「ミニ四駆」(タミヤの四輪駆動の自動車模型)の歴史:レーサーミニ四駆シリーズ・フルカウルミニ四駆シリーズ・タイプ1からMAシャーシほか
2015年11月18日 更新

「ミニ四駆」(タミヤの四輪駆動の自動車模型)の歴史:レーサーミニ四駆シリーズ・フルカウルミニ四駆シリーズ・タイプ1からMAシャーシほか

「ミニ四駆」。この言葉に30代後半の方は郷愁を感じるのではないだろうか。童心に帰って遊んでみたいと思う方も多いでしょう。今、そうした大人が急増し、ミニ四駆が第三次ブームを迎えています。ミニ四駆の誕生の時、1982年7月「1/32 ミニ四駆シリーズ」の発売開始から現在まで、その歴史を振り返ります。懐かしいミニ四駆マシンから最新のマシンまで50キット以上沢山まとめています。

39,105 view

電子出版のミニ四駆専門誌「月刊ミニヨン技術」の創刊(2013年5月30日)

電子出版のミニ四駆専門誌「月刊ミニヨン技術」の創刊(2...

電子出版のミニ四駆専門誌「月刊ミニヨン技術」の創刊(2013年5月30日)

昨年2012年、13年ぶりにジャパンカップが復活、これに合わせてリターン・ミニヨンレーサー、大人のミニ四駆人口が漸増しています。ミニ四駆の情報流路は、これまで子供向けコミック誌や模型誌の1コーナー、昨今ネット上では株式会社タミヤや有志のユーザーによる情報発信が主となっていますが、初心者向けまたはマニア向けと二極化が進んでおり、もっと技術を学びたい中級者、しばらくぶりに復帰したリターン・ミニヨンレーサー向けの情報が不足しています。

加えて、ミニ四駆専門の情報誌といったものがこれまで存在しませんでした。そこで、今回ソーシャルメディアの次のパーソナルメディアとして注目されている電子出版にて、ミニ四駆専門誌「月刊ミニヨン技術」を創刊する運びとなりました。

「月刊ミニヨン技術」では、情報不足になりがちな地方のミニヨン・レーサーや、初心者以上上級者未満で上を目指したいレーサーを対象に、現在進行形のミニ四駆技術・情報を提供していきます。

ミニ四駆の範疇に留まらず、そのモデルとなった実車やFormula 1のレースシーンで使われる本物の技術にも焦点をあて、今後のミニ四駆の技術向上に貢献したいと考えています。特に漫画の題材ともなった「空力(エアロダイナミクス)」については、実車の世界でもまだまだ正しい理解を得られておらず、ミニ四駆の現実でもこれまで重要視されていませんでした。しかし、ARシャーシやMAシャーシで空力を意識したデザインとなった現在、正しく理解をすることで新しい局面を迎える可能性を秘めています。

技術といっても改造方法を解説するhow to(ハウツー)本ではなく「人」に焦点をあて、その裏側に隠れているバックグラウンド、ヒストリー、フィロソフィーを引き出し、物事の本質、物理法則に迫ります。

また、ミニ四駆小説の連載や、毎月の表紙を飾るカバーガールとそのグラビア・インタビューなどお楽しみ要素も盛り込んで、硬軟自在な読み応えのある技術誌を目指します。お楽しみ頂ければ幸いです。

■月刊ミニヨン技術 vol. 1 目次

・創刊のご挨拶
・特集:最新MAシャーシの全貌
・ミニヨン・レーサーインタビュー しとさまさん
・空力ニュースレター No.01
・ミニ四駆小説「流しのミニヨン・レーサー北川」【第二部】第1~4話
・カバーガールインタビュー 松浦希望
・カバーガールトーク「グラビア浪漫」
・なんでもQ&A、人生相談コーナー
・次号予告/編集後記

■ミニ四駆小説「流しのミニヨン・レーサー北川」について

 賭けミニ四駆がアングラで流行した近未来を舞台に、ホームコースを持たない流しのミニヨン・レーサー(ミニ四駆でレースを行うユーザー)の北川がひょんなことから巨大闇組織の陰謀に巻き込まれ、命を狙われ逃亡する北川とその仲間たち。昭和の雰囲気を醸しながら日本社会の闇を描き、ミニ四駆の専門的な表現を極力省くことでミニ四駆を知らない方でも楽しめる架空小説になっています。

 Amazon Kindleストアにて【第一部】を好評販売中。

2013年6月 MAシャーシ 発売

駆動効率を追求したMAシャーシ

駆動効率を追求したMAシャーシ

“MA”とは、Midship AERO(ミドシップエアロ)の略。モーターを車体中央に搭載した、ミドシップレイアウトの「MSシャーシ」、走行中の気流(エアロ)を特に意識してデザインされた「ARシャーシ」。それぞれの優れた特徴を1台のシャーシにまとめあげたのがこの「MAシャーシ」です。もちろん、これまでに蓄積されたレーシングノウハウをいかして、3.5:1のギヤ比を採用、6個の低摩擦ローラーやリヤスキッドバーを標準装備するなど、走行性能も徹底的に磨き上げました。加えて、一体型のモノコック構造の採用で、組み立てやすさやメンテナンス性もさらに向上するなど、初心者からベテランレーサーまで、また、小さめのコースで行われる街かどレースから、大型の特設5レーンサーキットの公認競技会まで、幅広く対応できるシャーシです。
(出典:「タミヤ」製品情報:ミニ四駆PROシリーズ No.35 ブラストアロー)
グレードアップパーツシリーズ No.476 「MAシャ...

グレードアップパーツシリーズ No.476 「MAシャーシ ファーストトライパーツセット」

MAシャーシでレースに参加するために欠かせない基本的なパーツをセット。前後のFRPプレート、13mm低摩擦プラローラー、アジャストマスダンパー4個、スタビポールに加えて取り付け用の金具も付属。フロントFRPプレートには9、11、13、19mmのローラーを、リヤには9、11、13、17、19mmのローラーが取り付け可能。

(Amazon.co.jpより)

2013年6月 MAシャーシを初採用をした「ブラストアロー」が発売。

ミニ四駆PROシリーズ No.35 「ブラスト アロー...

ミニ四駆PROシリーズ No.35 「ブラスト アロー」 (MAシャーシ)

ダブルシャフトモーターが特長のミニ四駆PROシリーズに、新たなシャーシが登場。これまでのミニ四駆PROで採用していた、スピーディーなセッティング変更のための3分割「MSシャーシ」に対して、駆動効率をさらに追求するために一体構造のシャーシを採用したのが今回の「MAシャーシ」の特徴。しかも組み立てやすさにも考慮し、パーツを装着する拡張性も十分。さらに、空気抵抗を少なく、そして各部の冷却も考え抜かれたエアロデザインとしました。ボディはルマン24時間レースなどを走る、実車のプロトタイプレーシングカーをイメージ。前後一体型のギヤカバーをバッテリーカバーで固定。シャーシの全長は156mm (MSは152mm) 、全幅97mm (MSは92mm) 。ホイールベースをMSシャーシと同サイズの80mmにしつつ、ローラーの前後スパンを長く、またワイドに設定することでいっそう安定した走行を実現。

(Amazon.co.jpより)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00CDFUAGY/

「ミニ四駆超速ガイド」と呼ばれるタミヤ公式ガイドブックを2013年から毎年刊行。創刊は2013年6月14日。

タミヤ公式ガイドブック ミニ四駆 超速ガイド2013 ...

タミヤ公式ガイドブック ミニ四駆 超速ガイド2013 (Gakken Mook) (2013年6月14日)

デジタルカーブなどで威力を発揮する「スライドダンパー」(略:スラダン)

グレードアップパーツ GP.469 「フロントワイドス...

グレードアップパーツ GP.469 「フロントワイドスライドダンパー」(2013年9月29日)

カーブが続くセクションをスムーズに走行するために欠かせないパーツ。
スライドするアルミプレートは大きなショックが加わっても変形しにくい2.0mm厚を採用。
カバーは低摩擦樹脂を使用して滑らかなスライドを実現します。
スライドをコントロールするスプリングは2種類。
さらにスライドの硬さを調整するネジも装備してコースに合わせた細かなセッティングが可能。
アルミプレートには9、13、17、19mmローラーが取り付けられます。

(Amazon.co.jpより)
このグレードアップパーツ GP.469 「フロントワイドスライドダンパー」はスライドステー部分はアルミですが、この部分をカーボンにして実装する方も多いでしょう。

スーパーカー世代向け実車モデルタイプのミニ四駆 (MAシャーシ)(2014年2月8日)

ミニ四駆PROシリーズ No.37 「フェスタジョーヌ...

ミニ四駆PROシリーズ No.37 「フェスタジョーヌ」 (MAシャーシ)(2014年2月8日)

低くワイドに構え、ラジエターの熱を効果的に流すエアダクトがあるフロントまわりや、小さくまとめられたコクピット、リヤに大排気量のエンジンを収めている事を連想させるリヤボディワーク、大きなダウンフォースを発生させるリヤウイング等、最新のスーパーカーの特徴を兼ね備えたボディが魅力。ダブルシャフトモーター搭載のMAシャーシ採用。26mmローハイトタイヤ装備。ギヤ比は3.5:1。シャーシはABS樹脂のグレーカラー。ギヤカバー部品は低摩擦素材のライトグレーを採用。全長156mm、全幅 97mm

(Amazon.co.jpより)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00GH1N4MM/
スーパーカー世代にとってランボルギーニを彷彿とさせる官能的なフォルムです。実車タイプのミニ四駆の中でも、かなりかっこいいデザインだと思います。走らせるだけでなく見て楽しむのも良いです。バンパーレスにしてディスプレイモデル風に仕上げてもいい。
ミニ四駆PROシリーズ No.39 「アビリスタ」 (...

ミニ四駆PROシリーズ No.39 「アビリスタ」 (MAシャーシ) (2014年7月12日)

MAシャーシ採用のミニ四駆PRO第5弾。GTカーのような大型ウイングは大きなダウンフォースも期待でき、ノーズ部のエアインテークや左右リヤフェンダー部の小さな丸いエアアウトレットなど冷却効果も向上。ディッシュホイールに26mmのローハイトタイヤをセット。6個のローラーは低摩擦タイプ。ギヤ比は3.5:1。

(Amazon.co.jpより)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00JUDAHYM/
ミニ四駆PROシリーズ No.40 「ライキリ」 (M...

ミニ四駆PROシリーズ No.40 「ライキリ」 (MAシャーシ)

ミニ四駆PRO『アストラルスター』に続く、znug designの手になる第2弾のミニ四駆。盛り上がった前後のフェンダーに見られるエッジを効かせたラインは、流れるような刀の動きをイメージしてデザイン。
ボディラインに合わせた繊細で立体的なローハイトタイヤ用のスポークホイールも新デザイン。
マシンのフロント部を引き締める、彫りの深いヘッドライト回りの造形は分割パーツで再現。
ボディ:ABSブラック。シャーシ本体:ABSグレイ。
ホイール:新規デザインPPガンメタル。
タイヤ:ローハイトタイヤ。

(Amazon.co.jpより)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00PIGWMCA/

実車タイプのミニ四駆を使う「痛車ミニ四駆」も楽しい

ベースのミニ四駆「コペン RMZ」の『ラブライブ!スイ...

ベースのミニ四駆「コペン RMZ」の『ラブライブ!スイング』主人公の穂乃果の痛車ミニ四駆

出典:ケイ・ホビー ミニ四駆・ガシャポンBLOG「ホノカチャン! 久々に痛ミニ四駆を作ってみた!」
ベースのミニ四駆「コペン RMZ」の『ラブライブ!スイ...

ベースのミニ四駆「コペン RMZ」の『ラブライブ!スイング』主人公の穂乃果の痛車ミニ四駆

204 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

親子・家族・友達同士で遠足気分で楽しもう!大人のミニ四駆「ミニ四駆ジャパンカップ2017 東京大会2」(2017年7月16日)イベントレポート&ガイダンス

親子・家族・友達同士で遠足気分で楽しもう!大人のミニ四駆「ミニ四駆ジャパンカップ2017 東京大会2」(2017年7月16日)イベントレポート&ガイダンス

「ミニ四駆ジャパンカップ2017 東京大会2」(2017年7月16日)当日のレース参加者は3,117名、付き添いなどすべての来場者合計はのべ4000~5000名と見込まれます。 大勢の観客は会場を埋め尽くし、お祭りやビッグイベントのように大盛況でした。親子で楽しむイベントとして、まさに一大コミュニティ・文化イベントになっています。当日のレース参加者と観客の雰囲気と熱気をお伝えいたします。スピードと安定性をコース上でベストフィットさせることは難しい。奥が深いですよ。
【実車版エアロ アバンテ】タミヤが10/18、「1/1ミニ四駆実車化プロジェクト」で製作した実車版ミニ四駆「エアロ アバンテ」を世界初公開!

【実車版エアロ アバンテ】タミヤが10/18、「1/1ミニ四駆実車化プロジェクト」で製作した実車版ミニ四駆「エアロ アバンテ」を世界初公開!

1980~90年代に大ブームとなったミニ四駆が、なんと実車で登場しました!ボディデザインはシリーズのなかでも人気の高い「エアロ アバンテ」仕様。複雑な形状を忠実に再現し、最高速度は180km/hとのこと。10月18日に世界初公開された「1/1ミニ四駆実車化プロジェクト」製作の実車版ミニ四駆「エアロ アバンテ」を早速チェックします!!
青春の握り拳 | 7,393 view
静岡県の志太消防本部で運用されている「スズキ ジムニー」の広報車が1/43スケールで登場!!

静岡県の志太消防本部で運用されている「スズキ ジムニー」の広報車が1/43スケールで登場!!

ヒコセブンより、オリジナルブランド「CARNEL」のダイキャスト製1/43スケール(約8cm)『スズキ ジムニー XG (JB64W) 2019 静岡県志太消防本部広報車』が発売されます。
隣人速報 | 187 view
ミニ四駆で遊んでた?ミニ四駆の流行から衰退までの流れと幼少期の思い出を語る

ミニ四駆で遊んでた?ミニ四駆の流行から衰退までの流れと幼少期の思い出を語る

皆さんは子供の頃、ミニ四駆で遊んだ思い出をお持ちでしょうか?アラフォー世代ならきっとドンピシャな懐かしいミニ四駆の流行~衰退の流れを紹介すると共に、自身のミニ四駆にまつわる思い出を語ります!
ゆうなパパ | 2,767 view
大人の「ミニ四駆」ライフ!

大人の「ミニ四駆」ライフ!

80年代後半から90年代、夢中になった方も多いのでは?いまでも楽しめる大人のミニ四駆ライフをご紹介!!
トントン | 1,226 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト