月一で連載された漫画「レベルE」
山形県を舞台にオカルト的な要素の強い、宇宙人を題材としたSF漫画。地球にやって来たドグラ星のバカ王子が暇つぶしに起こす悪ふざけを軸とした物語がオムニバス形式で展開される。
アシスタントを使わず描くという実験(?)も兼ねていたため、ジャンプとしては異例の月一連載だった。そのため、前作である幽遊白書とは段違いの丁寧さで描かれている。
あらすじ
野球推薦で山形の高校に進学してきた筒井雪隆。
念願の1人暮らしであるマンションの502の部屋に到着すると、そこには見たことのない青年が。
彼は、自らを宇宙人と呼び、実際高いマンションから飛び降りたり、
怪我を自分で治したり、普通では考えられないことをしていた。
隣の501の部屋に、同じ如月高校1年の女の子江戸川美歩が引っ越してきていた。
ちなみに彼女の父親は宇宙人を探すなどの仕事をしている。
そんなとき、この青年を訪ねて怪しげな男2人がやってきた。
知らないといって、追い返した雪隆だったが、なんと人を殺したと言うのだが…。
そして、記憶のない宇宙人の彼であったが、自分がクライブという自由に何にでも変態できる
宇宙生物だと、その生物を雪隆に見せるのであった…
第一話での王子様・初登場シーン
ジャンルがSFということで(多分その位置付けでオッケーのはず)、キャラクターの多くは宇宙人や異星人。そして主人公も異星人。それがドグラ星という惑星の王子様。ただ、めちゃめちゃトラブルメーカー。
最初の登場シーンから、いきなり高校に入学したばかりの筒井雪隆の部屋でくつろぎまくり。そして最初に発した王子様のセリフが、「君…誰?」。いや、お前こそが誰やねんっていう。
読者のレビュー (Twitter)
レベルE面白かったw富樫はやっぱりすごい。王子のいたずらのやり方がいい、ああいうの好き。
— まぐ (@31magu) March 4, 2016
まだ読んでない人は、絶対読むべき!「レベルE」。 何が最高のマンガかと聞かれれば、間違いなく、レベルEと答えます!幽遊白書やハンターハンターの冨樫義博さんの真骨頂です!3巻しかないので、ぜひ読んでみて下さい! https://t.co/hnPHWxYJKq
— 朋美 (@zyurinamatsui) March 2, 2016
レベルEこそ冨樫!って感じの作品だからみんな読んで
— イリア (@iririra1006) February 24, 2016
天才と呼ばれる「バカ王子」
ドグラ星第1王子。本名バカ=キ=エル・ドグラ。
元祖・斜め上の人。
「王子は天才的な頭脳の持ち主ですが、性格にかなり問題がありまして・・
その素晴らしい能力を 民衆の支持を下げずいかに苦しめるか というような意地悪にばかり浪費するのです。」byコリン隊員
「生まれた事自体、宇宙の失敗」と評される。また、楽しそうなことを思いついたらすぐさま実行に移してしまうことが多く、その結果がどうなるかを考えていないことも多い。
勘違いで付けられたタイトル
タイトルは作者が当時見ていた映画『LEVEL4』をもじってつけたが、エイリアン (Alien) の頭文字をEだと勘違いしていたため「レベルE」と命名された。担当にそれを指摘された作者は「『E.T.』のEだ」と苦しくも弁解したとコミックス『HUNTER×HUNTER』の余白部で吐露している。