視聴率0%の番組も…討ち死に続きだったTBS「いいともの裏番組」
2018年5月15日 更新

視聴率0%の番組も…討ち死に続きだったTBS「いいともの裏番組」

80年代~90年代の『笑っていいとも!』は、テレビ業界のお昼12時台に君臨する絶対王者でした。そんな完全無欠の王に立ち向かうべく、革命の使徒の如く立ち向かったのが、TBSです。お昼休みに覇権を奪うために、次々と迷番組・珍番組を繰り出し、その都度、壮絶な討ち死にを果たしてきたその歴史を、今回、振り返っていきたいと思います。

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おじゃまします(1985年9月17日~1985年11月1日)

『いいとも!』最初期に生贄に捧げられたのが、この『おじゃまします』です。メインMCを務めたのは、当時売出し中だったお笑いコンビ・コント山口君と竹田君。かつて、くりぃむしちゅーが弱小芸能事務所プライムワン(現・プライム)に所属していた時に、共演する吉本・ナベプロ系の芸人たちと張り合うように「俺らの事務所にだってすごい先輩いるんだぞ!コント山口君と竹田君とか…」と言って、よくネタにしていたものです。

そんなコント山口君と竹田君が司会を担当する『おじゃまします』は、アルタと同じく新宿3丁目のスタジオから生放送し、冒頭で「打倒、いいとも!」とコールするなど、露骨なまでに『いいとも!』への対抗意識を燃やしていました。時には、山口君と竹田君が『いいとも!』の観覧に当選して、アルタ前に並んでいる観客を無理やり引き抜いて、自分たちのスタジオまで連れて行ったことも。アバンギャルドにもほどがあります。が、当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだった『いいとも!』には全く歯が立たず、結局、『おじゃまします』は、わずか1ヶ月半で打ち切りという壮絶な討死を果たしたのでした。
コント山口君と竹田君

コント山口君と竹田君

ぴりっとタケロー(1990年4月2日~1990年9月28日)

『おじゃまします』の次に同じ枠で開始された山城新伍の『新伍のお待ちどおさま』は4年半とそこそこ長持ちします。ところが、その後を引き継ぎスタートした森本毅郎司会の『ぴりっとタケロー』はわずか2クールの短期政権。キャッチコピーは「辛口のお昼ご飯、ぴりっとタケロー」というものでしたが、内容はかなりマイルドな情報番組になっていました。

ぴりっとタケロー

悠々!お昼です(1990年10月1日~1991年9月27日)

引き続き森本毅郎をメインMCに据えた『ぴりっとタケロー』のマイナーチェンジ版。スタジオとレギュラー陣が様変わりした以外、前番組と比べて真新しさはほとんどありません。『おじゃまします』の大爆死以来、すっかり戦意喪失してしまったTBSの保守的姿勢がにじみ出た番組編成と言えるでしょう。

悠々!お昼です

まだTDLについて特集しています…

吉村明宏のクイズランチ(1991年9月30日~1992年10月2日)

この閉塞感を打破すべく、TBSが動きます。当時、『アッコにおまかせ!』で名物リポーターとして名を馳せていた、モノマネ芸人・吉村明宏を司会に大抜擢。生活お役立ち系クイズや芸能系のクイズを扱うというお昼番組にしては珍しい構成になっていましたが、やはり、『いいとも!』の牙城は崩せず、1年あまりで終了してしまいます。
ちなみに、アシスタントは現・イチロー夫人で当時TBS入社3年目だった福島弓子が務めていました。
吉村明宏&真由美

吉村明宏&真由美

素敵な気分De!(1992年10月5日~1993年2月26日)

伊集院光司会で短命に終わった『素敵な気分De!』。そのハイライトとなったのは、番組の最終回。仇敵『いいとも!』のテレホンショッキングに出演していたせんだみつおが、『素敵な気分De!』における司会者の一人・大島さと子を友達に指名したことにより、TBS⇔フジテレビの電話中継が実現し、最後に大きなインパクトを残したのでした。

山田邦子のしあわせにしてよ(1995年4月3日~1997年3月28日)

当時、NHKの「好きなタレント調査」で好感度1位だった山田邦子と、既におニャン子・とんねるずの仕掛け人として名を馳せていた秋元康がタッグを組んだ、かなり気合の入った同番組。

番組開始前の記者会見において、山田は「自分が結婚するまで番組を続けます!」と高らかに宣言していましたが、結局、低視聴率を理由に、結婚する前に番組は打ち切られてしまうのでした。

山田邦子のしあわせにしてよ

河合奈保子 大人の「けんかをやめて」 1995年

宮本和知の熱血!昼休み(1998年3月30日~1998年9月25日)

昔、和田アキ子が「アッコさんがいいともの裏番組やったらどうですか?」と言われて、「10億積まれてもやるか!」とキレていたように、90年代における『いいとも!』の裏は、タレントならば誰もがやりたくない完全なる死に枠。ましてやTBSは、期待の新鋭・コント山口君と竹田君と、好感度タレント・山田邦子を相次いで没落させた“前科”があるため、ブッキングには相当苦労したことでしょう。

そこで、タレントがダメなら、無知な元スポーツ選手を司会に起用したらどうか…と思ったかは定かではありませんが、巨人を退団したばかりの宮本和知に白羽の矢を立てるという、大冒険をやってみせます。が、浅草キッドから「全盛期の防御率よりも低い」とネタにされるほどの低視聴率にあえいだ挙句、わずか半年で終了することに。

宮本和知の熱血!昼休み

おサイフいっぱいクイズ! QQQのQ(1998年9月28日~1998年12月25日)

以前からタモリのことを「素人芸」と評し、痛罵しないまでも、認めていない節のあった上岡龍太郎を当て馬にした同番組でしたが、わずか3ヶ月で終了。

平成大不況真っただ中な当時に、バブリーな「現金つかみ取り」をかけた時代錯誤なクイズ企画を放送したためか、視聴者の共感をまったく得られず、1998年10月8日放送分では、0.9%というとんでもない低視聴率を記録しました。

おサイフいっぱいクイズ! QQQのQ 最終回●上岡龍太郎 笑福亭笑瓶

マダムんむん(1999年1月4日~1999年8月13日)

そして伝説へ…。最後に紹介するのは、なんと、視聴率「計測不能=0%」をたたき出した『マダムんむん』です。毎回ゲストの熟女女優「マダム」が視聴者の相談に乗るという、ガッツリ『おもいッきりテレビ』のパクリをやってしまい、あえなく討ち死に。1999年秋の改編を迎える前に打ち切られたのでした。
(こじへい)
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