アニメ「めぞん一刻」とは?
『うる星やつら』(以下、『うる星-』)に続く、高橋留美子原作による漫画作品のアニメ化。1986年(昭和61年)3月26日から1988年(昭和63年)3月2日まで96回にわたり、30分作品のアニメとして フジテレビをキー局として放映された。制作はキティ・フィルム。『うる星-』での次回予告枠で、新番組として告知された際のキャッチフレーズは「坂の途中に愛がある」。
アニメ、映画、ドラマなど、何度も映像化されています。
長く続いたアニメ「うる星やつら」の後番組として放送されましたが、非日常の連続のような「うる星やつら」に比べると、様々な事件が起こるものの、日常が描かれている「めぞん一刻」は、ドラマを見るような感覚で見ることができるアニメだと感じました。
一刻館の個性的な住人たち
高橋留美子作品全体に共通していますが、登場するキャラクターの個性がどれも際立っています。これは無理だろうと思えるシーンでも、なぜか納得してしまうような、不思議な魅力があります。
五代裕作:一刻館5号室
善良で優しいけれど優柔不断で、様々なトラブルに巻き込まれやすく、思い通りにいかない日々を過ごしています。一刻館の他の住人になじめずに、引っ越しを決意してはあきらめるという事を繰り返していましたが、「音無響子」が管理人としてやってきて一目ぼれをしたことで、一刻館に住み続けることにします。響子に対して想いをアピールし続けますが、優柔不断さが災いして誤解されることも多く、なかなか伝わりません。周りに流されてアルバイトをしていた時にはうまくいかなかった響子との仲も、五代が明確に進路を決めたところから、進展していったように感じます。
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音無響子:一刻館管理人
女子高に在学中に非常勤講師として赴任してきた「音無惣一郎」と出会い、高校卒業後に親の猛反対を押し切って結婚します。結婚してすぐに惣一郎が亡くなり、未亡人となってしまいますが、惣一郎の父が経営する一刻館というアパートの管理人としてやってきたことで、五代と出会います。
明るくて優しいながら、思い込みが激しく嫉妬深いところもあります。五代と三鷹の想いを理解してはいますが、鈍感で天然なところと、なくなった惣一郎への想いが邪魔をして、なかなか前に進むことができません。
明るくて優しいながら、思い込みが激しく嫉妬深いところもあります。五代と三鷹の想いを理解してはいますが、鈍感で天然なところと、なくなった惣一郎への想いが邪魔をして、なかなか前に進むことができません。
惣一郎
響子の愛犬です。最初は「シロ」という名前をつけられますが、シロと呼ぶ声には反応せず、響子が夫を呼ぶ惣一郎という声に反応したことで、惣一郎という名前が定着します。響子が犬の惣一郎を呼ぶ声を聴くたびに、五代は響子の亡き夫「惣一郎」を意識しなければならなくなります。
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一の瀬花枝:一刻館1号室
夫と息子賢太郎との3人で、一刻館の1号室に住んでいます。詮索好き、世話好き、騒動好き、酒好き、宴会好きの典型的なおばさんです。何かあるとすぐにほかの住人達と宴会を始めますが、酔うと両手に扇子を持って踊りだします。騒動の元凶になる事も多いのですが、五代と響子のこともあたたかく見守っていて、悩む響子に的確なひとことで背中を押してあげることもあります。なかなか進展しない2人には、こういう「おばさん」も必要なのかもしれません。
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一の瀬氏
一の瀬花枝の夫ですが、影の薄い人物です。会社員として働いていましたが、会社が倒産したことでようやく住人たちの仲間入りをするようになります。同じ会社に勤める花枝と酒の飲み比べをして勝ったことで、結婚することになりました。
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一の瀬賢太郎
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四谷:一刻館4号室
姓の四谷と、趣味はのぞきという事以外の一切が不明の人物です。五代の隣人ですが、五代が入居してすぐに壁に穴をあけてしまい、常に五代の生活をのぞいています。誰に対しても丁寧な応対をしますが、丁寧なのは言葉だけとも感じさせるものがあります。
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