名前を聞いただけで何の薬と解った家庭常備薬&医療器具いろいろ②
2017年8月25日 更新

名前を聞いただけで何の薬と解った家庭常備薬&医療器具いろいろ②

「名前を聞いただけで何の薬と解った家庭常備薬&医療器具いろいろ①」の続編です。たかが家庭常備薬ですが、されど家庭常備薬なことも多々あり、私も昔よりとてもお世話になりました。しかし、最近は見ることが難しくなったものを、記憶を辿りながら紹介して見ようと思う。

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熱が出た時に使用した便利小物、「氷嚢キット」!!

木製の折りたたみ式氷嚢キット

木製の折りたたみ式氷嚢キット

風邪やインフルエンザなどで熱が出たりすると、組み立てて氷嚢袋がちょうど人のおでこに来るように調整しながら位置決めした。ただ、氷嚢袋がゴム製で中に氷水を入れる訳だが、氷嚢袋の表面に水滴ができやすく、直接おでこに置くとその水滴がおでこに落ちて、おでこが”びちゃびちゃ”になる欠点があったため、おでこにタオルを置かなければならなかった。(枕までぬれてしまう!!泣)
現在の氷嚢キット

現在の氷嚢キット

今のはほんとに便利になりましたね!!
熱さまシート

熱さまシート

今、私はこれを使ってます!!。

熱が出た時に使用したもう一つの必需品、「氷枕」!!

ゴム製の氷枕

ゴム製の氷枕

風邪やインフルエンザなどで熱が出たりした時も勿論のこと、夏に寝苦しい時などにも大重宝していたが、これも表面に水滴ができやすかったのでタオルで巻いて使っていた。私はここ20年近くこの手の氷枕を見ていないのでだが、皆さんはどうですか?きっと倉庫の中に埋もれているのであろうか?
 (1908351)

今はこんな物を使っている。この手の氷枕が出始めた頃は、これを冷凍庫で冷やす訳だが、使おうとして取り出すと”カチンカチン”になって、頭を冷やそうにも頭や首が痛くなって結局寝つきが悪くなっていた記憶がある。

切り傷、擦り傷の治療で使用した「油紙」、憶えていますか?!

医療用の油紙

医療用の油紙

昔の救急箱には必ずと言って良いほど、油紙が入っていた。油紙の役割は傷からの血液、染み出した体液または液状の薬成分をガーゼ内にとどめておき、衣服を汚さない為に使用したのだが、最近では油脂はあまり使わず、フィルム状の薄い粘着テープのようなものを使っているようだ。
油紙の使用例

油紙の使用例

昔、私が小学校の頃は写真のようにガーゼの上から油紙を載せてそのままテープ止めたり、或いは油紙の上から包帯を巻く方法が主流でした。
中にはわざわざ油紙をくしゃくしゃにする輩もいたのですが、これはガーゼがずれないようにするためだそうです。
 (1908492)

現在の治療ではこんな感じですか!?

水銀体温計と同じ運命になるか、「水銀血圧計」!!

水銀血圧計

水銀血圧計

昔は血圧計と言えば、殆どの家庭には存在せず、主に病院や診療所に行かないとお目にかからない医療道具であった。したがい、今私が書こうとしている家庭の物ではないじゃないかと突っ込まれるかもしれませんが、今では血圧計も一家に一台という状況に成りつつある現状では、一応書いた方が良いのではと思い筆を進めることにします。
病院や診療所、又は、健康診断の時などにお世話になるこの水銀式血圧計。
もうしばらくすると目にすることがなくなりそうです。
結論から言うと、水銀を使った医療機器は2020年に製造禁止になる運命なのだ。
水銀は常温で液体となる特殊な金属として、数々の用途に使われている。身近なものでは蛍光灯、水銀灯、電池などがおなじみであるが、医療機器でも体温計や血圧計に用いられているが、一方では極めて強い毒性を持った危険物という一面も持っている。
1950年代に熊本県水俣湾に廃液として海に流された水銀により、周辺住人に水銀中毒が多発した事件・・・。「水俣病」だ。水銀を摂り込んだ魚を食べ続けることで人の体内にも水銀がたまり、中枢神経に支障をきたす疾患を起こしたのだ。この教訓から産業界では製品中の水銀を削減する技術の開発が常に求められてきた。乾電池に記載されている「水銀ゼロ」などがおなじみではないでしょうか?
そんな二面性を持つ水銀であるが、昨今の環境問題の高まりを受け、2013年「水銀に関する水俣条約」が採択され、つい最近批准されたと聞いている。
[水銀レス]マキュレス血圧計[卓上型]

[水銀レス]マキュレス血圧計[卓上型]

水銀を使用していない新しいタイプの血圧計[卓上型]。
近い将来、病院ではこんな血圧計ばっかりになるんでしょうね!?
家庭用で表示がデジタル表示になっている電動血圧計も普及していますが、私が実際に使用した感想をちょっと言うと、「血圧がいつも10程度高めに出て、まだまだ使い物になりません!!」

苦い粉薬を飲むときに重宝した半透明の「オブラート」

日本一のシェアを誇るオブラート製造の雄!倶知安町の伊井化学工業 – 北海道ファンマガジン (1908821)

子供の頃に苦味のある薬や散剤など、そのままではとても飲みづらい薬を内服する際に用いた。オブラートを広げて薬を包み込んだ後、少量の水をつけて口を閉じると中身がこぼれにくかった。ただ、飲み方を誤ると、よく口の内に張り付いて中の薬が漏れて苦いやら喉が詰まるわで厄介な目にあっていた。そのため、大量の水を飲む羽目になった。
薬自体がこの頃は苦くなくなったのでしょうか?めっきり使わなくなっているようだ!!。
オブラート(オランダ語: oblaat)とは、日本ではデンプンから作られる水に溶けやすい半透明の薄い膜のことを指す。薬品や菓子などを包み、そのまま体内に摂取することができる。
オブラートはデンプンを糊化させたものを急速乾燥して生成される。水分を10%から15%程度まで急速に乾燥させることで、デンプンが老化せず糊化状態が保たれる。なお、薬用のオブラートの厚さは20μmである

やわらかオブラートは日本の発明!!

オブラートは元来、オランダやドイツでキリスト教の儀式で使用されているウエハースに似た無発酵の薄焼きパン(聖餅)のことであった。これを水に浸して柔らかくした上で薬を包み服用していたという。このような形状のオブラートを硬質オブラートと呼ばれる。
硬質オブラートは日本に明治初期に伝わったが、1902年現在の三重県玉城町に在住していた医師小林政太郎が、寒天とデンプンから柔軟オブラートを生成する方法を発明する。この柔軟オブラートは、1910年の日英博覧会で金牌を受賞するなどして、世界に広まっていった。この頃の柔軟オブラートは柔軟剤を添加していたが、その後の1922年には乾燥機を用いた生成法が編み出され、柔軟剤が不要となり大量生産が可能になった。
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