90年代大人気のシットコム「フレンズ」。今見ても面白い、その魅力とは?
2019年7月6日 更新

90年代大人気のシットコム「フレンズ」。今見ても面白い、その魅力とは?

90年代に世界的に大ヒットたシットコム「フレンズ」。今見ても面白い「フレンズ」の人気の秘密を探ってみよう。そして、実は今の時代ではタブーとなる要素も・・・。

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アメリカでは、「フルハウス」「愉快なシーバー家」など数多くの人気シットコムを制作・放送してきました。

しかし、90年代に最大のヒットとなったシットコムを生み出しました。
「フレンズ」です。

主演のジェニファー・アニストンは、本当にキュートでしたよね。

そんな、世界的ヒットとなった「フレンズ」とはどのようなドラマだったのか、人気の秘密を探っていきましょう。

大人気シットコム「フレンズ」とはどんなドラマだったの?

F.R.I.E.N.D.S - Opening Season 2

90年代を代表するシットコム「フレンズ」とは、どのようなドラマだったのでしょうか。

「フレンズ」は、「ジェネレーションX」と言われる「社会に出てもなかなか大人になれない」
「子供がそのまま大人になったような」登場人物たちが繰り広げる、都会的なライフスタイル、友情や恋愛をユーモアたっぷりに描くコメディドラマです。

1994年に、アメリカのNBCテレビで制作・放送を開始するやいなや、瞬く間に世界に広がり、大ヒットしました。

2004年シーズン10で最終回を迎えたときには、アメリカでの視聴者数は5250万人にものぼったとのことです。

日本では1995年秋からWOWOWで、2000年秋からは地上波放送が続々と開始されました。

コメディですので、毎回笑いがあるのは当たり前ですが、その面白おかしい展開の中に「友情」や「恋愛」など、ウルッとしたり、ハラハラドキドキしたり、まさに笑いあり涙ありのストーリーとなっています。

終わった後に、心がじんわりと温かくなる、そんなドラマです。

何よりも、一人一人のキャラクターが素敵な「フレンズ」

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では、このドラマの魅力の一つ、キャラクターをみてみましょう。
このドラマは登場人物が多いですが、主要メンバーのみご紹介しますね。

●レイチェル・カレン・グリーン ]演 - ジェニファー・アニストン
お金持ちで世間知らず、そしてわがままで泣き虫なお嬢様。ロングアイランド出身。父親は医者で世間知らずの母サンドラ、あまり仲のよくない2人の妹エイミーとジルがいる。医者との結婚式の途中で窓から逃げ出し、高校時代の親友モニカとルームメイト生活を始め、次第に社会人として自立・成長していきます。

●モニカ・エリザベス・ゲラー・ビング 演 - コートニー・コックス・アークエット
レイチェルの高校時代の親友で、ロングアイランド出身のユダヤ教徒。

●フィービー・ブッフェ・ハニガン 演 - リサ・クドロー
モニカの元ルームメイトでマッサージ師。同居していたモニカの潔癖症についていけず引っ越したが、その後も友人としてよくモニカの部屋に遊びに行っている。複雑な家庭環境に生まれ子供時代は貧しい生活をしていた。

● ロス・ユースタス・ゲラー 演 - デヴィッド・シュワイマー
モニカの兄。大切に育てられ、モニカと違い両親からかわいがられてきた。本作開始時に妻キャロルと離婚するが、直後に妊娠が分かり二人の間に息子ベンをもうける。オタク気質の古生物学者。

●チャンドラー・ミュリエル・ビング 演 - マシュー・ペリー
モニカのアパートの向かいの部屋に住んでいるジョーイの親友でルームメイト。ロスとも親友で大学時代のルームメイト。スコットランド系。ジョークや皮肉が大好きでオチャラケた性格。

●ジョーイ・フランシス・トリビアーニ・ジュニア 演 - マット・ルブランク
モニカのアパートの向かいの部屋に住む、チャンドラーのルームメイト。イタリア系で、女性にもてる。

「フレンズ」はどうしてそんなにヒットしたの?

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では、ここでドラマ「フレンズ」がどうしてここまで世界的に大人気となったのか、その魅力を解説していきましょう。

まず、「フレンズ」は、ニューヨークを舞台に「子供がそのまま大人になった」ような独身男女6人が繰り広げる笑いありあり、感動ありの物語です。

そして、ドラマの扱うテーマも友情だけでなく、恋愛、キャリア、家族などと幅広く、都会的なライフスタイル、コミカルな会話、失敗してもめげない姿、などがキャラクターと同世代の人達の共感を集めました。

主要登場人物の6人は、たしかに美男美女ではあるけれど、「いかにも」なブロンドセクシー美女たちでもない、そしてマッチョでセクシーなイケメンでもない、以外と身近にいそうな男女、というところが、視聴者達が登場人物に親近感を抱きやすい一つのポイントなのでないでしょうか。

そして、これらの登場人物達のキャラクターが個性的で、全くかぶることなく、それぞれ「くせ」があるのも、ドラマの面白さの一つです。

そして、古今東西永遠のテーマでもある「男女の友情は成り立つのか」という点も視聴者がハラハラドキドキし、テレビを見ながら共感できるポイントになるでしょう。

このドラマは、「男女の友情」というテーマに関して、「魅力的な男と女がいれば、そんなことも起きるよね」という前提のもと、過去に恋愛関係にあろうが、肉体関係があろうが、「男女の友情はありえる」そして「そんな過去のことなんて、別に気にしなくてもいいじゃないか」というスタンスをとっています。

「相手を尊重し許しあう」そして、過去に恋愛関係があったからこそよりお互いを理解でき、友情をキープできる、このような「究極の男女の友情」が根底にあるドラマなんですね。

この部分が、視聴者が「自分自身もそうありたい」と願う心理を見事にとらえ、共感を呼んでいるのではないでしょうか。

「フレンズ」は、90年代には大人気でも、現代では問題作?

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過去の時代には許されていたものが、今の時代には厳しい目で批判の対象になってしまう、そんなことは良くあることですよね。

これは、ドラマ「フレンズ」にも同じように当てはまるようです。

というのは、2019年現在、テレビドラマなどでLGBTに関してのジョークなどは批判の対象になります。
また、ドラマの登場人物に関して、人種の偏りがないようにキャステキングされていますよね。

ところが、「フレンズ」では、まずメインの登場人物達、そしてかれらに関わる人達全て白人です。ニューヨークという大都会が舞台になっているにも関わらずです。

さらに、同性愛へのジョークや偏見もたびたびみられます。
例えば、チャンドラーのトランスジェンダーの父親はよくネタにされていますよね。そして「チャンドラーがもしかしたらゲイかもしれないぞ」というネタで一つのエピソードが作られているほどです。
また、ロスが息子のおもちゃにかんして、「これは女の子のおもちゃだから」とバービー人形で7遊ばせないようにするのも、一つの偏見になるかもしれません。

これらのことは、今このドラマが制作されたとしたらありえないセリフであり、ありえないジョークでしょう。

90年代だからこそ許されたのかもしれませんね。
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