戦国魔神ゴーショーグンってどんなアニメなの?
「ゴーショーグン」とは、1981年に放映された、葦プロ制作のロボットアニメである。
フォーマットは王道的ロボットアニメながら、ドラマの主人公はケン太少年であり、その成長物語として基本的に彼の視線で話が進んでいくが、敵味方3名ずつの軽妙洒脱なやり取りを見せるキャラクターにスポットが当てられ、メカアクション以上に、その会話と個性的な人物描写とに人気が集まった。特に、美形の青年でありながら、何事も自分自身の美学を行動原理とし、「美しい」「美しくない」が口癖とする、こだわりの変人・レオナルド・メディチ・ブンドル、乱暴者で八つ当たり用のロボットをやたらと蹴る・殴るが愛妻家のヤッター・ラ・ケルナグール、情緒不安定ですぐにカッとなるため精神安定剤が手放せないスーグニ・カットナルの、ドクーガ三幹部は、その人間臭い描写によってコミカルな作風に寄与していた他、ゴーショーグンのパイロット3名、敵方科学者のジッター博士も、それぞれギャグシーンで多々活躍している。
あらすじ
これを阻止しようと、謎の男サバラスが率いる北条真吾、キリー・ギャグレー、レミー島田の私設部隊「グッドサンダーチーム」は、真田博士の遺児である真田ケン太と共に、ビムラーを動力源とする巨大メカ「ゴーショーグン」と、ゴーショーグンの母艦「グッドサンダー基地」で戦いを挑んでいく物語である。
主な登場人物
戦闘機キングアローとゴーショーグンのメインパイロットを務めるチームリーダー。真面目だが、すぐに熱くなる熱血漢でもある。かつてドクーガ配下の組織ニューネロスが起こした爆弾テロで婚約者リリー・レーンを失っており、ドクーガに復讐を誓っている。
風呂場で浪花節を歌うのが趣味だが、かなりの音痴。真面目で堅い性格故、ゴーショーグンパイロット3名の間や敵3幹部との掛け合いに参加はするものの、ツッコミ的発言が多く、自分から進んでキャラを崩すことは少なかった。
戦闘機ジャックナイトのパイロットで、真吾とはいい意味でのライバル。どこまで本気かはともかく、時折レミーに言い寄る描写が見られる。他の二人がそれぞれのロボットのメインパイロットを担当しているのに自分は何もなし、とつぶやいていた事もある。以前は「ブロンクスの狼」と呼ばれた札付きの悪漢で、仲間の罪をかぶって懲役200年の刑を科せられていたが、刑務所から脱走してグッドサンダーに転がり込んだ。次回予告のナレーションの別れ際の決まり文句は「ふふん、また会おうぜ!」。
戦闘機クイーンローズのパイロットで、チームの紅一点。戦闘機がトライスリーに合体した時はメインパイロットを務めた。 グッドサンダーに来る前は腕利きの諜報員だったが、とある任務で失敗してしまい自殺を図ろうとした所をサバラスにスカウトされた。
明るく気さくな性格だが男運は最悪で、ドクーガ三幹部のブンドルを筆頭に変な男にばかり言い寄られた。料理は不得意で、作るものはいつも黒焦げになる。別れ際の決まり文句は「シー・ユー・アゲイン!」で、次回予告のナレーションにおいても彼女はこの言葉で締めくくるのが恒例であった。
この物語の主人公でありキーキャラクター。戦闘中に故障し、そのまま放置されたトライスリーを危険を承知で修理に向ったり、ドクーガの秘密工場に捕らえられたことを利用して兵器データを改ざんするなど、正義感と行動力をもつ少年でもある。
機械と心を通わせる能力を持ち、この世のメカに悪いものはいないと信じている。しかしそれが災いして、ドクーガのメカを攻撃できないというトラウマに一時期陥ってしまったことがあった。しかしそれが悪用されているメカを救うきっかけとなった。
ドクーガ三幹部の1人で主に情報収集を担当している。
三幹部中唯一の美形キャラではあるが、「物事は常に美しくなければならない」という独特の美意識と価値観を持つ、扱いにくい変人で、ナルシシズムの塊。自らの作戦が失敗しても動じず、高額の損失補填を求められても「もちろん潔く一括払いだ」と言い放っている。最近のマイブームは東洋美学らしいが、自室に焼き鳥屋の堤燈や祭りの屋台を飾ったりと、そのセンスは奇異である。好物は日本の「流しそうめん」との事。
ドクーガ三幹部の1人で戦闘司令を勤めている。元プロボクシングの世界チャンピオンだが怒りっぽい性格で、八つ当たり用のロボット「ケルーナ」を傍に置いている。
実は三幹部唯一の既婚者であり、妻のヨーコは世界的な財閥の当主にして絶世の美女。また単なる「悪の組織の幹部」ではなく、世界規模のチェーン店であるケルナグール・フライドチキン・チェーン、ケルドナルド・ハンバーガー・チェーンのオーナーを勤めており、こちらが本業で莫大な収入を得ているなど意外な一面を見せた。自社CMでは自ら出演するのみならず、妻とも共演している。
ドクーガ三幹部の1人で現場での前線指揮を担当している。父親はアメリア国の大統領だったが、スーグニが子供の時に彼の目の前で暗殺され、自身もこのテロの巻き添えで片目を失う。更に、テロ事件の後、母親もスーグニを捨てて他の男の元へと走った。この事件がトラウマとなって情緒不安定な性格となり、精神安定剤が手放せなくなった。ケルナグールとは度々対立していたが、いざという時は息の合ったコンビネーションを見せる。