我々人類と新型コロナウイルスとの戦争で思い出す!結核やエイズなどとの戦いの数々!!
2020年4月15日 更新

我々人類と新型コロナウイルスとの戦争で思い出す!結核やエイズなどとの戦いの数々!!

世界中を混乱の渦に巻き込んでいる新型コロナウイルスの蔓延。治療薬・ワクチンといった最新情報に加え、かつての結核やエイズの啓蒙活動なども振り返ってみたいと思います。

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新型コロナウイルスの感染拡大に関し、治療薬の候補やワクチン開発の情報が続々と!!

世界中を混乱の渦に巻き込んでいる新型コロナウイルスの蔓延。医療崩壊を引き起こしている国も数多くあり、そんな現状を打破すべく治療薬やワクチンの開発が世界各国で進められています。日本でもそれは例外ではなく、14日には大阪府の吉村洋文知事が、大阪府・大阪市・大阪大学などが連携してワクチンの開発に乗り出すと発表しました。早ければ7月に治験を開始し、9月の実用化を目指しているとのことです。

治療薬の候補として注目を浴びる「アビガン」

一方、治療薬という側面から現在最も注目を浴びている薬のひとつに、新型インフルエンザ治療薬「アビガン」があります。既に国内では患者への投与が始まっており、安倍晋三首相は200万人分のアビガンの備蓄を目標とすることを表明。アメリカでも臨床試験を開始すると発表されており、6月には試験を終了し、有効性・安全性を確認したいとのこと。

ノーベル賞受賞者・大村智氏の「イベルメクチン」にも注目が!

アビガン以外に注目される治療薬としては、抗寄生虫薬「イベルメクチン」があります。これはノーベル医学生理学賞を受賞した大村智氏らが開発したもので、試験管内の新型コロナウイルスにイベルメクチンを投与したところ、増殖を抑えられたという研究結果が報告されています。

前述のアビガンには副作用として催奇形性(妊娠中の胎児の奇形を誘発する)が指摘されており、アビガンを投与出来ない妊婦に対する特効薬の開発も急務となっている中で、こちらのイベルメクチンにも注目が集まっています。

日本人の死者数が抑えられているのは「BCG」のおかげ!?

また、現在ネットなどを中心に大きな話題となっているのが「BCG」です。BCGは乳幼児が結核予防のために接種するもので、ハンコの跡が残っている方も多いかと思います。ではなぜBCGが話題となっているかと言うと、BCGの接種が義務化されている国とそうでない国とで患者の致死率や死者数に有意な差が存在するからです。

特に、日本株・ソビエト株と呼ばれる古い型のBCGを接種している国は死者数が少なく、事実日本ではイタリア・スペイン(BCG接種義務なし)のように病院に重症者が溢れ、死者の埋葬も追いつかないという状況にはなっていません。現状では科学的な根拠に乏しいものの、状況証拠としては「BCGの有無で致死率に大きな差がある」という説は全世界で指摘されているところです。

新型コロナ騒動で思い出す!日本で問題となった疫病に関するエピソード!!

新型コロナウイルスとの「戦争」に勝利するため、全世界的な奮闘が繰り広げられている現在。一方で、かつて日本では様々な疫病が発生し、それに際して様々なエピソードが生まれました。ここでは、かつて日本を悩ませた(現在進行形も含む)疫病について軽く振り返ってみましょう。

地方病 (日本住血吸虫症)

かつて、山梨県を中心に謎の疫病として恐れられた「日本住血吸虫症」。地方病とも呼ばれ、日本住血吸虫という寄生虫により皮膚炎・高熱などを発症し、重症化すると肝硬変となり最終的に死に至る病でした。しかしながら日本国内では、診断精度の向上により1950年代から1970年代の間に患者数が約10分の1に激減、1978年に最後の患者が確認されたのを最後に、1996年には終息宣言が出され、日本国内での撲滅に成功しました。
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「地方病」に悩まされた甲府盆地

結核

1882年にロベルト・コッホによって発見された結核菌による感染症である「結核」。現在でも年に数百万人が死亡する感染症として恐れられ、日本では過去に高杉晋作、沖田総司、森鴎外、樋口一葉といった著名人も結核で命を落としています。そんな結核ですが、日本では1949年にBCGによる結核予防接種が法制化され、患者及び死者は激減。しかしながら、高齢者を中心に現在でも死者は出ており、いまだ過去の病気ではないことに注意が必要です。
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