イタリア館の本館は、ピサの斜塔モチーフとしたユニークな建築物でした。斜めに伸びた建物は、これまでの建築概念を超越したもので、天井や一部の床を傾斜させています。内側に入ると、水が上に向かって流れているなどのように、目の錯覚を見事に利用しています。設計はローマの新進建築家トマソ・バーレによるもので、イタリアでの公募コンクールで優勝した作品だったそうです。
建物の先端と垂直の側面はガラス張りで、上下面は軽量モルタルで仕上げられ、その上を銅箔張りになっていました。内装としては、広がるような模様のイタリア製のセラミック・タイルが床一面に張られ、壁と天井はコンクリート打ち放しの仕上げです。
1 階は、玄関ホールや展示ホールの他、政府代表室やレストランが配置され、西端には 3 階へ上がるエスカレーターがありました。2 階・3 階は傾斜床のある展示室で、2 階にあるイタリアの図書と切手の売店が注目ポイント。本館の東側には別館の産業館があり、本館の 2 階からブリッジを渡って入るように設計されています。
建物の先端と垂直の側面はガラス張りで、上下面は軽量モルタルで仕上げられ、その上を銅箔張りになっていました。内装としては、広がるような模様のイタリア製のセラミック・タイルが床一面に張られ、壁と天井はコンクリート打ち放しの仕上げです。
1 階は、玄関ホールや展示ホールの他、政府代表室やレストランが配置され、西端には 3 階へ上がるエスカレーターがありました。2 階・3 階は傾斜床のある展示室で、2 階にあるイタリアの図書と切手の売店が注目ポイント。本館の東側には別館の産業館があり、本館の 2 階からブリッジを渡って入るように設計されています。
未来都市に入り込んで胸を膨らませた子供たち
パビリオンめぐり / EXPO'70 Pavilions Tour
via www.youtube.com
今回は、1970年に開催された日本万国博覧会に誕生した数多くのパビリオンから、特に外観的に印象に残った建物をご紹介しました。ここでは3つのパビリオンをチョイスしたのですが、まだまだ注目を集めた外観を持つパビリオンもたくさんありました。そんな素晴らしい建築物が集まった未来都市には、たくさんの子供たちも訪れています。これまで見たことのない建物群の中で、建築に興味を持った子供たちも多かったはず。今後の日本の建築界で活躍する技術者の中には、大阪万博に行ったことで未来を志した人も少なくないでしょう。