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無実で犯人にされたら誰でも怒りが込み上げます。最後は、ニコルスをキンブルがボコボコにします。
映画解説
業の陰謀系の映画は多くあるけど、この映画の場合、警察や、ジャーナリストや保安官が陰謀を暴くわけじゃない。逃亡中の主人公キンブル(ハリソン・フォード)が真犯人を見つけて、追ってくる連邦保安官ジェラード(トミー・リー・ジョーンズ)に気づかせるという離れ業をやってのける。
かと言って、全てを頭脳で解決という訳ではなく、列車事故に巻き込まれたり、暴漢が義手でかなり特徴があるなど、運も味方につけている部分がすごくいい。
すべて頭脳で解決すると、どーせ頭良かったから解決出来たんでしょ?という感想で終わってしまう。実際に頭が良くないと犯人を見つけることは不可能だけど、偶然を時折入れる事で、単に頭良いからで終わる危険を防いでいると思う。
トミー・リー・ジョーンズがアカデミー助演男優賞を受賞!!
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その後、トミー・リー・ジョーンズ主演による『逃亡者』の続編『追跡者』が制作されました。
映画の元となったアメリカドラマ「逃亡者」
1960年代のアメリカのテレビドラマ「逃亡者」を覚えていますか?まだテレビがモノクロの時代にいくつものアメリカのテレビ番組が放映され、日本の視聴者にアメリカの文化や生活スタイルを伝え、当時のアメリカへの親近感を盛り上げました。
いくつかのドラマは単なる娯楽番組でなく、ヒューマンドラマでした。逃亡者もまたそうしたドラマの一つです。主人公の生きざまを通して、人間の強さ・弱さ、さらにはアメリカの持つ普遍的な自由への欲求を描いています。
ちなみに『逃亡者』の物語は、現実に起きた「サム・シェパード事件」がヒントになってます。
1954年7月4日、オハイオ州クリーブランド郊外に住む、サミュエル(サム)・シェパード医師の家で、彼の妻マリリンが惨殺された。サムはもじゃもじゃした髪の侵入者に殴られ気絶していたと主張したものの、容疑者として逮捕され、第二級殺人(計画性はあるが第一級殺人の条件を満たさない殺人)で終身刑の判決を受ける。母親はショックで拳銃自殺し、父親も病死。しかし、1966年に行われた再審の結果、サムは無罪となって釈放された。
この事件は、マスコミに大きく取り上げられ、本にもなったために、アメリカでは有名であり、ドラマ「逃亡者」がヒットしたのはこうした背景もあった。
とにかく面白いので、ハリソン・フォードの逃亡するシーンを映画で堪能してみて下さい。
(あらすじ)
シカゴで起きた一件の交通事故で、元CIA特殊工作員のシェリダンはニューヨークで起きた殺人事件の犯人として緊急逮捕され、ニューヨークに護送されることになった。シェリダンは他の囚人とともに、連邦保安官上級代理ジェラードが同乗する護送機に乗せられる。だが離陸してまもなく、機体は急降下しオハイオ川に墜落し、事故に乗じてシェリダンは消える。こうしてジェラードと逃亡犯シェリダンとの追走劇が始まった。