シリーズ1作目は「ぼくらの七日間戦争」
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シリーズの第一作が映画化もされた「ぼくらの七日間戦争」です。
東京の下町の中学校1年生である菊池英治たち男子生徒は1学期の最後の日に行方不明になります。親が必死で探すも見当たらないのですが、じつは彼らは河川敷の廃工場に立てこもっていました。
立てこもりをした理由は校則で抑圧する教師や勉強を押し付ける親に対する反抗です。外にいた女生徒たち、体罰によって大怪我を負った谷本聡と協力をし、学生運動が盛んだ日本大学の日本大学の全学共闘会議をまね、廃工場を「解放区」としたのです。
ですが同じクラスで立てこもりに参加するはずだった柿沼直樹の姿がありません。柿沼は立てこもりに参加する前に誘拐されていたのです!
誘拐の事実を知った英治たちは、廃工場で出会った老人、老人・瀬川卓蔵に協力してもらい、柿沼を救出しようと奮闘します。
同時に、突入してきた教師たちをさまざまな手段で追い払い、悪い大人たちをこらしめようとするというストーリーです。
小学生から高校生くらいなら誰でも感じたことのあるような教師や親への不満。それをぶつけてくれるので子どもにはスカッとするお話だったでしょう。私も中学生の時に読んで共感をしていました。
なお、小説の表紙はなんどか変更されています。現在の表紙はだいぶ現代風でびっくりしましたが、今でも発行されているというロングセラーというのもすごいですね。
東京の下町の中学校1年生である菊池英治たち男子生徒は1学期の最後の日に行方不明になります。親が必死で探すも見当たらないのですが、じつは彼らは河川敷の廃工場に立てこもっていました。
立てこもりをした理由は校則で抑圧する教師や勉強を押し付ける親に対する反抗です。外にいた女生徒たち、体罰によって大怪我を負った谷本聡と協力をし、学生運動が盛んだ日本大学の日本大学の全学共闘会議をまね、廃工場を「解放区」としたのです。
ですが同じクラスで立てこもりに参加するはずだった柿沼直樹の姿がありません。柿沼は立てこもりに参加する前に誘拐されていたのです!
誘拐の事実を知った英治たちは、廃工場で出会った老人、老人・瀬川卓蔵に協力してもらい、柿沼を救出しようと奮闘します。
同時に、突入してきた教師たちをさまざまな手段で追い払い、悪い大人たちをこらしめようとするというストーリーです。
小学生から高校生くらいなら誰でも感じたことのあるような教師や親への不満。それをぶつけてくれるので子どもにはスカッとするお話だったでしょう。私も中学生の時に読んで共感をしていました。
なお、小説の表紙はなんどか変更されています。現在の表紙はだいぶ現代風でびっくりしましたが、今でも発行されているというロングセラーというのもすごいですね。
映画版とはどう違う?
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小説が発売されたのは1985年。3年後の1988年に角川映画として公開されました。宮沢りえさんの女優デビュー作としても話題になりました。
中学生が大人相手に戦争を仕掛ける、というのは原作と同じですが内容は結構ちがっていましたね。
小説では男子生徒のほぼ全員が立てこもりをしますが、映画版では女子生徒も立てこもりに参加しています。
主人公が菊池英治(演者:菊池健一郎さん)と宮沢りえさん演じる中山ひとみになっています。ひとみは原作でも重要な人物の1人ではありますが、映画では一番目立っていますから全然違う印象でしょう。まあ大人の事情で仕方がないのかなという感じがしますが・・・。
「戦争」というワードをクローズアップしていたようなところがあり、原作にはない戦車が登場したり立てこもりの攻防に重点を置いています。原作で重要だった学生戦争の話、柿沼の誘拐、外部との連携、教師に対する社会的攻撃などはなくなっていました。
先に小説を読んでから映画を見るとちょっと物足りないかもしれません。
中学生が大人相手に戦争を仕掛ける、というのは原作と同じですが内容は結構ちがっていましたね。
小説では男子生徒のほぼ全員が立てこもりをしますが、映画版では女子生徒も立てこもりに参加しています。
主人公が菊池英治(演者:菊池健一郎さん)と宮沢りえさん演じる中山ひとみになっています。ひとみは原作でも重要な人物の1人ではありますが、映画では一番目立っていますから全然違う印象でしょう。まあ大人の事情で仕方がないのかなという感じがしますが・・・。
「戦争」というワードをクローズアップしていたようなところがあり、原作にはない戦車が登場したり立てこもりの攻防に重点を置いています。原作で重要だった学生戦争の話、柿沼の誘拐、外部との連携、教師に対する社会的攻撃などはなくなっていました。
先に小説を読んでから映画を見るとちょっと物足りないかもしれません。
「ぼくらの7日間戦争」事実、宮沢りえは可愛かった。 - Middle Edge(ミドルエッジ)
「僕らの7日間戦争」見ましたよ。内容はともかく、宮沢りえが輝いていて。そんな思いをもちながらこの映画みたんだよな~、なんて気持ちを表現してみました。
映画についてはこちらもどうぞ。
小説の続編はどんなお話?
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「ぼくらの七日間戦争」以降、作者の宗田理さんは、次々と新作を発表されてきました。
長期シリーズ物の小説は1年に1冊で時系列で年を取っていくというものも多いですが、ぼくらシリーズはもっとゆっくり年を取っています。1年に3~5冊ほど発行され、中学生編は全11巻。高校生編は14巻。青年編が全4巻です。その後教師編・第二次七日間戦争シリーズと続き、英治たちを主人公にした物語は2007年まで続きました。
英治は教師になって学校に戻ってくるんですよね。英治のような先生に見てもらえる生徒がちょっとうらやましいです。
登場人物たちが交際を始めたり、高校進学をしたりとちょっとずつ成長していくのが読んでいて楽しいです。シリーズとして話も展開していますが基本的に1巻完結で(前後編などもあり)1シリーズずつ読んでもたのしめるようになっています。
ストーリーは毎回異なり、殺人事件に巻き込まれたり、同級生を助けたり、新興宗教やマルチ商法が出てきたりします。時代を反映したお話も多かったので今読むと懐かしいかもしれませんね。中学生だ経ったぼくらたちが大人になるまでシリーズは続いています。最後まで読んでいないという方は是非チェックしてみてください。
英治たちを主人公にしたシリーズはご紹介した作品ですべてですが、ぼくらシリーズはまだまだあるんです。
まずスピンオフとして「ぼくんちの戦争ごっこ」。ぼくらシリーズの主人公たちの荒廃が主人公で本シリーズの登場人物も出てきます。「ぼくらとスーパーマウスJの冒険」も番外編として出版されています。
その他「新・ぼくらシリーズ」というシリーズも存在。こちらは「ぼくらの」というタイトルはついているものの、毎回舞台や登場人物が変わっています。
長期シリーズ物の小説は1年に1冊で時系列で年を取っていくというものも多いですが、ぼくらシリーズはもっとゆっくり年を取っています。1年に3~5冊ほど発行され、中学生編は全11巻。高校生編は14巻。青年編が全4巻です。その後教師編・第二次七日間戦争シリーズと続き、英治たちを主人公にした物語は2007年まで続きました。
英治は教師になって学校に戻ってくるんですよね。英治のような先生に見てもらえる生徒がちょっとうらやましいです。
登場人物たちが交際を始めたり、高校進学をしたりとちょっとずつ成長していくのが読んでいて楽しいです。シリーズとして話も展開していますが基本的に1巻完結で(前後編などもあり)1シリーズずつ読んでもたのしめるようになっています。
ストーリーは毎回異なり、殺人事件に巻き込まれたり、同級生を助けたり、新興宗教やマルチ商法が出てきたりします。時代を反映したお話も多かったので今読むと懐かしいかもしれませんね。中学生だ経ったぼくらたちが大人になるまでシリーズは続いています。最後まで読んでいないという方は是非チェックしてみてください。
英治たちを主人公にしたシリーズはご紹介した作品ですべてですが、ぼくらシリーズはまだまだあるんです。
まずスピンオフとして「ぼくんちの戦争ごっこ」。ぼくらシリーズの主人公たちの荒廃が主人公で本シリーズの登場人物も出てきます。「ぼくらとスーパーマウスJの冒険」も番外編として出版されています。
その他「新・ぼくらシリーズ」というシリーズも存在。こちらは「ぼくらの」というタイトルはついているものの、毎回舞台や登場人物が変わっています。
映画も続編があるの知っていた?
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映画の続編「ぼくらの七日間戦争2」は1991年に公開されています。前作から3年しかたっていないのですが、キャストが一掃されています。
ぼくらの七日間戦争といえば宮沢りえさんのイメージが強すぎるので、急にキャストを変えられてもついていかれないという人が多かったのではないでしょうか。
こちらはシリーズ10作目の「ぼくらの秘島探検隊」を原作にした物語。中二の夏休みの話で舞台は沖縄です。沖縄の大自然がリゾート開発で失われようとしていて英治たちは現地の中学生とともに、建設会社である桜田組と戦う、というストーリーです。
確かに映画にするのによさそうなストーリーですね。でも3年後なら前のキャストでみたかったですよね。
ぼくらの七日間戦争といえば宮沢りえさんのイメージが強すぎるので、急にキャストを変えられてもついていかれないという人が多かったのではないでしょうか。
こちらはシリーズ10作目の「ぼくらの秘島探検隊」を原作にした物語。中二の夏休みの話で舞台は沖縄です。沖縄の大自然がリゾート開発で失われようとしていて英治たちは現地の中学生とともに、建設会社である桜田組と戦う、というストーリーです。
確かに映画にするのによさそうなストーリーですね。でも3年後なら前のキャストでみたかったですよね。
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