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お菓子系モデルたちのレールが、制服水着、ランジェリー、着エロ、最後はヌードと敷かれるようになると、AV事務所が新人を売り出すためのプロモーションとして利用し始めます。すでにAV出演が決まっているモデルを最初はお菓子系モデルとして登場させ、ランジェリー、ヌード、最後はAVと持っていく流れがプロモーションとして仕組まれるようになりました。そうなると初期の現役女子中高生というコンセプトからは段々とずれていき、最初から仕組まれた戦略によってお菓子系モデルが作られるようになったのです。
各雑誌もあのお菓子系モデルが遂にヌード! AVに! みたいなセンセーショナルな紙面を作ることが出来てはいたのですが、そのうちに仕込みであることが読者にバレてしまうことになります。純粋なお菓子系モデルたちを愛した読者は、少なからず不信感を持ったのではないでしょうか。と同時に児童ポルノ法が施行されたことにより、18歳未満のモデルとヌードグラビアが混在する雑誌に規制(主に自主規制という形でしたが)が入り、お菓子系雑誌はだんだんと衰退の道へと進みました。
各雑誌もあのお菓子系モデルが遂にヌード! AVに! みたいなセンセーショナルな紙面を作ることが出来てはいたのですが、そのうちに仕込みであることが読者にバレてしまうことになります。純粋なお菓子系モデルたちを愛した読者は、少なからず不信感を持ったのではないでしょうか。と同時に児童ポルノ法が施行されたことにより、18歳未満のモデルとヌードグラビアが混在する雑誌に規制(主に自主規制という形でしたが)が入り、お菓子系雑誌はだんだんと衰退の道へと進みました。
お菓子系ライバルの岐路
萩原舞と風野舞子は、ちょっとライバル的な部分がありました。活動時期がほぼ同じだったので出版社も気を使っていました。対応する編集者も分かれていました。こちらからすればライバル心を持ってくれるのはいいことで、雑誌も活性化するってものです。その裏には、もちろんAVに持っていくように仕掛けていた部分もありました。アダルトビデオまで持っていければさらに会社の売り上げに貢献できるからです。
彼女たちの心の奥底まで垣間見ることはできませんが、萩原舞は自分がどのような流れにいるのかを理解していたんじゃないかと思っています。きっとAVまでやることになるのを予感していたのではないでしょうか。風野舞子はちょっと違いました。お菓子系でチョイエロモデルのままずっと続けられると思っていた節があります。しかしセミヌード写真集が出たことにより流れが一気に変わることとなります。ファンもメディアもヌードを望み、最後にはAVに進むことを期待されたのです。
推測ですが、この流れは彼女にとって本位ではなかったんだと思います。セミヌード以降、彼女の表情は暗くなり、世に出るグラビアのほとんどは暗いイメージで撮影されることになります。もしかしたら彼女の心情が誌面に現れたものだったのかもしれません。しばらく彼女はヌードグラビア、ヌードイメージビデオの出演をしていましたが、だんだんと露出は減りひっそりと引退してしまいます。彼女は結局AVをやることはありませんでした。
お菓子系モデルの行き着く先にはタレントにという線はほぼありませんでした。グラビアアイドルにはタレントに行く道があったのですが、なぜなのでしょうね。稀な例として元AKBの大島優子が幼少の頃に、ちょっと怪しいイメージビデオに出演したことがあります。『Growing up!(心交社)』という12歳の時に出したイメージビデオです。心交社は着エロビデオやジュニアアイドルを多く制作する会社で、いわゆるエロ本出版社です。大島優子がジュニアアイドルとして活動していたというのは、ファンでもない限りあまり知られていません。
彼女たちの心の奥底まで垣間見ることはできませんが、萩原舞は自分がどのような流れにいるのかを理解していたんじゃないかと思っています。きっとAVまでやることになるのを予感していたのではないでしょうか。風野舞子はちょっと違いました。お菓子系でチョイエロモデルのままずっと続けられると思っていた節があります。しかしセミヌード写真集が出たことにより流れが一気に変わることとなります。ファンもメディアもヌードを望み、最後にはAVに進むことを期待されたのです。
推測ですが、この流れは彼女にとって本位ではなかったんだと思います。セミヌード以降、彼女の表情は暗くなり、世に出るグラビアのほとんどは暗いイメージで撮影されることになります。もしかしたら彼女の心情が誌面に現れたものだったのかもしれません。しばらく彼女はヌードグラビア、ヌードイメージビデオの出演をしていましたが、だんだんと露出は減りひっそりと引退してしまいます。彼女は結局AVをやることはありませんでした。
お菓子系モデルの行き着く先にはタレントにという線はほぼありませんでした。グラビアアイドルにはタレントに行く道があったのですが、なぜなのでしょうね。稀な例として元AKBの大島優子が幼少の頃に、ちょっと怪しいイメージビデオに出演したことがあります。『Growing up!(心交社)』という12歳の時に出したイメージビデオです。心交社は着エロビデオやジュニアアイドルを多く制作する会社で、いわゆるエロ本出版社です。大島優子がジュニアアイドルとして活動していたというのは、ファンでもない限りあまり知られていません。
【放送事故】 AKB48 大島優子 子役時代 ロリビデオ出演映像流出 水着撮影
表には出てこないセクシーなカットもありました
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ブルセラ、お菓子系、ジュニアアイドルモデルはマニア物というか、アンダーグラウンドのイメージ、レッテルがあったのかも知れませんね。イメージが重要なアイドル業界で、マニア向け雑誌で活躍した過去があるモデルは問題があったのでしょうか。正直よく分からないというのが本音です。
お菓子系雑誌は無くなったが日本のブルセラは今も続くトレンド
お菓子系雑誌はマニア向けのブルセラ、ロリコン雑誌から、イメージの明るい物として出てきた雑誌でした。90年代はブルセラブームと共に爆発的にブームになり、ブルセラアイドルもたくさん登場します。そしてブームが終わりそうになる頃、ジュニアアイドルなる15歳以下のイメージビデオブームが到来し、ロリコン好事家たちに消費されていきました。
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毎回繰り返されることですが、初登場時は明るく可愛いイメージでグラビアを作っていても、最後にはエロ要素を出していかないとファンは離れていくようになります。そして内容はハードになり、モデルたちは最後の一線を超えるかどうかの選択を迫られます。
悲しいと言えば悲しいのですが、飽きられたら仕事は無くなっちゃうのがグラビアアイドルの宿命なんですよね。消費された後にはまた次のフレッシュなグラビアアイドルが登場する。人気商売というのは残酷です。
悲しいと言えば悲しいのですが、飽きられたら仕事は無くなっちゃうのがグラビアアイドルの宿命なんですよね。消費された後にはまた次のフレッシュなグラビアアイドルが登場する。人気商売というのは残酷です。
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乃木坂46 『制服のマネキン』Short Ver.
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このように90年代初期サブカルチャーが流行しコギャルブームと同時期に生まれたブルセラ、お菓子系雑誌、ジュニアアイドルブームは、盛り上がり過ぎたがために児童ポルノ法が生まれ、最終的には終焉を迎えました。しかしその要素を取り込み、新たな流れを作ったのがAKBや乃木坂などではないのかなと思ったりします。メジャーアイドルたちがブルセラ、お菓子系のコンセプトを受け継いだのではないかと思うのです。
日本人男性はロリコンだとよく言われています。巷にあふれるアニメ番組の主人公の男の子たちは、中二病をこじらせたキャラがなぜか美少女たちに囲まれるという物語が大半です。エロコミックの表現は幼児陵辱など、歯止めがかかってないようです。日本人男性のローティーンに対する欲望をどう人の成熟度として判断すればいいのかはわかりませんが、言えるのは、海外ではローティーンを性的欲望で描くグラビアやマンガは、摘発の対象となるということなのです。
日本社会のロリコンカルチャーを見逃す風潮は、地上波テレビや町中でも普通に存在していると思いますが、これらに対して私たちは鈍感になっていて、気付かないだけだったりするのかもしれません。こんな状況を問題とするかしないのかの議論は児童ポルノ法が出来たときのように、また必要になってきているのかもしれませんね。
日本人男性はロリコンだとよく言われています。巷にあふれるアニメ番組の主人公の男の子たちは、中二病をこじらせたキャラがなぜか美少女たちに囲まれるという物語が大半です。エロコミックの表現は幼児陵辱など、歯止めがかかってないようです。日本人男性のローティーンに対する欲望をどう人の成熟度として判断すればいいのかはわかりませんが、言えるのは、海外ではローティーンを性的欲望で描くグラビアやマンガは、摘発の対象となるということなのです。
日本社会のロリコンカルチャーを見逃す風潮は、地上波テレビや町中でも普通に存在していると思いますが、これらに対して私たちは鈍感になっていて、気付かないだけだったりするのかもしれません。こんな状況を問題とするかしないのかの議論は児童ポルノ法が出来たときのように、また必要になってきているのかもしれませんね。
トダカユースケ《プロフィール》
大学卒業後、英知出版勤務。「べっぴん」「ビデオボーイ」「すっぴん」「Dr.ピカソ」編集部などで勤務。その他にも三和出版、マクセル出版など編集畑を渡り歩く。アイドル写真集を30タイトル以上制作。
出版社勤務を辞めた後、IT関連企業に入り、アイドルDVDのメーカーを立ち上げ50タイトル以上の作品を制作。独立後、携帯コンテンツ、電子書籍、ローカルテレビ、企業広告などの制作を行っている。
出版社勤務を辞めた後、IT関連企業に入り、アイドルDVDのメーカーを立ち上げ50タイトル以上の作品を制作。独立後、携帯コンテンツ、電子書籍、ローカルテレビ、企業広告などの制作を行っている。
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