【少女に何が起ったか】キョンキョンが弾いた!?ドラマで実際に使われたピアノ曲集
2022年9月26日 更新

【少女に何が起ったか】キョンキョンが弾いた!?ドラマで実際に使われたピアノ曲集

『少女に何が起ったか』は1985年の大映ドラマで、当時トップアイドルだった小泉今日子が主演し、話題になりました。ドラマの舞台は音楽大学のピアノ科。劇中では、レッスンや練習のシーンで、多くの有名ピアノ曲が演奏されています。今回は、実際に演奏シーンのあったピアノ曲全9曲を紹介し、それにまつわるエピソードを振り返ります。

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華麗なる大円舞曲(ショパン)

華麗なる大円舞曲 変ホ長調 (作曲:フレデリック・ショパン)

野川雪(演:小泉今日子)が上京して、初めて東音楽大学を訪れた時、練習室で大津助教授(演:辰巳琢郎)が演奏していたのがこの曲です。雪と大津は、この時が初対面。大津の華麗な指さばきに見とれる雪ですが、最初は大津に邪魔者扱いされます。そのすぐ後に、東美津子(演:賀来千香子)とその取り巻きが登場。ここから、"雪と大津の関係に嫉妬する美津子" という構図が始まります。

華麗なる大円舞曲 - ショパン- Grande Valse brillante Op.18-Chopin-クラシックピアノ-Classic Piano-CANACANA

トルコ行進曲(モーツァルト)

ピアノソナタ第11番 イ長調 第3楽章「トルコ行進曲」(作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト)

大津の提案で、東音楽大学に新設された特待生制度。その編入試験の課題曲となったのがこの曲です。自分は格が違うのよと言わんばかりに、美津子が候補生の目の前で本曲を演奏。その実力を目の当たりにし、雪も他の候補生も自信をなくしますが、大津に鼓舞されて練習に励みます。大津の特訓が奏功し、雪+5人が見事合格。晴れて、東音楽大学の特待生となります。

トルコ行進曲/モーツァルト/Turkish March/Mozart/ピアノ-Piano/CANACANA

ワルツ第7番(ショパン)

ワルツ第7番 嬰ハ短調(作曲:フレデリック・ショパン)

ことごとく雪を目の敵にする美津子。美津子が雪に暴言を吐いたことで、特待生が怒り心頭に発し、美津子と取り巻き連中を引っぱたいてしまいます。雪は手を出さなかったものの、連帯責任で特待生全員が無期停学処分に。これには大津も反発し、自ら休職宣言します。そんな特待生と大津のいなくなった静かな授業で、美津子が弾いていたのがこの曲です。

Chopin - Waltz Op. 64 No. 2 (Rubinstein)

ハンガリー舞曲第5番(ブラームス)

ハンガリー舞曲第5番 嬰ヘ短調(作曲:ヨハネス・ブラームス)

無期停学になった特待生と、休職宣言した大津大津は大学の許可なく寮に乗り込んで、手弁当で特待生にレッスンを行います。その時のレッスン曲がこの曲です。大津は「この曲を弾きこなすには、まずブラームスが魅了された "ジプシーの踊り" を知らないとダメだ」と言って、特待生に踊りを指南します。その様子を見ていたのが美津子。ピアノ科の教授である父、東久之(演:長門裕之)と理事長である叔母、節子(演:辺見マリ)に告げ口します。

Caroline Clipsham - Brahms Hungarian Dance No. 5 for Piano

革命のエチュード(ショパン)

練習曲第12番 ハ短調「革命」(作曲:フレデリック・ショパン)

ドラマ前半のクライマックス、日本ピアノコンクール予選。その課題曲となったのがこの曲「革命」です。ドラマを通して、最も多く演奏されました。雪が自分の父と信じる "東雪彦" が同じコンクールで優勝した時の課題曲でもあり、雪にとって最も思い入れのある曲です。

「革命」は、左手の高速なパッセージが特徴的で、雪はテンポやリズムがうまく取れず苦労します。また、東家の人間からの執拗ないじめで、家のピアノに鍵をかけられたり、病気の学長を一日中看病させられたり、思うように練習ができません。夜中の12時になれば、雪の正体を暴こうとする刑事(演:石立鉄男)がやってきて「薄汚ねぇシンデレラ」と言って邪魔される始末。しかし、大津の特訓、特待生の応援、謎の男(演:宇津井健)の支えのおかげで、なんとかコンクール予選に間に合わせます。

コンクール予選では、雪と美津子が同点の第1位学長(演:松村達雄)は、本戦で雪が勝ったら東雪彦の娘 "東雪" と認める、美津子が勝ったら大津との結婚を許可する、と約束します。本戦は、二人の一騎打ちです。

革命のエチュード - ショパン - 高音質 - Etude Op.10 No.12 - Chopin - ピアノ - piano - CANACANA

結婚行進曲(ワーグナー)

オペラ「ローエングリン」より「結婚行進曲」(作曲:リヒャルト・ワーグナー)

特待生たちは、学長が「美津子と雪でコンクールに勝った方を大津と結婚させる」と言っていたという話を聞きつけ、勝手に大盛り上がり。特待生の一人がピアノでこの曲を演奏し、残りが雪に髪飾りをつけて歌って祝福します。しかし、最後は大津にたしなめられて終了。普段の練習に戻ります。

ワーグナー:結婚行進曲 ピアニスト 近藤由貴/Wagner: Lohengrin "Wedding March" Piano Solo, Yuki Kondo

軍隊行進曲(シューベルト)

軍隊行進曲第1番 ニ長調(作曲:フランツ・シューベルト)

連弾のレッスンで、一般学生の代表特待生の代表一緒に連弾することになります。弾いたのはもちろん、美津子と雪。そのレッスン用の題材となったのが、この有名なピアノ連弾曲です。

ところが、二人が弾き始めると、美津子の弾く低音側にカミソリの刃を発見!その刃を買ったのが雪という目撃証言があり、雪は警察に連行されます。実はこれは美津子の父、久之の仕掛けたワナで、カミソリの刃は久之の依頼で雪が買ったものでした。そのやり取りを見ていた美津子になんとか証言してもらい、事なきを得ます。
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