【その一言が人生を変えた】乱一世【今は声を中心に活動】
2017年5月26日 更新

【その一言が人生を変えた】乱一世【今は声を中心に活動】

1990年代にレポーターとして活躍、小倉智昭さんと2枚看板と期待された「乱一世」さん。1997年の番組で失言をしてしまい、あっという間に仕事が消えた恐怖と、そこからの立ち直りをテレビ番組で話していました。

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乱一世さんのプロフィール

乱 一世(らん いっせい、本名・石瀬 泰久、1950年4月14日 - )は、放送タレント・ナレーター・レポーター。オーディック所属。東京都文京区出身。東海大学文学部卒業。

大学卒業後、ディスコのDJを経て、1976年にニッポン放送の『ザ・パンチ・パンチ・パンチ』でデビュー。芸名はニッポン放送のドン上野こと上野修からつけられた。以後、『トゥナイト』、『トゥナイト2』(テレビ朝日)のレポーターなどで知られる。

トゥナイトとは

過去にテレビ朝日が制作・放送していた『23時ショー』の流れを汲む深夜番組として放送開始。
『23時ショー』と同様に情報番組の要素とバラエティ番組の要素双方を併せ持っていたが、この番組は情報面をより強化した内容で放送されていた。司会は、番組放送開始から終了まで一貫して作家の利根川裕が務めた。週4日編成で、基本的には55分番組として放送されていたが、1985年9月11日にロス疑惑の三浦和義が逮捕されたのを受け、緊急報道特別番組の形で35分延長し、1時間30分の放送を行ったことがある。
番組は、放送開始から半年後に始まった映画監督の山本晋也による風俗街リポートで、山本がリポート時に発していた「ほとんどビョーキ」というフレーズは、当時の流行語にもなった。他方、「未成年の性犯罪」、「薬物汚染問題やロス疑惑」、「豊田商事の永野一男会長の殺害事件」、「日航機墜落事故」(1985年)など、政治・事件・事故など社会的に関心の強い硬派な内容にも積極的な取材を続けたため、ワイドショーの特性を生かしたニュース性も強みがあり、ナイトショーとしての制作スタンスを頑なに守り続けた。また、初期においては田原総一朗などによる政治討論の企画もしばしば組まれており、現在放送中の『朝まで生テレビ!』のような田原司会の討論番組の土壌を築いた番組でもあった(この事が関係してか、『朝生』の第1回目では利根川が討論司会を務めていた)。
番組は13年半にわたって放送され続けたが、1994年4月4日に『トゥナイト2』と題してリニューアルされた。

トゥナイト2 明和電機 1995.7.11

絶好調の頃の乱一世さんが出ています。
明和電機特集の動画。貴重ですね。

エンディングテーマ曲がなんとも豪華

沢田知可子「会いたい」、ZARD「眠れない夜を抱いて」、西脇唯「7月の雨なら」など、そうそうたる名曲がエンディングを飾っていたようですね。

7月の雨なら 西脇唯

名曲です。
乱一世さんは、当時まだテレビでは少なかったリポーターとして活躍、軽妙な語り口と歯に衣着せぬ物言いで人気者になり、テレビ、ラジオでレギュラー番組を6本も抱えていた売れっ子でした。

事件は1997年8月26日に起きた。

番組をテコ入れしようと、盛り上げるために番組内で乱一世さんは、ついつい、禁断のセリフを出してしまいます。
「トイレはCM中に、どうぞ行ってください。」と、言ってしまったのです。

生放送でしたので、当然カットもなし。

CM中にすぐに謝罪すべきか確認した。

もちろんテレビ業界で働いている乱さんなので、自分の発言がまずかったことはすぐにわかりました。
CM中に、プロデューサーに、「CM後に謝罪すべきかどうか」お伺いを立てたそうです。
しかし、プロデューサーは、「乱さんの言ったことだから、みんな冗談だとわかってくれるよ」と楽観的な判断をし、番組はそのまま謝罪なしで続けられました。

これがニュース番組などでしたら、すぐに謝ることも不自然ではなかったのでしょうが、トゥナイトという、ある意味ノリで突っ走る番組だったので、謝罪などしてしまうと空気が重くなると判断したようです。

この判断が、完全に乱さんのその後の仕事人生を狂わせてしまいました。

楽観視しすぎた現場。

乱さんも、現場で一番偉い人に聞いて、「問題ないよ」と言われたので、「ああ、そんなもんか」と、安心していました。

しかし、そううまくはいきません。
多額の広告費を出して番組を支えているスポンサーに対して、「CMは見なくていい」という発言は、当然スポンサーの激怒をかいます。

翌日の新聞で大騒ぎに。

深夜番組なので、朝刊ではないですが、翌日の一般紙の夕刊に軒並み、乱さんの失言が記事になりました。
また、テレビのニュースにもなったようです。

ここで、乱さんも、自分の発言が、「社会的に影響を与えてしまった!」と気づきました。
しかし、ここまで問題が大きくなると、もはやどうすることもできません。

テレビ局のトップから呼び出しを受ける。

早速、テレビ局から、今後の対応について話をするために、乱さんは呼び出しを受けます。
乱さんが普段会わないような、経営のトップが出てきて、「とりあえず、2,3か月間はおとなしくしていてくれ。そのうちみんな忘れるだろうから」という説明だったそうです。
つまり「謹慎処分」ですね。

乱さんも、それを真に受け、2,3か月待てば復帰できるのだな、と思っていました。
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