ヨハンとアンナはボナパルタという人物の、実験として生まれた子供でした。実験から逃れるため、母親は双子をつれ3人で隠れるように生活していました。ところが、ボナパルタが現れ、双子のどちらかを差し出すように言います。そして連れていかれたのはアンナ。アンナは「バラの屋敷」に連れて行かれ、大量の死体を目撃。アンナは戻るとそのことを詳しくヨハンに話したため、ヨハンは自分が経験したことだと記憶しているようですが・・・。その間、母親は失踪しており、二人で彷徨うことに。
via naruseriri
511キンダーハイム
母親が失踪した後、彷徨っていたヨハンとアンナは東ドイツのは511キンダーハイムという、施設に送り込まれます。そこは、非人道的な教育を施す孤児院。子供たちにストレスを与え、別人格を生み出す実験をしていました。ヨハンはそこにいた、子供や職員を殺し合うようしむけ、崩壊させます。
このような経験からか、天性のものか、人を殺し続けるモンスターになったヨハン。ついにテンマはヨハンを追い詰めます。
最後はどうなった?
ヨハンを倒すことが目的だったのに、撃たれたヨハンを見たテンマは医師としての宿命で、、再びヨハンの手術をし、命を救います。
アニメにもなりました
Monster Anime Trailer - English Dubbed (Episode 1) - YouTube
2004年~2005年放送。全74話。
via www.youtube.com
さいごに
ざっくりとあらすじを紹介しましたが、「MONSTER」は他の浦沢作品同様、多くの登場人物が絡み合いそれぞれにドラマがあります。そこが面白いところです。
ハリウッド映画化の噂も出ましたがうやむやになりつつも、それほどまでに熱い支持を受けている、浦沢直樹先生の「MONSTER」。もう一度、読み返してみてはいかがでしょうか。
ハリウッド映画化の噂も出ましたがうやむやになりつつも、それほどまでに熱い支持を受けている、浦沢直樹先生の「MONSTER」。もう一度、読み返してみてはいかがでしょうか。
ドイツが舞台ですが、若い読者にはぜひ1980年代から90年代にかけてのドイツ現代史についてある程度の知識を持って読み進めてほしいと思います。次のことはこの第1巻を読む上で最低限知っておいてください。
ベルリンの壁が89年まで存在したこと。
戦後の西ドイツ社会では「Gastarbeiter(客人労働者)」と呼ばれる主にトルコからの出稼ぎ労働者が多数存在し、その多くが社会的差別の対象とされていたこと。