒーロー・ロボットアニメは、主人公やロボット・必殺技の名称が歌詞に入っていることが多いのですが、絶対無敵ライジンオーもその例に漏れていません。そして、オープニング曲「ドリーム・シフト」の歌詞・メロディーは秀逸で、主にロボットアニメを好むファン層からは名曲に挙げられています。

絶対無敵ライジンオーのストーリー

異世界にあるジャーク帝国は、地球を侵略しようと目論んでミサイルの標準を地球に定めていましたが、光の戦士エルドランが操縦するライジンオーが立ち向かいます。しかし、ライジンオーはジャーク帝国の司令官からの攻撃を受けて倒れてしまい、帝国の秘密兵器であるアークダーマが地球にまき散らかれてしまうのです。
その頃、陽昇学園の5年3組が居残りをしていた土曜日の午後、上空からライジンオーが落下してきます。エルドランは教室にいた子供たちの前に姿を現し、深い傷を負ってしまって自分が戦えないことを伝えて、地球をジャーク帝国の侵略から守るためにライジンブレスとライジンメダルを渡します。
その翌日には地上にまき散らかされたアークダーマが邪悪獣となって地上の襲撃を開始。学校に導かれるように集結した5年3組の子供たちは、光を放つライジンメダルを教室の机にはめ込みます。すると学校はエルドランが託した剣王・鳳凰・獣王の3つの巨大メカを格納する秘密基地に、教室は司令室に変形するのでした。さらに3つの巨大メカは合体してライジンオーとなります。
5年3組の子供たちは、その日から地球防衛組としてジャーク帝国と戦うことになるのです。

絶対無敵ライジンオーの魅力とは

クラスメイト全員が参加

クラスメイト全員が参加

これまでのヒーロー・ロボットアニメは、主人公の存在が明確で、チームとして戦うことはあっても5人ほどで構成されていました。しかし、絶対無敵ライジンオーは、3人が巨大メカのパイロットを担当しますが、残りのクラスメイト15人も司令室でそれぞれの役割をこなすことになります。
5年3組のクラスメイト全員が一丸となって戦うことで、チームワークといった意味合いが強くなって、これまでのヒーロー・ロボットアニメにはない展開をしていきます。ロボットアニメと学園ものが融合した感覚が斬新で、それぞれのキャラクター全員にフォーカスが当たるところも凄いです。
主な視聴者だった小学生にとって、身近な舞台のアニメだったことも共感を生みました。
メカニカルデザインが秀逸

メカニカルデザインが秀逸

絶対無敵ライジンオーが制作されることになったきっかけは、スポンサーで玩具メーカーとして知られていたトミーの当時の社長が、小学生だった息子から「トミーのおもちゃは格好悪い」「大きくなったらバンダイに入りたい」と言われたこととされています。
そういった事情もあったため、主人公ロボットは特に格好良さという点にこだわってデザインされました。
人型タイプの剣王、飛行タイプの鳳凰、獅子タイプの獣王、それぞれのフォルムは単独でも秀逸なレベルを実現しています。さらに三体合体したライジンオーは、獣王の顔、鳳凰の翼と二つの格好いい要素が入っていて美しさすら感じさせます。
さらに龍型のバクリュウドラゴンも登場し、ライジンオーと合体することで、さらに巨大なゴッドライジンオーになるといった発想も、これまでのロボットアニメにはない斬新なものでした。
敵役がユニークで面白い

敵役がユニークで面白い

敵役であるジャーク帝国のキャラクターや、ライジンオーに倒される邪悪獣は意外と単調で分かりやすい設定が採用されていました。
具体的な例を挙げるなら、皇帝ワルーサは「悪さ」、タイダーは「怠惰」、ゴクドーは「極道」というマイナスイメージの単語をもじって命名されている点です。邪悪獣のデザインも、私たちの生活の日常にある物をモチーフにしています。
邪悪獣がモチーフにするものには、制作側のメッセージ性が感じられ、人間たちが迷惑とするものを敵にするといった構図で組み立てられていました。
排気ガスやゴミ問題・森林破壊といった社会問題に、小さな子供でも理解できるよう触れられており、日常の問題について、考えるきっかけを作っていたのではないでしょうか。毎回違ったテーマを扱うことで、どのような展開をして、どういった邪悪獣が登場するのか、次回予告まで楽しく視聴できる内容になっています。

絶対無敵ライジンオーは観るべきアニメ

令和の子供たちにも観てほしい

令和の子供たちにも観てほしい

第1話のインパクトは大きくて、学校が基地に変形して、教室が司令塔になり、体育館やプールから巨大ロボが出撃する映像はロボットアニメ史に語り継がれていくことでしょう。
現代の時代の小学生であっても、絶対に物語の中に惹き込んでしまう魅力があるはずです。
クラスでのチームワークを描いた内容や、メカニカルデザインが秀逸なこと、敵役のユニークさは観ていて楽しめるものです。
この後、エルドランシリーズは「元気爆発ガンバルガー」「熱血最強ゴウザウラー」「完全勝利ダイテイオー」と3作品に続いていきます。ぜひ第1作目となる「絶対無敵ライジンオー」から視聴してみてください。
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