『ど根性ガエル』
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制作:朝日放送、東京ムービー
放送期間:1972年10月7日から1974年9月28日
放送時間:土曜19:00から19:30
放送局:朝日放送系列
放送話数:全206話(1回に2話放送)
主題歌:「ど根性ガエル」石川進
放送期間:1972年10月7日から1974年9月28日
放送時間:土曜19:00から19:30
放送局:朝日放送系列
放送話数:全206話(1回に2話放送)
主題歌:「ど根性ガエル」石川進
スタッフ
原作:吉沢やすみ
チーフディレクター:長浜忠夫(第9回から)
ディレクター:三家本泰美(最終回担当)ほか
シナリオ:金子裕(最終回担当)ほか
作画監督:小林おさむ、芝山努
美術監督:小林七郎
撮影監督:清水達正
音楽:広瀬健次郎
チーフディレクター:長浜忠夫(第9回から)
ディレクター:三家本泰美(最終回担当)ほか
シナリオ:金子裕(最終回担当)ほか
作画監督:小林おさむ、芝山努
美術監督:小林七郎
撮影監督:清水達正
音楽:広瀬健次郎
キャスト
ひろし:野沢雅子
ピョン吉:千々松幸子
京子:栗葉子
ゴリライモ:立壁和也
五郎:高橋和枝
南先生:仲村秀生
梅さん: 原田一夫
ヨシコ先生: 武藤礼子
ピョン吉:千々松幸子
京子:栗葉子
ゴリライモ:立壁和也
五郎:高橋和枝
南先生:仲村秀生
梅さん: 原田一夫
ヨシコ先生: 武藤礼子
『ど根性ガエル』とは
中学生のひろしが石につまづいて転ぶと、Tシャツにカエルが平面となって張り付いた!喋るカエルのピョン吉とひろしの日常を描いたギャグアニメ。
原作は吉沢やすみによる同名漫画。
原作は吉沢やすみによる同名漫画。
『ど根性ガエル』の最終回
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第206話「爆笑チャリティ演芸会」
洋菓子屋のウィンドウ越しに、三段重ねのバースデーケーキを眺めているふたり。
ピョン吉「見ろ!あのボリュームたっぷりのチョコレート!」
ひろし「あーあ、現実は厳しいよなあ。せっかくのピョン吉の誕生日だってのによ、母ちゃんのくれた小遣い300円だぜ」
ピョン吉「300円じゃ100分の1も買えやしねえよ」
そこへ募金箱を下げた女性が近寄ってきた。
女性「いくらでも結構です。ひとりひとりの小さな善意が集まって、世の中の困っている人たちを救うのです。ご協力をお願いします」
ピョン吉「困ってんのはこっちの方だい!」
女性「そうおっしゃらずに。思い切って」
女性はひろしの手を握った。そこから100円玉が落ちて、募金箱の中に入ってしまう。
ピョン吉「ひろし!ぼやぼやしてるからだぞ!」
涙を流して悔しがるピョン吉。しかし金儲けの手段を思い付いた。
ひろしの家。塀に横幕がかけられている。『めぐまれない子に愛の手を!!町内大演芸大会』。
南先生はヨシコ先生目当てに、ゴリライモは京子ちゃん目当てにやってきた。
ピョン吉「そろそろ始めようぜ、ひろし」
ひろし「思ったよりたくさん集まったなあ。この分だとあのでっかいケーキ、ばっちり買えるぜ」
ピョン吉「なんてったって『恵まれない俺たちに愛の手を』だもんな」
たくさんの人が集まって座っている部屋で、大演芸大会が始まった。ヨシコ先生の歌『知床慕情』、五郎の玉乗り。
ひろし「このぶんじゃ目標達成はやいぞ」
ピョン吉「いい誕生日になりそうだぜ」
続いてゴリライモの念力スプーン曲げ。信用していない一同。
最後は南先生と梅さんによるマジックだった。南先生は「これでも食べながら」とヨシコ先生にバナナを渡す。皮を向くとすでに切れていた。
南先生「先生が食べやすい、新種のバナナです。拍手!」
一同から拍手。
梅さんは負けじと、シルクハットから鳩を出す。南先生はカーテンに身体を隠して空中遊泳。しかし梅さんがそのカーテンを外して、仕掛けがばれてしまう。
梅さん「それでは前座の終わったところで、この男・梅三郎の一世一代の大魔術ー!美女の胴切りをお目にかけます!」
その美女とはもちろん、ヨシコ先生のことだった。死にたくない、と全力で断る。
ヨシコ先生「そうだわ、そんなに言うならひろしくんがやったら?」
ひろし「俺?いや、俺は遠慮するよ」
ゴリライモ「わしもひろしが良いと思うのう。みんな、そうだろ!」
京子「そういえばひろしくん、まだなんにもやってないわ」
みさ子「お金も寄付してないでしょ」
五郎「先輩、ここはひとつ思い切って殺されてみては」
会場を逃げ出そうとするふたり。
梅さん「待て。ひろし、ピョン吉どこへいく?」
ふたりは捕まってしまった
梅さん「実験台になるんだ!」
ピョン吉「やだいやだい、死にたくないよお!」
ピョン吉「見ろ!あのボリュームたっぷりのチョコレート!」
ひろし「あーあ、現実は厳しいよなあ。せっかくのピョン吉の誕生日だってのによ、母ちゃんのくれた小遣い300円だぜ」
ピョン吉「300円じゃ100分の1も買えやしねえよ」
そこへ募金箱を下げた女性が近寄ってきた。
女性「いくらでも結構です。ひとりひとりの小さな善意が集まって、世の中の困っている人たちを救うのです。ご協力をお願いします」
ピョン吉「困ってんのはこっちの方だい!」
女性「そうおっしゃらずに。思い切って」
女性はひろしの手を握った。そこから100円玉が落ちて、募金箱の中に入ってしまう。
ピョン吉「ひろし!ぼやぼやしてるからだぞ!」
涙を流して悔しがるピョン吉。しかし金儲けの手段を思い付いた。
ひろしの家。塀に横幕がかけられている。『めぐまれない子に愛の手を!!町内大演芸大会』。
南先生はヨシコ先生目当てに、ゴリライモは京子ちゃん目当てにやってきた。
ピョン吉「そろそろ始めようぜ、ひろし」
ひろし「思ったよりたくさん集まったなあ。この分だとあのでっかいケーキ、ばっちり買えるぜ」
ピョン吉「なんてったって『恵まれない俺たちに愛の手を』だもんな」
たくさんの人が集まって座っている部屋で、大演芸大会が始まった。ヨシコ先生の歌『知床慕情』、五郎の玉乗り。
ひろし「このぶんじゃ目標達成はやいぞ」
ピョン吉「いい誕生日になりそうだぜ」
続いてゴリライモの念力スプーン曲げ。信用していない一同。
最後は南先生と梅さんによるマジックだった。南先生は「これでも食べながら」とヨシコ先生にバナナを渡す。皮を向くとすでに切れていた。
南先生「先生が食べやすい、新種のバナナです。拍手!」
一同から拍手。
梅さんは負けじと、シルクハットから鳩を出す。南先生はカーテンに身体を隠して空中遊泳。しかし梅さんがそのカーテンを外して、仕掛けがばれてしまう。
梅さん「それでは前座の終わったところで、この男・梅三郎の一世一代の大魔術ー!美女の胴切りをお目にかけます!」
その美女とはもちろん、ヨシコ先生のことだった。死にたくない、と全力で断る。
ヨシコ先生「そうだわ、そんなに言うならひろしくんがやったら?」
ひろし「俺?いや、俺は遠慮するよ」
ゴリライモ「わしもひろしが良いと思うのう。みんな、そうだろ!」
京子「そういえばひろしくん、まだなんにもやってないわ」
みさ子「お金も寄付してないでしょ」
五郎「先輩、ここはひとつ思い切って殺されてみては」
会場を逃げ出そうとするふたり。
梅さん「待て。ひろし、ピョン吉どこへいく?」
ふたりは捕まってしまった
梅さん「実験台になるんだ!」
ピョン吉「やだいやだい、死にたくないよお!」
一方その頃。募金活動の女性が家を訪れていた。
女性「こちらで恵まれぬ子供たちのためにけっこうな催し物が開かれてるとか」
ひろしの母「募金のかた?集まってますよ」
長い木箱の中に横になっているひろしとピョン吉。
梅さん「それではいよいよ美女の、いや、ひろしの胴切りを始めます!」
ピョン吉「いやだい、助けてくれー!」
梅さん「うるさい、あきらめろって」
蓋を閉めてしまう。
梅さん「このように、種も仕掛けもありません」
ひろし「ええっ!種も仕掛けもないの!?」
梅さん「ばか、これは手品の決まり文句よ」
梅さんはのこぎりを構えて呪文を唱えた。そして木箱を切断し始める。怯える一同。
泣いて悲鳴をあげるピョン吉。
ひろし「梅さん、やめてー!!」
梅さん「ばか、いまさらやめられるかい!」
のこぎりを挽く。
ひろし「梅さん、やめろー!」
それにウィンクする梅さん。何かを操作した。仕掛けが動くガタンという音と衝撃。
木箱は切断された。
ゴリライモ「…ほんとに切った」
切断された木箱を、梅さんはピンクの布ですっぽり覆う。
梅さん「心配めさるな人々よ。この梅が元通りにしてご覧にいれます」
布の中からひろしは首を出した。すると廊下に、母親と募金活動の女性が見える。女性はひろしたちの募金箱を持ち「それではいただいて帰ります」と母に言った。慌てて飛び出すひろし。
ひろし「それは俺んだよ!」
女性「なにをするんです!?これは大事な」
ひろし「うるせえ!俺たちのケーキ買う金だよお!」
募金箱の引っ張り合いが始まる。箱は壊れて、お金が床に散らばる。
ピョン吉「ど根性!」
口でお金を吸い込み、集め出すピョン吉。すべて飲み込んだ。お腹からチャリンチャリンという硬貨の音。
ひろし「よくやったピョン吉、いい音ー!」
そこへ頭上からげんこつが落ちる。怒っている一同。
梅さん「ケーキの金とはどういうこったい!」
京子「説明して、ひろしくん」
ゴリライモ「募金でケーキ買おってのか」
ひろし「いや、あの、これにはなんちゅうか…すみません」
夕方。みなが「おめでとう、ピョン吉くん」と歌っている。ちゃぶ台の上には大きな二段重ねのケーキ。ピョン吉の誕生日を祝ってくれているのだ。
母「みんなで買ったんだからね。お金、吐き出したら食べてもいいんだよ」
女性「尊い善意のお金、すべて吐き出していただきますです、はい」
逆さにされたピョン吉が、口から数枚づつお金を吐き出している。
ひろし「はやくケーキが食べたいよ…」
京子「みんなを騙したりするからよ」
梅さん「どうでい、気分は?」
逆さになったピョン吉は、みんなの合いの手「せーの、はい!せーの、はい!」に合わせて硬貨を吐き出している。
ピョン吉「ケーキが…」
チャリーン。
ピョン吉「…食べたいよお」
女性「こちらで恵まれぬ子供たちのためにけっこうな催し物が開かれてるとか」
ひろしの母「募金のかた?集まってますよ」
長い木箱の中に横になっているひろしとピョン吉。
梅さん「それではいよいよ美女の、いや、ひろしの胴切りを始めます!」
ピョン吉「いやだい、助けてくれー!」
梅さん「うるさい、あきらめろって」
蓋を閉めてしまう。
梅さん「このように、種も仕掛けもありません」
ひろし「ええっ!種も仕掛けもないの!?」
梅さん「ばか、これは手品の決まり文句よ」
梅さんはのこぎりを構えて呪文を唱えた。そして木箱を切断し始める。怯える一同。
泣いて悲鳴をあげるピョン吉。
ひろし「梅さん、やめてー!!」
梅さん「ばか、いまさらやめられるかい!」
のこぎりを挽く。
ひろし「梅さん、やめろー!」
それにウィンクする梅さん。何かを操作した。仕掛けが動くガタンという音と衝撃。
木箱は切断された。
ゴリライモ「…ほんとに切った」
切断された木箱を、梅さんはピンクの布ですっぽり覆う。
梅さん「心配めさるな人々よ。この梅が元通りにしてご覧にいれます」
布の中からひろしは首を出した。すると廊下に、母親と募金活動の女性が見える。女性はひろしたちの募金箱を持ち「それではいただいて帰ります」と母に言った。慌てて飛び出すひろし。
ひろし「それは俺んだよ!」
女性「なにをするんです!?これは大事な」
ひろし「うるせえ!俺たちのケーキ買う金だよお!」
募金箱の引っ張り合いが始まる。箱は壊れて、お金が床に散らばる。
ピョン吉「ど根性!」
口でお金を吸い込み、集め出すピョン吉。すべて飲み込んだ。お腹からチャリンチャリンという硬貨の音。
ひろし「よくやったピョン吉、いい音ー!」
そこへ頭上からげんこつが落ちる。怒っている一同。
梅さん「ケーキの金とはどういうこったい!」
京子「説明して、ひろしくん」
ゴリライモ「募金でケーキ買おってのか」
ひろし「いや、あの、これにはなんちゅうか…すみません」
夕方。みなが「おめでとう、ピョン吉くん」と歌っている。ちゃぶ台の上には大きな二段重ねのケーキ。ピョン吉の誕生日を祝ってくれているのだ。
母「みんなで買ったんだからね。お金、吐き出したら食べてもいいんだよ」
女性「尊い善意のお金、すべて吐き出していただきますです、はい」
逆さにされたピョン吉が、口から数枚づつお金を吐き出している。
ひろし「はやくケーキが食べたいよ…」
京子「みんなを騙したりするからよ」
梅さん「どうでい、気分は?」
逆さになったピョン吉は、みんなの合いの手「せーの、はい!せーの、はい!」に合わせて硬貨を吐き出している。
ピョン吉「ケーキが…」
チャリーン。
ピョン吉「…食べたいよお」
その後の『ど根性ガエル』
ゴリライモは「念力スプーン曲げ」を披露しますが、ユリ・ゲラーが来日し「木曜スペシャル」で実演したのは1974年の3月7日でした。
ですから最終回は超能力ブームの真っ最中ですね。
また最後にピョン吉が硬貨をお腹から少しづつ吐き出していますが、これは懐かしの見世物芸「人間ポンプ」を思い出させます。
『ど根性ガエル』は、1981年から『新・ど根性ガエル』として再アニメ化されています。
ですから最終回は超能力ブームの真っ最中ですね。
また最後にピョン吉が硬貨をお腹から少しづつ吐き出していますが、これは懐かしの見世物芸「人間ポンプ」を思い出させます。
『ど根性ガエル』は、1981年から『新・ど根性ガエル』として再アニメ化されています。
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