『怪童丸』とは?
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『怪童丸』(かいどうまる/KAIDOHMARU)は、2001年12月19日に発売されたOVA。
オリジナルのビデオアニメとはいえども、人気コンテンツの続編や小説・コミックからの映像化というパターンが多いなか、ゼロベースから完全オリジナルの作品として制作された『怪童丸』。ある意味、意欲作といえるコンテンツですよね。
今回の記事では、そんなOVA『怪童丸』の内容を振り返っていきたいと思います。
今回の記事では、そんなOVA『怪童丸』の内容を振り返っていきたいと思います。
OVA『怪童丸』の本編動画・ストーリー
怪童丸前半 - ニコニコ動画
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怪童丸後半 - ニコニコ動画
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時代は正暦元年、相模国足柄山に暮らす坂田金時(さかたきんとき・怪童丸)は後継者争いから父親を殺されてしまい、金時自身の命も叔父・義信から狙われていました。一時は山中に逃げのびることに成功するも追手に捕まってしまい、まさに斬られる寸前のところで、都を守護する武将として名高い源頼光(みやもとのらいこう)に救われます―――。
身寄りがなくなった金時は、頼光のところに身を寄せ、やがて立派な女性へと成長します。頼光の直属の配下として武芸の技を磨き、兵部四天王の一人として男にも負けない腕前を持つように。女性らしさという部分には欠けるものの、金時の頼光を想う内心は恋慕の情。しかし、恋愛感情を知らずに育ってきた金時は、その感情を自覚していませんでした。
一方、頼光も密かに金時に想いを寄せていましたが、そのことを金時には告げられないでいました。
ある日、都内を巡回していた金時は、怪しげな人影を見つけ、荊木童子と呼ばれる妖しと一戦を交えます。荊木童子は、かつて生き別れになった従姉・桜舟姫と一緒に行動しており、金時に歪んだ愛情を向ける桜舟姫は、金時が生きていることを知ると、その身を我がものにしようと妖しの力をつかって都を焼き払おうとします。
腕前では金時より少し勝る荊木童子の手にかかり、金時は連れ去られてしまいます。
頼光は金時を助けるため、桜舟姫が本拠を構える大江山に一人で乗り込みますが…
身寄りがなくなった金時は、頼光のところに身を寄せ、やがて立派な女性へと成長します。頼光の直属の配下として武芸の技を磨き、兵部四天王の一人として男にも負けない腕前を持つように。女性らしさという部分には欠けるものの、金時の頼光を想う内心は恋慕の情。しかし、恋愛感情を知らずに育ってきた金時は、その感情を自覚していませんでした。
一方、頼光も密かに金時に想いを寄せていましたが、そのことを金時には告げられないでいました。
ある日、都内を巡回していた金時は、怪しげな人影を見つけ、荊木童子と呼ばれる妖しと一戦を交えます。荊木童子は、かつて生き別れになった従姉・桜舟姫と一緒に行動しており、金時に歪んだ愛情を向ける桜舟姫は、金時が生きていることを知ると、その身を我がものにしようと妖しの力をつかって都を焼き払おうとします。
腕前では金時より少し勝る荊木童子の手にかかり、金時は連れ去られてしまいます。
頼光は金時を助けるため、桜舟姫が本拠を構える大江山に一人で乗り込みますが…
OVA『怪童丸』の魅力とは?
アニメ本編で、主人公・坂田金時は怪堂丸として活躍しますが、坂田金時といえば昔話にも登場する金太郎のモデルになった人物として有名です。
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しかし、かなりのアレンジを加えられていて、その遊び心がOVA『怪童丸』の大きな魅力になっています。昔話『金太郎』とは違って、OVA『怪童丸』の金時は女性キャラクターとして描かれています。
現在では、アニメで歴史を偉人たちを女人化させるようなコンテンツも登場していますが、OVA『怪童丸』はその先駆けともいえる作品といえるでしょう。
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女性として描かれていることで金太郎とは違い、OVA『怪童丸』の金時はスピードやテクニックを重視した戦い方をします。山の中で熊と相撲をとる昔話の金太郎とは随分とイメージが違いますよね。
OVA『怪童丸』は、昔話の金太郎の印象をぶっ壊そうと徹底しているような気がします。
OVA『怪童丸』は、昔話の金太郎の印象をぶっ壊そうと徹底しているような気がします。
手練れの強敵として登場する荊木童子にも注目したいです。こちらはネタバレにはなってしまいますが、その正体は平将門。歴史上に実在した武将であると共に、怨霊として、現在も祟りが恐れられていますよね。
平将門を題材にした映画として、『帝都物語』が有名です。平和になった帝都をも転覆させる力があると描かれ、多くのミドルエッジ世代の記憶にも刻まれているはず。
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OVA『怪童丸』に登場する荊木童子は、その正体を平将門としながら女性キャラクターとして登場しています。『帝都物語』に登場する加藤保憲のように、圧倒的なパワーで向かってくる敵をねじ伏せるタイプではなく、金時と同じように、スピード・テクニックに長ける存在として描かれているのが印象的です。
平将門と並んで、日本の三代怨霊の一人に挙げられている菅原道真が登場するのも恐怖に輪を掛けます。
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史上最恐!【日本三大怨霊】にまつわる悲しい歴史とは?ゆかりの場所も紹介|THE GATE|日本の旅行観光マガジン・観光旅行情報掲載
祟りや災いをもたらす「怨霊」。中でも菅原道真、平将門、崇徳天皇は「日本三大怨霊」と呼ばれ、大災害を引き起こすほど恐ろしい存在として現在でも語り継がれています。今回は、日本三大怨霊が生まれた歴史や、今でも不思議な噂が絶えないゆかりの地を紹介します。
菅原道真も生贄として捧げられた女性の体を依り代にしており、女性キャラクターとして描かれています。坂田金時・平将門・菅原道真と、物語のキーマンとして登場する歴史上の偉人が全て女性として登場するところに何かしら意味があるような気がしますね。
Production I.G
SMEビジュアルワークス
発売:2001年
話数:全1話
(本編約46分)