名前を聞いただけで何の薬と解った家庭常備薬&医療器具いろいろ①
2017年8月23日 更新

名前を聞いただけで何の薬と解った家庭常備薬&医療器具いろいろ①

私たちはこれまで、やれ風邪引いた、やれ下痢ぎみだ、やれ擦り剥いた、などなど色々な病や疾患で必ず病院に行く人は皆無であろう。症状が軽かったり、忙しいと言った理由で家庭常備薬で済ませることも結構多いのではなかろか? そんな家庭常備薬の中でも、その薬の名前を聞いただけ、或いはその薬のラベルを見ただけで、その薬の効能が解かる(つまりその薬の仕様書を読む必要のない)超~有名な薬があったのだが、現在は見ることが難しくなったものを、記憶を辿りながら紹介して見ようと思う。

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リバガーゼの痛い思い出!!

このリバガーゼは私が小学校時代には大変お世話になった薬の一つだ。この薬は効果があるのは確実ではあろうが、二つ程欠点があった。

一つはこのリバガーゼを傷口に貼り付ける時に、ピンセットを使用するのだが、そのピンセットが傷口に当たると飛び上がりたくなるほどの痛さを味わった。中にはわざと細いピンセットを使って、わざと傷口を刺激しようとする輩がいたもんだから、腹が立つやら痛いわで散々な目にあった記憶が蘇る。

もう一つは、いったん傷口に貼り付けたリバガーゼが傷口が治るに従い瘡蓋とガーゼが堅くくっ付いてしまい、無理やりガーゼを剥がそうとすると、傷口が裂けてまた鮮血がほとばしり、しかたなくまたその上からリバガーゼを貼りつける”無限ループ”に陥っていた悲しい歴史がある(泣)。

水銀体温計ってご存知ですか?

体温を測る上で一昔前まで主流だったのが水銀体温計です。現在は価格も安く扱いやすいサーミスタ式体温計がその座を奪いましたが、一部では今もなお根強い人気のある体温計です。 (1907910)

体温を測る上で一昔前まで主流だったのが水銀体温計だった。現在は価格も安く扱いやすいサーミスタ式体温計がその座を奪ったが、一部では今もなお根強い人気のある体温計である。それは扱いこそしにくいが、メリットも多々あることが要因である。サーミスタ式体温計の実測式もそうですが、実際の体温を測定するためより正確に体温を把握できる。
しかし当然ながらデメリットもある。まずは測定する時間が長い点だ。サーミスタ式体温計の実測式もそうですが、この手のタイプは体温と同じ温度になる平衡温まで待つ必要があるためだ。これが腋で測定した場合は10分程かかるそうだ。その時間が経過するまで動かずじっとしていなければならないので、現代においては時間の無駄になりかねない。
そもそも水銀方式は1866年に開発された方式。ガラスの管の中に金属水銀を封入したもので、管内に封入された水銀が熱膨張するのを目盛から読み取る。水銀溜りの出口には留点と呼ばれる細いくびれが設けられており、水銀の逆流を防いで、温度が下がっても目盛りが下がらないように工夫されている。使用後は本体を振り、慣性力によって目盛り上に上昇した水銀を水銀溜まりに戻してリセットする。
水銀式体温計

水銀式体温計

皆さんは体温を計り終えた水銀体温計のリセット方法をご存知でしょうか?
計り終わった後で、水銀の位置を一番下の位置に下げるのに、ぶんぶん体温計を振って見てもだめなんですよ!!
右の写真のように、体温計の容器に付いている紐を両手でねじねじねじってから引っ張ると、ねじりが戻る反動で、容器がくるくる回る。そうするとその遠心力で水銀が下がる、ということだ。
水銀を使った体温計・血圧計が2020年までに、使用を中止するように世界保健機関(WHO)が指針を発表していた。
私が小学校の頃、この水銀体温計で口の舌下でよく体温測定をしたが、その際、水銀体温計を歯でがりがり噛んでいたが、もしその時に体温計が破損し、水銀を呑み込んでしまっていたら、今の私はなかったと思うとぞっとした記憶が蘇った(いや~恐ろしや!!)。
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