ヤンキーと言えば喫煙、喫煙と言えばヤンキーの象徴でした。未成年であるにもかかわらず、喫煙していないヤンキーというのはほぼ存在しなかった印象があります。そんなヤンキーの部屋に鎮座していたのが「LARKのゴミ箱」で、どこからか入手して部屋の片隅に置いていました。現在ではヤフオク!で当時のものが出品されるケースが目立ち、価格は1100円程度となっています。また、ZIPPOもヤンキー必携の品であり、珍しいデザインの場合はそれなりに高い値段で取引されています。ヤフオク!ではBOØWYのZIPPOが4080円で取引されていました。
部屋の壁に目を向けると、アイドルのカレンダーやポスターなどが飾られているケースが意外とありました。ヤンキーの間で特に人気が高かったアイドルと言えば、「ビー・バップ・ハイスクール」の映画に出演していた中山美穂や、その大人びた風貌からヤンキーっぽさが醸し出されていた工藤静香などが挙げられるでしょう。試しに工藤静香の当時のポスターを調べてみると、1988年のヒット曲「MUGO・ん…色っぽい」のポスターがメルカリで1600円で取引されていました。
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本棚に目を向けると、ヤンキー系の雑誌や漫画が雑に積まれたりしていました。特に人気が高かったのは1987年創刊の暴走族向け雑誌「チャンプロード」で、「ティーンズロード」といった類似雑誌とともに、仲間とヤンチャしている写真を投稿し雑誌に掲載されることが一種のステータスとなっている地域もありました。「チャンプロード」の価格を調べてみると、1987年9月創刊号がヤフオク!で5000円で取引されていました。当時の定価が280円のため、かなりのプレミアが付いていることが見て取れます。
80年代にヤンキーをやっていた方であれば身に覚えがあるかもしれない「コルク半狩り」。「コルク半」とは、バイクを乗る際に装着する野球帽型のヘルメットの通称であり、フルフェイスのヘルメットに対し「半帽ヘルメット」とも呼ばれています。かつてヤンキーの間では「この地域でコルクを被れるのは俺らだけ」「コルクを被りたいなら上納金を払え」といったふざけたルールが横行しており、それに反抗すると「コルク半狩り」と称し襲撃を受けるという事態が発生することがありました。現在でも散発的にこの手の狩りは起こっているようです。この「コルク半」ですが、メルカリで調べてみると128000円で取引されていました。意外と高いものもあるようです。また、狩りに使用したかもしれない「木刀」についても調べたところ、アマゾンで2696円で販売されています。
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また、青春(性春)時代をヤンキーとして過ごした世代としては、ラブホテルのメンバーズカードの所持数の多さもステータスの一種として機能していました。このメンバーズカードについて調べてみると、メルカリで5枚で800円で取引された例が確認できます。
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以上、ヤンキーの部屋にありそうなものを10品ほど挙げてみました。それぞれの価格は以下の通りです。
バブロ「ポマード」:¥2,680
ジャックナイフ型コーム:¥1,760
ドリフシューズ(デッキシューズ):¥1,390
LARKのゴミ箱:¥1,100
BOØWYのZIPPO:¥4,080
工藤静香「MUGO・ん…色っぽい」ポスター:¥1,600
チャンプロード創刊号:¥5,000
コルク半:¥128,000
木刀:¥2,696
ラブホテルのメンバーズカード:¥800
計¥149,106
バブロ「ポマード」:¥2,680
ジャックナイフ型コーム:¥1,760
ドリフシューズ(デッキシューズ):¥1,390
LARKのゴミ箱:¥1,100
BOØWYのZIPPO:¥4,080
工藤静香「MUGO・ん…色っぽい」ポスター:¥1,600
チャンプロード創刊号:¥5,000
コルク半:¥128,000
木刀:¥2,696
ラブホテルのメンバーズカード:¥800
計¥149,106
『小学生男子の部屋にありそうなもの』今買うといくら??
次は、80年代の小学生男子の部屋にありそうなものを検証しましょう。まず挙げられるのは、当時一世を風靡していたファミコン関連商品ではないでしょうか。現在いくらで購入できるのかを調べてみたところ、ファミコン本体の新品はアマゾンで27580円(当時の定価は14800円)、ディスクシステムの新品はアマゾンで36800円(当時の定価は15000円)で販売されていました。中古ではそれぞれその10分の1程度で入手可能ですが、当時同様に新品で購入するとなると現存数の少なさからプレミア価格になる模様です。
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1987年にハドソンから発売され「1秒間16連射」の高橋名人の影響で大ヒットを記録した「シュウォッチ」。こちらは2008年に復刻版(定価:1680円)が発売されたりしているものの、人気が高くプレミア化しており、現在はアマゾンで11000円で販売されています。
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本棚には、「ジャンプ」「マガジン」「コロコロ」「ボンボン」といった漫画雑誌を並べている子供が多かったのではないでしょうか。そこで80年代の「月刊コロコロコミック」の取引状況を調べてみると、ヤフオク!にて80年代のコロコロの10冊セットが7500円で取引されていました。当時の定価が330円程度だったのに対し、1冊あたり750円とプレミア化しています。