19時台とは思えない過激な内容!『上岡龍太郎がズバリ!』
2016年9月8日 更新

19時台とは思えない過激な内容!『上岡龍太郎がズバリ!』

「極道の妻」や「ニューハーフ」というゴールデンタイムでは取り上げづらいテーマから、「嫁来い農村青年」や学校の体罰など、硬派なテーマまで、幅広い内容を取り上げて人気を博したトーク番組を振り返る。

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この番組は毎回あるテーマに該当する「50人」をスタジオに招き入れ、アンケートの「スイッチオン」形式で進行していた。
また、街頭のインタビューからの質問にも回答していき、ボタンを押した人の中の1人を上岡が指名していきながらトークを繰り広げ、そこからまた生まれてきた質問や疑問をスイッチオンしていくというものだった。

元々は帯番組「ムーブ」の1つとしてスタート!

 1992年10月、19時台の帯番組「ムーブ」木曜日の企画である「上岡龍太郎の男と女ホントのところ」というタイトルでスタート。他の曜日の企画はというと
月曜: 関口宏の東京フレンドパーク
火曜: 三宅裕司のぎゃっぷウォーズ
水曜: 島田弁護協会
東京フレンドパーク

東京フレンドパーク

「フレンドパーク」はわずか1年で終わりましたが、「フレンドパークII」は15年以上も続く人気番組となりました。

タイトルを何度も変えて継続

 「ムーブ」が視聴率不振のため、1993年10月からは「ザッツ!」に模様替えすることになりましたが、木曜日は人気があったため、内容はほとんどそのまま、タイトルを「上岡龍太郎VS50人」に変更して続きました。男女に関係ないテーマも取り上げるようになったから、タイトルを変えたのかもしれません。
 その「ザッツ!」も人気が低迷し、わずか半年後の1994年4月からは枠も撤廃して、「上岡龍太郎がズバリ!」と、単独番組として再々スタートを切ることになりました。

過激なテーマが続々!

放送当時の社会や流行、世相などからテーマが設定されていた。普段では話を聞くことができない人物を集めることが多く、19時台の番組でありながら通常では考えられないようなテーマでの人選が行われていた。正規の50人が集まらず、50人未満で行った回もある。1本あたりの収録は5時間以上行われ、編集して時間内に収める。
 初回のテーマは「極道の妻」と、いきなりゴールデンタイムにふさわしくない内容。
 顔を見せたくない人が多かったためか、サングラス姿の方が多数という異様な雰囲気でした。
 その後も、普段あまり会うことのない「ニューハーフ」や「東大合格者」、職業の意外な秘密が聞けた「葬儀屋」や「マジシャン」、時代を感じさせる「お立ち台ギャル」や「冬彦の母」と、多種多様なテーマを取り上げていました。

上岡龍太郎VS女性タクシードライバー50人② - YouTube

平成6年5月放送、木曜夜7時からのTBSテレビ【上岡龍太郎がズバリ】。

上岡龍太郎VS霊能力者!

 その中でも、伝説となっているのが「霊能力者50人」(正確には「幽霊を見てしまった人50人」)。
 元々、「心霊現象はインチキであり、テレビ番組で取り上げるべきではない。」という考えの上岡龍太郎が、スタジオに来た人と論争している様は、「これはテレビ抜きで、本気でケンカをしているのではないか?」と思った程でした。
 後に、「霊能力者に起こっている50人VS霊能力者」という企画も行われました。

幽霊を見てしまった50人 上岡龍太郎VS霊能力者 - YouTube

上岡さん

ニューハーフブームの一翼を担う

 「元気が出るテレビ」や「笑っていいとも」でもニューハーフの方を取り上げていましたが、この番組が最も大々的に扱っていたのではないでしょうか。
 この頃は、「ミスターレディー」という言い方をしてましたね。

1993 大阪のミスターレディ50人② - YouTube

1993/4/29

有名になる前、あの人も出ていた!

・ Mr.レディー(いわゆるニューハーフやオカマのこと) - 出演者に春菜愛(現:はるな愛)、ベティ、日出郎らがいた。
・ 男性モデル - 50人のうちの1人に竹野内豊がいて、沢村一樹も本名で出演していた。
・ ミス日本 - 出演者に叶美香がおり、職業は「会社社長」となっていた。
はるな愛

はるな愛

 まだ、エアあややをやる前ですね。
竹野内豊

竹野内豊

 そしてこちらはビーチボーイズより前。
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