尾崎は歌詞の中で、ダンスホールで踊る少女を「仔猫」と表現。また、飲酒・喫煙といった精一杯の背伸びをしながら夜の街を彷徨う少女の危うさを、その繊細な感性で描写しています。少女たちはダンスホールで踊ることで本当に幸せなのか?そんな彼女たちの日常の空虚さに、警鐘を鳴らしているようにも聞こえますね。
昭和の若者文化をけん引した「ダンスホール」
話は逸れますが、そもそも「ダンスホール」って何でしょうか?ダンスホールとは、その名の通りダンスを楽しむための場所・店のことであり、大正~昭和にかけての社交ダンスの流行とともに、全国各地で営業していました。
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しかし、その後の社交ダンス人口の減少に伴いダンスホールは徐々に減少。1996年には映画「Shall we ダンス?」がヒットし、再びダンスホールに注目が集まったのですが、映画のロケ地となった大阪・梅田のダンスホール「ワールド」も現在は閉館に。2019年現在、ダンスホールは数えるほどしか営業していません。
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既に過去の文化となってしまったダンスホールですが、なぜ尾崎豊は曲名を「ディスコ」「サーファーディスコ」などではなく「ダンスホール」としたのでしょうか?そのあたりも検証してみると面白いと思います!
「ダンスホール」を聴き直したくなった方はこちらで!
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