「ザウルス(Zaurus)」SLシリーズ
日本国内での初代”りなざう”「SL-A300」
CPUにはARMアーキテクチャを採用し、OSにはPDA向けLinuxを採用する。
機種によりOSの名前は異なるが、初期のOSEmbedix Plus PDAが開発元の買収等を経て名前を変えていったものであり、実質同一ファミリーである。
SL-A300を除きCFスロットとSDスロットを各1個ずつ標準搭載する。SL-A300は標準でSDスロットのみで、SL-C3000/3100/3200は隠しCFスロットにハードディスクを搭載している。
また、SL-C860/SL-6000まで公式でオプションポート16を搭載する。SL-C1000/3000/3100はフラットな蓋で隠されている。
ユーザインタフェースにはGUIツールキットQtの組み込み用であるQtopiaを採用している。
QtではX11用のソフトが動かないが、pdaXrom、OpenZaurus、PocketWorkstation等の代替OSやQt上で動作するX/Qt Server等のX11サーバを用いる事でX11用のソフトも稼動する。これによりOpenOffice.org等のPC-Linux用ソフトを利用する事も可能である。
1984年 ユナイテッドシステムエンジニア社が設立される
1999年 モトローラ社の半導体部門がMetrowerks社を取得
1999年 Lineo社がユナイテッドシステムエンジニア社を取得
1999年 ユナイテッドシステムエンジニア社が株式会社リネオ(Lineo Japan社)に改名
2001年11月 シャープがSL-5000Dを開発者向けに発売。OSはLineo社のEmbedixを使っている。
2002年3月 シャープがZaurus SL-5500を海外で発売
2002年4月 Embedix社がLineo社と株式会社リネオ(Lineo Japan社)を再合併
2002年10月 Embedix社からマネジメント・バイアウトにより株式会社リネオ(Lineo Japan社)が独立、Lineoブランドを継承
2002年12月 Metrowerks社がEmbedix社のLinux部門を買収
2003年ごろ Metrowerks社がEmbedixをOpenPDAへ改名
2003年2月 株式会社リネオがリネオ ソリョーションズ社へ改名
2003年 Motorola社の半導体部門がスピンオフしてFreescale社に分離
2005年 Freescale社がMetrowerksの名前を廃止
2005年 シャープがSL-C3000を発売。この型からOSにリネオ ソリョーションズ社のLineo uLinuxが使われている。
2006年3月 シャープが最後のZaurusにあたるSL-C3200を発売、その後新製品の開発は行われず
2006年6月ごろ インテルがMarvellへXScale周りの事業を譲渡
2009年9月 シャープがNetWalkerを発売。CPUはFreescale社のi.MX515であり、OSはUbuntuをカスタマイズしたものを使っている。
みなさんはザウルスまたはPDA、上手く使いこなせいましたか?